尻に敷きたいなら「跪けッ!!」より「跪いてくれないかな?」という方が効率的

尻に敷きたいなら「跪けッ!!」より「跪いてくれないかな?」という方が効率的

男尊女卑などとうの昔の話。
今や、男性が尻に敷かれる傾向が強い世界となっています。

程度が程々なら、微笑ましいカップルと言えるでしょう。
むしろ「お前の彼女カッコイイな!」「〇〇ちゃんのカレシ超やさし~!」などと羨望の眼差しを向けられる事もあるのではないでしょうか。
しかし、あまりに彼女がワガママで、彼氏も全くの言いなりになっているという状況だと話が違ってきます。
「紳士的」というワードは、お互いの思いやりがあって初めて成立します。
行き過ぎた場合、それは単なる召使いです。

 

 

では、どのようにすればいいのでしょう?
また、どのぐらい世話を焼いちゃうと「やりすぎ」なのか?
ちょっと考えてみましょう。

まずは、男性の方々に向けた内容です。

~やった方がいい事~

まず、やった方がいいかやらない方がいいか……というより、彼氏ならそれは心得ておこう!というものを少しご紹介します。

 

 

 

その1・喫茶店などでは女性をソファー席に

あたりまえだろっ!という貴方はなかなかの紳士です。
これが意外に、女友達の少なかった人などは気が付かない事もあるんです。
もちろん、これは義務ではありません。女性が遠慮するかもしれないし、また男側が上司や先輩、あるいは怪我をしたり体調がすぐれなかった時などには例外になることもあります。
ですが、これは特別な例を除き実行した方が良いでしょう。
面白いことに、女性向けの漫画の背景などを確認すると、大体の場合女性がソファー席に座っています。(さすがプロの漫画家は芸が細かい!)
もしこれが逆なら、気づかなかったにせよ、なにか違和感のようなものが生じるかもしれません。人間って、案外違和感に敏感なんです。

なんにせよ、基本的に荷物が少なめで、体力もある殿方が堂々とソファー席に座っているとなると、女性がまあ許容したにせよ、周りからはあまりいい印象を受けないかと思われます。
お互いの為にも、これは実行ましょう。

相手がまだ彼女ではなく友達なら、自然な流れでソファー席に通してあげるとかなりの印象アップを狙えます。
これは、やって当たり前と言えるにも関わらず、やったらやったでかなりのポイントを稼げ、なおかつデメリットやリスクがほとんどない、日常で実践できるテクニックなのです。

 

 

 

その2・車道側を歩こう!

これができている彼氏なら文句ナシ!お見事です。

これ、普段気にしてないんじゃありませんか?むしろ彼女側も別段気に留めず、世間話に花を咲かせつつ車道側を歩いているかもしれませんね。
それに気づいたら、「あ、俺が車道側ね。それでさあ……」と、あえてその事に触れる猶予もないまま会話を続行しつつ、車道側に移りましょう
「う、うん」と彼女が一瞬慌てるような素振りをみせたとしたら、ほぼグラッと来ていると受け止めてもいいかもしれません。

 

このように、紳士的な振る舞いで女性にアピールするには、日常的で小さなことを実践すればいいのです。
女性は、「なんだ、そんな事誰にでもできるじゃん」とはあまり考えません。「細かいとこまで気にしてくれてるんだ!」と捉えます
そのため、先述しましたが、殿方がすべき印象アップの方法はほとんどがノーリスクハイリターンであると言えることでしょう。

~やりすぎに思われる事~

 

続いて、それをされると、かえって女性が気まずくなったり、女王様みたいでちょっと恥ずかしいと思われてしまう事がある行動をご紹介します。

これは状況が状況なため、そこそこ仲の良い二人のみに起こりうる事かもしれませんが、場合によっては居酒屋や、みんなで友人の家に招かれた時に遭遇するケースになるかもしれません。
実は一度それをされた事があるのですが、つい「やりすぎ…」と言ってしまいました。

 

その行動とは、女性の靴を揃えてあげることです。

 

紳士的で素敵!と思う方もいるかもしれませんが、正直戸惑ってしまう女性が多いというのも事実です。
まず、それがそこそこ気になっている男性だとしたら、そんな人に自分の靴を触られるというのに抵抗を感じるかもしれません。
また、男性が女性の足元にしゃがみ込むというのも不快感と誤解を招きかねませんし、なにより「私が躾けたみたいじゃん!」と思い人目を気にしてしまいます
2人だけならまだいいかもしれませんが、場所にも気を付けたいところです。

 

また、電車などの網棚に乗った彼女の荷物を下してあげる、というのはなかなか好印象です
が、タイミングに気を配ってみましょう。
彼女が椅子を立ち、スカートなどを整え、さて荷物を下ろそうと網棚に目をやるそれまでには下ろしているのがベストです。
「はい、荷物」とサラッと引き渡しましょう。
彼女がすでに荷物に手を伸ばしているにも関わらず、「あ、待って待って!」「俺が取るよ!」なんて強引に荷物を取るというのは、かえって「別に自分で取った方が早いのに…」「なんか私が、取らなきゃ怒る人みたいじゃん」と、面倒くさいとか恥ずかしいなと思われてしまうかも。

