冥界と心理学 ~夢を通して闇を見つめよう~ その3

冥界と心理学 ~夢を通して闇を見つめよう~ その3

おはようございます。志方弥公です。
冥界と心理学 ~夢を通して闇を見つめよう~ その3です。

過去記事:
冥界と心理学 ~夢を通して闇を見つめよう~ その1
冥界と心理学 ~夢を通して闇を見つめよう~ その2

まだの方はこちらへどうぞ。

今回はその2で分析した後のコメントを頂きましたので、紹介したいと思います。
それと併せて、どうやって分析したのかも書きます。

 


【コメント】

鑑定ありがとうございました。

自分の過ち、祖父への申し訳ない気持ちが忘れられず、時々過ちをを思い出しては祖父に謝ることがもうできないもどかしさを感じ、法事がある度、お墓参りの度に手を合わせては謝ってきましたが、今回この結果を知ることができ思わず涙してしまいました。

夢の中ではあるけれど、祖父を目の前にして、自分の言葉でちゃんと伝えることができて本当に良かったです。

なぜか今、子どもの頃に祖父と一緒にパンを食べた光景を思いだし、懐かしさと温かい気持ちでいっぱいです。

本当にありがとうございました。

 

 

この鑑定例なのですが、実は夢のキーワードで分析をしていないのです。

夢の背景、登場人物、その時の夢主の心情で総合的に判断し、鑑定したのです。

夢のキーワードで参考にしたのは、夢主の視界が濁っている状態のところだけです。視界が悪くなるということは、盲目になっていること、それは考え方や視点が非常に狭くなり、方向性を失っている状態なのです。一言で言えば頑固になっている状態、固執している状態ということになります……が、それだけでは結論を出せません。

本当に色々な要因があり、夢主の考え方が狭くなっているから、という分析をしません。あくまでも夢のキーワード分類法に従って、見えてきた結果であり、結果論です。
勿論、わたしは霊能者ではありません。おじいさまと言葉を交わしたわけではありません。

 

 

しかし、これがわたしだったらどう感じるのだろう? 自分は死んでいるのに、まだ大事な孫を苦しませている。

仮に生きている間にムカッときたかもしれない。だけどそれはそれだろう。こちらはもう死んでいて終わった事だ。でもあの子は苦しんでいる。今だに続いている。どうしよう。なんて言えばいいのだろう。そんな迷いが生まれるんじゃないかと想像します。

だって大事な孫ですもの。苦しんでいるって分かればこちらも辛いです。死んでもなお迷惑を掛けてしまっている申し訳なさも感じてしまいます。

当然ですが、これはわたし個人の経験、想像の範囲でしかありません。ですが、誰もが思うであろう常識的な範囲の中での判断です。(と、そのつもりです……)

わたしが最優先したのは、

――彼女の苦しみを軽減させること

です。

 

 

彼女はまだ若く、これから長い長い人生を歩まなければいけません。その中で大好きなおじいさまのことで苦しんで欲しくないと思います。残念ながら、彼女が生きている間に、再び言葉を交わすことが叶わない相手なのですから。
どうしたって苦しいままです。夢の中に出て来て、きちんと謝れたのは彼女の幸運でしょう。

世の中には会いたくても会えない方もいます。夢に出て来てくれないことがほとんどです。
彼女は本当に幸運な方だと思います。そのおかげで胸のつかえが取れて、明るい人生を歩み始めたのですから。

このように、夢分析といっても、夢のキーワードを中心に見るのではなく、夢の中の背景、行動をベースにして心の動きを見ていくのです。
おじいさまの心情ではなく、全て夢主の心情なのです。おじいさまの姿形も、夢主のイメージを投影しただけなのです。
そこに、おじいさまの感情は入り込んでいません。全て、夢主が今まで感じた事、経験をベースにして夢を構成しているに過ぎないのです。

では、次の記事は死者からのメッセージを紹介します。

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