冥界と心理学 ~夢を通して闇を見つめよう~ その7

冥界と心理学 ~夢を通して闇を見つめよう~ その7

おはようございます。志方弥公です。

冥界って意識すればするほど、高尚でミステリアスで、怖いけれど憧れる世界……ですね。
本当に神秘だな、と思います。

夢の中でも、あの世と深い繋がりがあるのは、私たちが生きているというだけで、確実に死に向かっているからなのです。
死は誰にも逃れられない宿命です。
それだからこそ、身近な人が亡くなると、冥界という世界観を作って、人類は宗教や神を造り上げ、神聖化させたのです。
エジプトなんかも良い例でしょう。

王が死ぬと、ピラミッドに葬られます。
そして王の魂が船に乗ってあの世を旅をし、そして生まれ変わるために戻ってきて肉体に宿すという考えがなされました。(間違いがあったらすみません)

だから肉体であるミイラが必要なのです。
そう考えると、あの世ってとても懐かしくて、畏れ多くて、抗えない絶対的な世界だと思いませんか。

そこからやってくる死者は、神同様と見なし、奉るのが日本人です。

夢の中で亡くなった人が出てくると、絶対的な価値観を持つのです。
警告も、予言も、死者から発するメッセージはとても大事なものだと、遺伝子レベルにまですり込まれているのです。

だから、私は分析をするときにそういったメッセージをとても重要視しています。

前回の自殺した友人の夢を見た記事で、私なりに考えたことをまとめます。

身近な人に自殺をされて、遺された人たちは、自責の念が強すぎるあまり、精神を壊してしまうのです。

わたしは彼が少なくとも相談前よりも明るい人生を歩んでいることをただただ祈るばかりです。

このようにずーっと後悔し続けている方もいるのです。

というのも、わたし自身も高校時代に生徒会の文化総務を務めていたのですが、もう一人の文化総務の同級生がいました。仲が良く、色々文化総務として苦労を共にしたこともあり、仲間意識が強かったと思います。高校三年の夏までの任期でしたので、夏休み前に引き継ぎをして、任期完了しました。色んな要因が重なり合って、夏休みが明けた二学期に、最初の週あたりにその人が自殺をしました。飛び降りでした。

前触れみたいなものもキャッチしてたんですが、仲間といえどもその人の家庭事情などあまり知らないので下手な手出しが出来ず……。

死ぬ二日前くらいにちらっと会ったのですが、顔全体がぼやっと黒い影みたいなものが見えて、急に不安を覚えました。

あまりの黒いオーラに声を掛けられませんでした。これがわたしの後悔です。あの時、勇気を出して声を掛けていれば、何か変わったかもしれない、と。

 


いつも思います。天命というものは、やはり存在すると思います。

自殺するのも天命だと思います。中には自殺しようとしたけれど結局助かってしまった、という方が。それは死ぬ時ではないからです。お酒とかたばこなど、いつガンになってもおかしくない人がなかなかどうしてしぶとく生き続けているのも、天命だからでしょうね。反対にこれから先明るい未来が待っているであろう幼児があっさりと天に召されてしまうのも、天命だと思います。

私達が今こうして無事に生き長らえているのも、天命でしょう。

天命を人間の意志によって左右されるものがあります。それは植物人間です。栄養を与えなければ死に至ります。

これは人間の手による行為で死に至るのです。こればかりはわたしも少し悩んでしまいます。これは天命かどうか。勿論植物人間になってしまった運命は天命だと思います。こういう方々が存在しているおかげで、研究対象となり、科学や医学が発達してきたのも事実です。遺族としては耐えがたい事実なのですが。
よく不妊治療などで生命操作だとか議論がありますが、わたしはこれも天命だと思っています。確かに医学が発達し、人工的に受精させることが出来るようになりましたが、そこは紛れもなく命なんです。それに、成功率はまだ低いんです。百パーセント成功するわけではない、環境や条件が全て一致出来る運によって左右されます。だから天命であると言えるのではないかと思います。
それに、望まれて望まれて出来る命なんですから、良いじゃないですか!
では、次は幽霊が出てくる夢についてお話しましょう。金縛りなども併せて。

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