~女性が「男ならやって当たり前」と思ってはならない~

 

続いて、女性の方々に。

優しい彼氏ができたりして、男性に親切にされることにだんだん慣れてきてはいませんか?
近頃は映画やショッピングセンターなどに「レディースデー」やら「女性限定」などのポップが踊ったりして、女性に優しい世界になっていますね。
まるで男尊女卑の時代の借りを返そうとでもしているかのようです。

しかし、それを当たり前だという意識には改善の余地アリです。
例えば女性専用車両など、ああいったものは男性の協力があってこそのものです。

どんなに優しい彼氏でも、何かをするにつれ「ありがとう」の一言もなければ、尽くす気持ちも薄れてきます。
「もうずっとこういう関係だし」と安心しきってはいけません。親しき仲にも礼儀あり、です。
いくらそういう立ち位置が当たり前になりつつあっても、「男性が慣れる」という事に期待してばかりいると、慣れる慣れないの問題でなく、「こいつはそれが当たり前になった途端、感謝もしなくなる奴なんだ」と思われてしまいます。

 

だって私のが偉いもん!なんて女王様タイプのアナタ。
だからこそ感謝の気持ちを述べましょう。

 

まず、荷物を取ってくれたりする時点で、ハタから見れば十分アナタの彼氏は紳士です。力関係を見せつけたいにしろ、それ以上は望まなくてもいいのでは?
そしてそんな優しい彼氏は、きっと「ありがとう」と言われたからって「下手に出てきた」なんて認識はしませんよ。
むしろ「感謝してくださった!!」なんて浮かれて、ますます尽くしてくれるかも。

 

「性格が悪い」ということと「プライドが高い」ということは全く違いますからね。あんまり女王気取りが過ぎると、いくら優しい彼氏さんでも別の所に逃げちゃうかも?
感謝を述べるだけで、周りからも「理想的なカップル」と認識されますし、それで彼の心を繋ぎ止めておけるんならと、ほくそ笑んじゃってください。

~”疑問形”は女の子の強い武器~

 

 

「ちょっと、それ取って!」
「ここに連れて行ってよ!」
「夜はイタリアン予約して!」

よほど女王様タイプが好きな男性を除き、こういった頼まれ方をして気持ちが良い人はあまりいないのでは?

わかります、わかります。
女王様タイプって、そうなんですよね。力関係を誇示したいんですよね。

ですが、それ、あまり効率のいい頼み方ではないかもしれませんよ。
むしろあなたの評価が下がってしまうかも。

 

殿方に頼みごとをするならば、疑問形でお願いしましょう。

 

「それ取ってくれない?」
「ここに連れて行ってもらっていい?」
「夜はイタリアンがいいんだけど、予約してもらっちゃダメ?」

と、こんな具合です。
同じ内容を言っているにも関わらず、印象が全く違います
むしろ、こんな頼み方なら、ちょっと大きな要求でも飲んでいただけちゃうかもしれません。

 

「ねえ、そこの荷物早く取ってよ!」
「あ、カフェにバッグ忘れちゃった。でも歩き疲れちゃって……ごめん、取ってきてもらえない?」

 

あきらかに前者の方が軽い要求にも関わらず、言う事を聞きたくなるのは後者じゃありませんか?

ほとんど答えはイエスになるような質問ですが、これは心理学的にもプラスの効果があるんです。
人間は、肯定の返事を行うと、その相手に無意識のうちに好印象を抱く傾向があります。
つまり「イエス」を彼に言わせると、あなたにも「イエス」、つまりプラスの印象を受けるらしいのです。
「うん、わかった!」
「いいよ!ちょっと待っててね!」
この時、あなたにも肯定的な気持ちになれるそうです。

また、必然的に相手に選択の余地を与えることで命令のようにならず、相手も「命令されたからやるんじゃない、俺が好きでやってるんだ」と思えるので効果的です。

命令ばかりしていると、男側もだんだん「なんか言う事ききたくないな…」という感情が出てきてしまい、かつイヤな感じもするので、効率も評判もダウン。

「ねえ、だめ?」と、スマートに殿方を操縦するあなたもまた素敵だと思いますよ。
ただし「ねえ、ちょっとあの工事中のビルに登ってみてくれない?」なんて要求は冗談までにしていただけると幸いです。

~終わりに~

 

カップルとは平等なもの

 

いかがでしたか?
もしあなたが、彼女や彼氏を大切にしていなかったかもしれない、と気づいてしまったら、今からでも遅くないと思うのでまずは感謝の気持ちを伝える事から始めてみましょう。

そもそも、敬うことと言いなりになることは違うのです
自分の意思を尊重し、相手に接することが大切なのです(だからこそ疑問形の頼み方は効果的と言える)。

魚心あれば水心。相手に親切に接してあげれば、相手も自分の意思であなたに優しく接してくれる事でしょう。

多少の力関係が生じようとも、根本的には同じ人間、同じ立ち位置なんだという事だけ忘れずに、精進いたしましょう!