猫にワクチンは必要か?【2】

猫にワクチンは必要か?【2】

前記事「猫のワクチンは必要か【1】」

前回はワクチンの必要性に沿った流れの話をしたけれど、今回は真逆のパターンをひとつ紹介。
ワクチンを打つことによって、「100%死んでしまう特定の病気」をほぼ回避できる。そうでない病気にだって、かかる可能性があるのならば是非予防しておきたい。
だが、私たちの愛猫の体はとても小さく、時に薬の効力に耐えることができなかったり、少し食べないだけでも体重が減ってしまったり。あれ?最近水のむ量減ったな?とおもったら脱水症状に陥っていたり。
時によって貧血状態では血液検査のための採血もためらわなくてはいけなくなるほどに、繊細でか弱い生き物だ。
ワクチンにしろ避妊去勢手術にしろ、1歳未満の幼い時に行うということもあって、考えてみれば結構大ごとだ。
だけど代々猫を飼っていると、そういう危険意識も薄くなってしまうものかもしれない。
個体によって、体の丈夫さは違う。
うちにいる黒猫は現在1歳半だが、初めての5種ワクチンでショック症状に陥った。
そもそも5種のワクチンのうちどれで反応したのかが分からない為、3種を打っても同じ結果になっていた可能性はあるのだが、その時私は「小さい頃からこんなに無理させたなんて。」と後悔した。

インターネットで調べて、獣医さんにも様子がおかしい旨はお伝えしたが、様子を見てくれとのことだった。
ショック症状(震え、熱)はその日のうちに収まり、打ったところにできた腫れも1週間程度で引いたので結果的には落ち着いたのだが、ワクチンのことをよく知りもしないでうってしまった私。
調べてみると、最悪の場合は死に至ることもあるという。あとは、肉腫として残ってしまう場合もあるとのことだった。予防注射した後に30分から1時間は獣医さんで様子を見てから帰っているのだが、そもそもそうしていた理由を忘れてしまっていたのか。

打つか打たないか、ワクチンか病気か。
おそらく多くの方が、たくさん悩んでも、一度は打つことになるだろうと思う。
私が新しい猫を迎えても、やはり先の見えない怖い病気にかかるよりはワクチンを打つことにするだろう。だけど、危険性も知らないままワクチンを打ってしまうことには警鐘を鳴らしたい。
うちの黒猫は、外には出ない環境に収まることが出来たので もうワクチンを打っていない。お年を召した老猫も、打ってはいない。
若い1匹は打っている状況だ。
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最近ではワクチンでも種類が出ているそうなので、「外に出る環境なのに薬が合わないようだ。」もしくは「うちの猫には強すぎる薬なのではないか」と思うのであれば、ワクチンに限らず一度獣医さんに相談してみることをお勧めする。
私自身もまだ知らないことが多く迷うこともたくさんあるが、その度ここで、新しいことを伝えていけたらと思う。
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