私の婚活失敗談〜好きすぎて好きすぎて 出会い編〜

 
わたしは一度だけ、婚活の場で一目惚れをしました。

何度かパーティーには参加していて、
そこでカップリング成功となってもそのときには

「まぁ、今日であった人の中では一番かな・・・」
という程度で、
本気でその人に恋をするなんて考えたこともありませんでした。

というか、今でも、
これから婚活で出会う人に恋をするのかと問われると、

「恋愛と結婚は別だし・・・」

と、
婚活で出会う人と恋愛をするという意識ではないように思います。

もちろん、出会いはお見合いでも
恋愛できたら一番ではありますが、
恋人を探しているのではなく、結婚相手を探しているのですから、
恋できるか、ということよりも
一緒に生活できるか、という観点で相手を見ますよね。

そんなわたしが、一目惚れをしました。
 

 
そのときのパーティーは、
よくある回転寿司の形式で、
女性が自分の決まった席に着いていて、
何分かおきに男性がぐるぐる交代するというものです。

その彼が自分の隣の女性の元へきたとき、
なんとなくシルエット的にステキかも・・・と思っていました。

いざ自分の正面にきたときに、びっくり。
ものすごく好みのタイプだったのです。

身長が高くて細身。
目が細めだけど笑うと可愛い。

どうしてこんなイケメンが婚活パーティーに!?
と、思わず周りの女性とひそひそしたくなるほど。

それからその男性(Sさんとします)が自己紹介してくれていても、
内容はあまり入ってきませんでしたが、
仕事について、ここだけは大事と思ってきちんと聞きました(笑)。
もしかして、フリーターとか・・・
じゃなければ普通のプライベートでいくらでもモテるはずだし・・・!
 

 
Sさんのお仕事は、
大手メーカーの技術職でした。
有名私大の院卒。
さらに資格取得を目指して、
毎日勉強ばかりしていたら、いつの間にか女っ気が無くなって、
いいトシ(32歳)になっていたとのこと。

なにこれ。

ステキすぎる。

すごく舞い上がってしまって、自分のことはほとんど何も話せず、
彼との時間は終了。

その後のフリータイムに望みをかけます。

しかし、通常フリータイムは男性がもう一度お話ししたい女性の元へ行くことが多いと思うのですが、
そのときは、そのSさんの周りに女性がたくさん。

出遅れてしまったわたしは、目で追うことしかできませんでした。

わたしの元へ来てくれる男性と談笑しながらも、わたしはSさんのことが気になって仕方ありませんでした。

するとなんと、フリータイム終了間近にSさんがわたしの元へきてくれたのです。

「1部では、僕の自己紹介しか出来なくて、そちらのお話を聞けなかったから・・・」と、わたしに少しだけ興味を持ってくれていたようです。

しかし、すぐにそこでタイムアップ。
 

 

結局わたし自身のことをSさんに伝えることはできませんでした。年齢と職業のみだけかろうじて。

カップリングシートの記入では、もちろんわたしはSさんを第一希望として書きますが、第5希望(最大第5希望まで書けるシートでした)にもSさんは書いてくれないだろうな・・・。

お互いの希望が合えば、帰りにそれぞれの連絡先が入った封筒がもらえるというシステム。

わたしは、いつも希望はなるべくMAXまで書くタイプなのですが、その日はSさんに勝手に義理立てするつもりで、Sさんの名前しか書けませんでした。

帰りに受付で荷物と封筒を受け取って。
まるで告白の返事を聞くかのようなドキドキで封筒をひらくと・・・!

入ってました。
Sさんの連絡先。

Sさんもわたしの名前をカップリングシートに書いてくれたようです。

ものすごく嬉しくて、もうSさんと結婚するんだと勝手に思い描き、舞い上がっていました。

パーティー自体はその連絡先交換で終了ですが、大体女性より男性の方が早く会場を出て、出待ちしている男性が多くいますよね。
Sさんもいたりして・・・なんて淡い期待を持ちながら外へ出ると。
 

 

Sさんはいませんでした。

もう誰かと二次会に行ってしまったのか。
それとも帰ってしまったのか。

期待はずれだけど、連絡先はゲットできたので、
帰ってからゆっくりと連絡してみることにします。

すると、家に着くか着かないかという頃、Sさんから連絡が!

件名:Sです。
本文:こんばんは。
   先ほどお話ししたSです。
   早速ですが、お互いのことを
   あまり話せていないので、
   近々お食事でもいかがですか?
とのこと・・・!

返信はすぐにしないほうがいいとか、絵文字を使う使わないとか、
恋愛におけるメールのセオリーはいつの時代も色々とあるけれど、
そんなことをかんがえる間もなく、

「ぜひ!」

とだけ返信してしまいました。
 

 
ふと我に返って、
『連絡ありがとうございます。
 すみません、途中で返信してしまいました。
 ぜひ、お食事ご一緒させてください』
と返信し直しました。

そこから、日時を決めるだけの事務的な連絡だけをとりあい、
一旦終了。

一週間後に決まったSさんとの食事に着ていく服のことで頭がいっぱいになるわたしでした。