【ときめき映画】俳優に恋して!松田龍平編

 
最近恋してない!周囲に好きな人もいないし、なんだか枯れてきちゃった・・・。
そんな時期は無理して動かず、楽しく映画を観て恋のリハビリしてみては?
どうせなら、自分にとって心ときめく俳優さんを見つけて、その方の出演作品を徹底的に観るのはいかがでしょう?

今回フォーカスを当てるのは松田龍平さん。
朝の連続テレビ小説「あまちゃん」で、ヒロイン天野アキのマネージャー”ミズタク”を演じて、すっかりお茶の間の人気者となった松田さん。
最近では映画「舟を編む」で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞、日本の映画界になくてはならない俳優として活躍しています。

今回は、松田龍平さんの出演作品を3作品ご紹介して、ときめきポイントを解説しちゃいます!

hana (2)「御法度」1999年 大島渚監督


幕末、新選組に入った18歳の美貌の青年、加納惣三郎(松田龍平)。新選組の男たちは皆、加納の色香に惑わされ内部の統制が乱れていく・・・というストーリー。

リアルタイムで映画館に観に行き、大きな衝撃を受けた作品です。
松田優作さんがこの世を去ってちょうど10年後、その息子さんが映画に出るということで、優作さんの面影を追いながらスクリーンを見つめていたのですが、なんという色気!”妖艶”という言葉は彼の為にある!とドキドキしてしまいました。
映画初出演とは思えないほどの存在感。
松田龍平さんの作品をとことん観てみようかな?と思うなら、まずはこの映画をぜひ。

ときめきポイントは色っぽい流し目です!
 

 
hana (2)「青い春」2001年 豊田利晃監督


松本大洋さんの漫画作品を原作とした青春映画なのですが、爽やかな青春映画ではありません。同じく松本大洋さん作品の「ピンポン」とは、かなり異なる世界観です。

抜けるような青空と、もがき続ける男子高校生たちのあまりにも痛々しい日々とのコントラスト。そこにミッシェル・ガン・エレファントの音楽が一体となって描き出す唯一無二の世界。

松田龍平さん演じるのは、学校の中でカリスマ的存在感を持つ九條。
屋上の柵を乗り越え、手すりを離して1回ずつ手を叩く数を増やしていく「ベランダ・ゲーム」を平然とこなす九條の虚無的な表情がなんとも言えず悲しい。

新井浩文さん、瑛太さん、塚本高史さん、忍成修吾さんなど、その後映画界で活躍著しい俳優たちが一同に会しているのも見どころです。

ときめきポイントは、何を考えているか分からないうつろな眼差しです!
 

 
hana (2)「恋の門」2004年 松尾スズキ監督

漫画家の羽生生純さん原作作品を映画化。
コスプレ好きで漫画を描くのが好きな恋乃(酒井若菜)、石で漫画を描くという自称”漫画芸術家”蒼木門(松田龍平)の不器用な恋愛を描いた作品。

テンポが良く、笑える小ネタも満載で、次はどうなるんだろう?と飽きさせることのない展開。
忌野清志郎さんが出演していたり、大竹しのぶさん・平泉成さん演じる恋乃の両親が、ベテラン・コスプレイヤーだったり、コミケの描写が丹念だったりして、何度観ても楽しめる映画です。
音楽も良くて、特に2人のラブシーンで流れるデートコースペンタゴンロイヤルガーデンの「S」が色っぽくてドキドキです。

松田龍平さん演じる”門”の、変わり者ゆえのおかしさと悲しさが印象的。
「舟を編む」でも思ったのですが、松田龍平さんは寡黙な中にも燃えたぎるような情熱を秘めた役どころが似合いますね。
ときめきポイントは、雨に濡れた小犬のような放っておけない雰囲気!

数多くの日本映画に出演している松田龍平さんですが、「御法度」「青い春」のような虚無的で刹那的な若者を演じる松田さんを堪能したいという方には、「昭和歌謡大全集」「ナイン・ソウルズ」がお勧めです。

「あまちゃん」のように笑って楽しめる作品で松田さんの魅力を堪能したい方には、「プルコギ -THE 焼肉 MOVIE」「まほろ駅前多田便利軒」をぜひ!

そして、俳優・松田龍平の真骨頂を味わいたいという方には、一冊の辞書を編集するために何年も情熱を傾ける人々を描いた感動的な作品「舟を編む」をお勧めしたいと思います。