暴走するアクセルと、それを止めるブレーキに出会った後、誰にも止められないオカダゾーンに入っていった私。
(→前回参照)
2回目のタイムリミットがきて、ラストの席替えです。
アクセルとブレーキ、再び
三回目の席替えで、またアクセルとブレーキと同じテーブルに。
オカダゾーンから抜け出した私、彼らの落ち着き具合になんだか少しだけ安心しました。
盛り上げてくれるのは嬉しいし、楽しかったけれど、あのテンションに付き合い続けるのは難しいですね。
席替えはくじ引きなため、彼ら一帯はたまたま席の移動が少なかったらしく、一同が2回目の話の続きをします。
それに私も誘ってくれますが、彼らはどうやら、合コンらしいことをやっていたようです。
合コンらしいこととはいったいなんでしょうか?
…そう、ここまで来て、皆さん再びお気づきでしょう。
私、一回も恋バナとやらをしてないんですよ!
思えば、オカダは自分の話しかしていません。その前の彼には無難な質問しかしていません。1回目はアクセルの暴走を見守っていただけです。
今日の目的を思い出して!
席に着いた私は、いそいそと恋バナに加わりました。どうやらお昼番組みたいに、サイコロを転がして話題を決めていたようです。
彼らの恋バナを聞きながら、私はあることに怯えました。
語るほどの恋バナなんてもってないよ…!
そもそも、恋愛を楽しんできていたならこういった場に参加していないと思うのです。
出会いがないからこそやってきたのに、今更学生時代の恥を曝せというのでしょうか?
私は葛藤しました…。
→[次]過去は振り返らない