冥界と心理学 ~夢を通して闇を見つめよう~ その9(ページ2)

おはようございます。志方弥公です。

次は金縛りについての考察を……と、その前に鑑定例を紹介します。

【夢内容】

自分の布団で私がうつ伏せの状態で後ろから太い二の腕で首を絞められました。

リアルな息苦しさに恐怖を感じ、「あー、あー」と声を出し助けを求めてみるも、金縛りの状態で声が出ていたかは分かりません。

死ぬと思い首をしめている腕の手の甲を思いっきり噛んで抵抗しました。
気がつくと腕はなくなっていて仰向けで寝ていました。
私はうつ伏せ寝で眠れない為、夢だとは思うのですが、腕が左から回ってきたなどはっきりと覚えていて感覚もあった為凄く怖くて眠りにつくのがこわいのです。

ちなみに、寝る前に見たテレビが私がしてしまった罪と同じ物を取り扱っていて不安は感じていました。

 


【鑑定結果】

金縛りは科学的に証明されています。決して幽霊の仕業ではありませんので、まず、ご安心下さい。(幽霊を否定している云々ではありません)
相当お疲れだったのではないでしょうか。最近寝付きが悪かったり、休みたいのに休めなかったり、身体がひどく疲れている状態で、意識が覚醒してしまったら、アンバランスになって、身体が硬直してしまい、金縛りに遭うのです。
それか、明晰夢で金縛りに遭う夢を見たとも考えられます。
いずれにせよ、

・身体が眠っているのに、意識(脳)が覚醒した状態(ストレスが高い、体調が優れない時に起こりやすい)
・明晰夢(金縛りに遭う夢)

のどちらかであり、幽霊が金縛りに遭うように仕向けたわけではありません。
幽霊の姿は、自分の恐怖感から創り出した幻想であり、明晰夢ということなら、あり得る展開です。
意外と思い込みに気付かずに幻想に振り回される事が多いのです。(幻想だっていう自覚がないから)

夢主さんの場合は、強い罪悪感から、普段からあまり質の良い睡眠をとられていないと判断します。
テレビは飽くまでもテレビです。夢主さんが必要以上に怯える必要はありません。

明晰夢の場合、夢主さんの無意識からのメッセージともとれます。
自我はきっと自分の行動について合理化させ、無意識に罪悪感を抑圧しようとしていたのでしょう。
生きていれば誰だってほんのちょっとぐらい罪を犯します。殺人やら強盗やらの極端な罪となるようなものじゃなければ、誰だって犯しています。
幽霊やら化け物は、自分の嫌いなシャドウ(心理学では、自分が忌み嫌う存在のものをシャドウ(影)と呼びます)が姿を現して、自我に訴えかけているのです。
「あなたの嫌いな私がここにいますよ」
と訴えているんです。それが、罪を犯してしまった自分であれば、なおさらです。

「恐怖」は夢主さん自身が作りだしている幻影です。
その恐怖の原因が夢主さんの罪悪感であれば、罪悪感を解消出来るような解決策を探るのが先決だと思われます。

【対処方法】
金縛りに遭ったら、「身体が疲れているんだな、じゃあもっと身体を労らなきゃ……」と恐怖感を募らせずに落ち着かせ、再び眠りにつくように心がけて下さい。
気分が高ぶっていて眠れない場合は、ホットミルク、カモミールティーなどのハーブティーを飲用すると落ち着きます。
アロマなら、ラベンダーが良いでしょう。
アロママッサージオイルでも効果があります。
金縛りの仕組みについては、割愛します。医学的に証明されていますので、金縛り関連を調べたらすぐに分かります。

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