猫エピソード その4 ♥お茶目なモデル猫 かりん♥

猫エピソード その4 ♥お茶目なモデル猫 かりん♥

ここでよく登場しているお茶目でモデル上手な三毛猫。
それが末猫のかりんちゃんだ。

と、言っても誰と兄弟というわけでなく、ただ一番最後に拾われた一番チビという意味である。
かりんちゃんは、小さいころに近所の小学生に飼われていた。
飼われていたといっても、見かけた道端でご飯をひたすらに毎日いただく贅沢野良猫であるが。
小学校の男の子たちが数人かこって猫の面倒を見る。
そんな、今はなかなか見ない事情のどまんなかにいらっしゃる猫だったのだ。
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しかしそんなことはとはつゆ知らず、かりんちゃんは「ただ、お兄さんが出かけるときに家の庭先で日向ぼっこしていただけの猫」であった。
拾っておくれと催促されたのかどうかはよくわからない。
ただ、私が仕事がおわって、庭先に足を踏み入れたら家族総出で玄関先で座って輪になって真ん中を見ていた。
「何々!?なにがあったの!?」と近寄ったらばそこには猫。
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「飼うんだろ?飼うなら獣医さんいかないと後10分で閉まるよ」と家族をせかして、特に飛び出たエピソードもなく、かりんちゃんはうちの猫となったのだ。

しばらくして、小学生の男の子が庭先で窓越しのかりんを見つけた。
話を聞くと、冒頭通り、数人で世話をしていたとのこと。
たまに見においでよ。と、しばらくかりんを間に話をして男の子は帰って行った。
結局のところ、男の子が来る時間と私たち家族の時間が合わず、あとは猫が出てこなかったりして会うことが出来なかったようだ。
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そのうち男の子たちは来ることがなくなり、かりんは引っ越しとともに田舎町を出てきてしまった。
申し訳ないことをしたなぁ、、と今でも少し切なくなる。

そんなことは知らずか、かりんは人一倍なつっこくて、だっこはあまりさせてはくれないものの目線を向けると必ずかわいらしい恰好をしてくれる。
お風呂についてくるのも、ロフトの梯子をのぼってくるのもこの子だ。
アクティブでお茶目。
今は私の生きがいだ。
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