幽霊を見ちゃう金縛りって何なの!? 金縛りにおける幻覚とは?

幽霊を見ちゃう金縛りって何なの!? 金縛りにおける幻覚とは?

おはようございます、志方弥公です。
今回は「金縛りにおける幻覚」について、説明したいと思います。

あなたは金縛りに遭ったことはありますか?
あるという方は、幻覚を見た事がありますか?
あるいは目が開けられずにいたが、すぐそばで人の気配を感じたことはありますか?

怖かったですよね。
あの金縛りは幽霊の仕業だ、絶対! と思うのも無理もないと思います。
だから毎日不安でたまらず、不眠に陥った方もいました。相談に来られて、「どうしよう!」と泣く方も。

でもご安心ください。
幽霊の仕業ではありません。

今からそのことについて、もう少し詳しい説明を書きたいと思います。

 

実は、私自身も金縛りに遭ったことがあります。
それだけでなく、うちの母も友人の母も経験したことがあるそうです! 二人とも超現実主義で幽霊なんて一切信じない人達です。

そのエピソードを少し。

ひどく疲れているのになかなか寝付けなくて、眠りに落ちようとした頃に金縛りになったそうで、何だか人の気配が徐々に近づいてきて、「来る! 来る!」と警鐘が鳴り響いたようです。
目を開けると見てしまいそうで怖くて目が開けられなかったそうです。
はっきりと男性の気配がして、顔の近くまで寄ってきている気配がしたそうで、もう恐怖でいっぱいだったそうです。
何とか動かそうとして手を伸ばして、ようやく金縛りが解け、気配も消えたそうです。

また、友人の親が経験した金縛りも、非常に疲れた状態で、昼寝をした時だったようです。
金縛りに遭った時、座布団ごとグルグルと回されたらしいです。
それ以来、一人では絶対寝なくなったとか。

 

このように、金縛りに遭う条件が共通しています。
私が金縛りに遭った時も、非常に疲れていた時でしたし、なかなか寝付けない時でした。

その中で脳が覚醒した状態で身体は眠っているという、タイミングの悪さで金縛りが起きます。
さらに脳が中途半端に覚醒しているもんだから、何か変なものが見えてしまったり。

でもこれは科学的に証明された、幻覚作用の一種です。

それを分かっちゃいるけど怖いもんは怖いですよね-。

私の方も夢鑑定の依頼で金縛りに遭った事などがよく来ます。
幽霊に取り憑かれているんでしょうか、とか、怖いです、とか……。

本当に怖いです。
私も金縛りに遭った事がありますし、私の上に乗っかってきた事もあります。

その時の恐怖感は計り知れません。

 

……けれど、そういう時って、寝てる時が多いんですよね。それか、夢うつつだったりするんです。まどろんでいる状態といいますか。

夢を見る時の状態は、

●意識が眠っている状態。
●無意識がリビドーを放ち、それを検閲にかけられた状態で夢となって出現している状態。

この条件が揃っていて初めて夢を見ることが出来ます。

どっかでスイッチが入るんでしょうね。
まだ夢の分野で、脳科学においてさえ、解明されていません。
脳がイメージしているものを電気信号で分析し、それをコンピューターで映像化させることには成功しましたが。

しかし、覚醒している状態――意識が目覚めている状態で、身体が眠っている時だったらどうでしょうか?

「あ、これは夢だ。夢を見ているんだ、自分」

って分かると思うんです。
そういう時って、夢なのか現実なのか曖昧な境界にいるんですね。

でも、意識している部分は真実です。それがたとえ夢の中だとしても。

自分が実際に見ているもの全てが真実です。

となると、幽霊が出現し、恐怖に陥れ、金縛りに遭う……。
これも真実なのですね、当の本人にとっては。

 

では話を戻します。
幽霊って、夢分析(心理学)においてはどんなシンボルだと思いますか?

そう、自分の中にある「闇」部分です。
心配事だったり、嫌いなものだったり、ネガティブなものです。
それを封じ込めた何かが、幽霊となって出現し、夢主を恐怖に陥れるのです。

それは自分自身だったりするかもしれませんし、嫌な過去だったりするかもしれません。

「私にとって、不安の対象となるすべてのもの」

が、幽霊になったのだろうと解釈します。

つまり、幽霊となって出現している世界すらも、現実世界かどうかも定かではないはずです。
実際の暮らしている部屋だとしても、夢だとはっきりと分かるシチュエーションでも似たような部屋だったり、全く同じ部屋だったりするでしょう?

でも認識って本当に曖昧なんです。

幽霊が出てきた時、本当に自分のいた現実世界の部屋だったかどうかまでは確認出来なかったはずです。

幽霊という具現化された恐怖・不安に支配されてしまい、的確な判断が出来ない状態です。

「いやいや、私は絶対目を開けていた!」

と断言される方。
果たしてそれは本当かどうかまでは、第三者によってしか証明出来ません。
残念ながら、です。

私自身も起きていたかどうかまではあやふやです。
きっと、寝ていたのだろうと思います。

 

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