冥界と心理学 ~夢を通して闇を見つめよう~ その1

冥界と心理学 ~夢を通して闇を見つめよう~ その1

 

こんにちは、志方弥公です。
今回は「冥界と心理学」について、数回に分けて解説したいと思います。

皆さんは一度は親しい人が亡くなった経験を持っていると思います。皆無な方はこれから迎えるでしょう。
人の死というのは、いつの時代においても、考えさせられる永遠のテーマです。
感情の処理というのは、自分自身しか出来ない事で、人類はそうやって死に向き合おうとした歴史があります。恋愛と同じように、死というのも、永遠のテーマだと言われています。

冥界とは? 死とは? 死者とは? 夢に出てくるキーワードを一つずつ解読していきましょう。
これから解説する夢内容は、すべて私の管理するブログの無料鑑定依頼のもので、ブログで公開されています。

 

 

亡くなった方にどんなに会いたくても会えませんよね。わたしも大好きだった曾祖母にせめて夢の中だけでも会いたい、と思っていても、亡くなってから二十年ものの間、一度も会いに来てくれませんでしたね! ちょっと冷たいなぁと思いつつも、大きなトラブルもなく平和に過ごしてきたので、わざわざ出てくるまでもなかったのだろうと、今は思います。
曾祖母が亡くなる数分前に夢に出て来た事があるんです。危篤状態にあり、面会謝絶状態で会えなかったのですが、夢の中に元気な姿で現れて、正座していたんですね。
そして曾祖母はわたしをじっくりと眺め、ゆっくりとお辞儀をしたんです。その後、吸い込まれるようにして遠ざかっていき、光の奥へと消えていってしまいました。

ハッと目が覚めた時はまだ早朝四時頃でしたが、曾祖母が亡くなった時間も午前四時頃でした。
それだけ、亡くなった方が夢に出てくるのはよほどの事なんです。強いメッセージを発している事が多く、そのほとんどは的中しています。実際の鑑定例をこれから紹介します。

 

 

 

1.亡くなった身内が出てくる夢を見たら……

 

もっとも鑑定依頼が多いのが、亡くなった身内が出てくる夢です。多くが両親、祖父母、パートナーなど、本当に近い方ばかりです。
鑑定依頼文を見ていると、やっぱり切なくなります。どんな理由であれ、夢主の人生の中で、この夢に出て来た亡くなった方との悲しい別れを経験したことに、切なさを感じます。

この夢主さんは、どんな気持ちでこの夢を見たのだろう? どういう経緯で亡くなって、夢主さんと別れたのだろう? その時の夢主さんはどれほど悲しんだのだろう?
まず、鑑定する前に、必ず私が考えることです。そして夢主の感情を読み取り、深いレベルまでの悲しみをすくい取っていきます。そうすると、何故か分かるんですね。

 

 

 

悲しみには、いろんな悲しみがあります。
例えば、突然の死に戸惑う悲しみ。これには、強い拒否感があるんです。本人はもうその死を受け入れたつもりでも、無意識レベルではまだ拒絶している部分が見えてきます。わたしには分かります。
そして寿命、病死などの場合はある程度、亡くなるまでの経過がありますので、多少は心の準備もあります。そうすると、悲しみの中に、ちょっとした安堵も含まれ、「命」というものへの慈しみを感じるんですね。わたしも曾祖母を亡くした時の感情もこれです。とても悲しかったけれど、もう年でしたし、寿命だったんだね、という受容が完了しています。
しかしながら、最も大変な問題は自殺で亡くした方の夢です。こればかりはわたしも少し難題であり、夢分析だけでは解決出来ない事がほとんどです。

 

 

 

次回の記事にて実際に鑑定した例を紹介しますが、夢主は救えなかった後悔だらけです。ああすればよかった、こうすれば防げたのではないか。自分の言動で傷ついてしまったのではないか。悪いスパイラルにはまってしまい、どんどん深い闇に突き落とされ、暗い人生を歩む事になってしまいます。これは心のケアが必要となってくるので、メンタルクリニックや心理士などのカウンセリングケアが必要となってきます。

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