【芦屋道顕の御魂風水】人形・ぬいぐるみにまつわる噂とその理由【プチ怪談】

部屋にあまり、人形やぬいぐるみを置いてはいけない、特に寝室に、という話を聞いたことはあるか?

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その理由は、風水では

ぬいぐるみも含め、生き物をかたどったものは、「その家の住人」とみなし、家の運気を分かち合うゆえ、あまり多くのぬいぐるみや人形を置くと運気が下がる

と言われておるな。

しかし、実は、この風水的な話に加えてもう一つ、もう少し恐ろしげな話があるのじゃ。

とはいえ、霊感がない場合は、生涯このような経験とは無縁であろう。あまり気にするでないぞ!飽くまでこれは残暑吹き飛ぶ「怪談」として、気楽に読んでくだされ。

■人形は彷徨う霊の依り代(よりしろ)となる

昔も今も魂が入ってしまった「呪いの人形」の話は数多存在する。人形供養を行う寺もいまだに多いことを考えれば、どれほど目に見えぬものを否定しようと、「人形に魂が宿って恐ろしいことが起きる」状況を現実に経験している人が多いからじゃろう。

この、人形に入り込む「魂」はたいがいが、そのあたりをうろついている浮遊霊や魑魅魍魎、その持ち主や周辺の人物に縁があり良からぬ想いを抱く死霊。生霊のこともある。

すでに身体を失ってしまった死霊や元々身体に類するものを持たぬ魑魅魍魎のたぐい、そして持ち主になんとか思いを伝えようとする生霊は、そのまま形を持たず浮遊するよりも、人の形を得ることで行動を起こすための手足を得て、しゃべるための口を得て、より具体的な行動を起こそうとするのじゃ。

★ぬいぐるみには悪霊は入りにくい

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これが、ぬいぐるみのこともあるが、霊にもより好みがあってのう。例えば生前に凶悪犯だったムキムキの男であれば、例えばライオンの赤ちゃんだのゴマフアザラシだのピカチューだのといった、愛くるしい外見のぬいぐるみを依り代(よりしろ)としては選ばぬのじゃ。

ゆえに、人形に比べるとぬいぐるみはそれほど霊が入り込む心配はない。しかし、おぬしに熱を上げている男からもろうた可愛いぬいぐるみであれば、もろうた時点で男の「念」は入っておる。男の執着が過ぎれば生霊の棲み家ともなることもあろう。ま、おぬしがこっぴどい振り方をしたり裏切らなければ大丈夫じゃがな。

■人形は本物の人間になりたがる

しかし、人形となると、メカニズムはよう分からんが、可愛らしい外見であっても、どうも霊が入りやすい。先に話したように、手足、口などが揃うておるからじゃろうか。

そして、人形に宿った霊や魑魅魍魎は例えば恨みを晴らす等の目的を果たそうとする以外にも、邪な願いを抱き始めることがある。それは、

本物の人間になりたい

というものじゃ。

悪しき願いを抱く存在たちは、人形の持ち主の生活を長年眺めるうちに、嫉妬心を抱き、生身の身体を手に入れようとする。つまりは、

手に入れたい身体から邪魔な魂を追い出し、己が入り込もうとする

その人形が出てくる怖い夢が続く、怪奇現象が起きる、取り憑かれたような精神状況になるなどがあれば、やはりその人形に何がしかの変異が起きているやもしれぬ。

しかし、あわてて普通にゴミに捨てると、より状況が悪化したり、古くからの怪談話にあるように、戻ってきたりすることもあるようじゃ。なんとも恐ろしい話よ。

■全国に人形供養をしているお寺は多数あり

これを阻止するには、信頼のおける、しかるべき寺できちんと供養してもらうのが一番。

日本全国に「人形供養」を掲げている神社仏閣は多数ある。普段から世話になっている寺や神社に相談するもよし、遠くともこれぞと思える場所に託すも良し。

特定の神社仏閣名を挙げるわけにはいかぬが、「人形供養」で検索すると、普通にお参り先として有名な寺や神社も含め、様々な寺社が見つかるゆえ、万一のときは慌てず良き依頼先を探すが良いのう。

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『幻の陰陽師・芦屋道顕の禁断の御魂占い』

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