なぜ夢は意味不明な展開が多いのか? その謎を解き明かします!

なぜ夢は意味不明な展開が多いのか? その謎を解き明かします!

 

初めまして、志方弥公(しかたみさと)と申します。

夢占いから心理学における夢分析を始めて10年です。試行錯誤を繰り返しながら、ようやく形になってきたというところまできました。鑑定を行った実績は2000件近くです。
その培ってきたデータをもとに、皆様の夢の疑問を解くお手伝いをさせて頂きます。

 

さて、夢の中ってなんであんなに無稽な展開が多いのでしょう。
例えば、「全力で走りたいのに足が鉛のように重くてのろのろとした走り」だったり、「浮気なんてしたくもないのに浮気した自分」だったり、「亡くなったおじいちゃんが出てきて意味不明なことを喋った」とか、色々気になって仕方がない夢を見ちゃったりしますよね。

 

それを紐解く解説をしたいと思います。

 

心理学でも「夢」を題材にして、学術的な研究がなされてきました。その代表となる精神科医・心理学者が「フロイト」と「ユング」です。
現代の「夢分析」は、「フロイト」の採用した「自由連想法」というものを使っていますが、カウンセリング現場では「夢分析を利用してカウンセリング」することは殆どありません。
「夢分析」の危険性は、後ほど説明したいと思いますので、まずは「夢はどうしてあんなに支離滅裂なのか?」の説明をします!

なぜ夢は意味不明な展開が多いのか? その謎を解き明かします!

 

まずは心理学の基礎中の基礎を書きます。
これを理解しないと、「夢の正体」を掴む事が出来ません。
へんてこな夢を見て、不安になったりモヤモヤしたりすることのないように、私がお手伝いします。

 

私たちの精神世界には、おおよそ三つの定義で成り立っています。
上の図をご覧下さい。
「自我」「意識」「無意識」という言葉が並んでいるのが見えると思います。
これは私たちの精神世界を構築するために必ずといっていいほど存在しているエリアなのです。

 

「自我」とは、目覚めている状態であり、「私」という概念を常に意識している状態です。
「意識」とは、「自我」が覚醒しており、五感ともに機能している状態の事です。思考することも「意識」です。
「無意識」とは、「自我」が全く意識にのぼっていないエリア(考えが及ばない状態・欲望)です。
夢は主に「無意識」で作られ、「意識」エリアに昇らせて、「自我」に伝達していくという仕組みになっています。
少々わかりにくいので、図にして説明したいと思います。

 

なぜ夢は意味不明な展開が多いのか? その謎を解き明かします!

「夢の仕事」

夢は記憶の整理とも言われていますが、フロイトはこれらを「夢の仕事」と提唱しました。 これが「夢の仕事」です。

 

無意識から出てくる抑圧されたもの、願望などの表象が浮き上がり、それを検閲します。
検閲した際に、自我にこれを見せるにはあからさますぎてダメなので、ちょこっと加工、変形を加えて、ショックを和らげようとするのです。

 

そうした変形されたものが「夢」となって意識に上がっていきます。

 

本来、夢は無意識世界の願望充足を意味しているのですね。
しかし、加工されているので、見た後にその意味を知ろうとしても、意味を完全に読み取ることはなかなか困難を極めます。
夢分析においては、二通りのやり方があります。
一つは、個別的方法です。これは夢に出てきた事象に対して、自由に連想し、それを当てはめていく方法です。
フロイトが提唱する「自然連想法」です。

 

もう一つは、私が行っている類型的方法です。あるキーワードの一定の定型性に従って、分析するという方法です。(これは無料鑑定を受け付けた時の鑑定であり、有料鑑定の場合は自然連想法も採用しています)

 

と、まあこんなものなんですが、あまり夢、夢、と囚われずに自分を客観的に分析するためのツールの一つ、と捉えて下さい。

精神カウンセリングでは夢分析はほとんど行われず、参考資料程度に留めているのが実情です。

 

次は「夢日記をつけちゃダメ!? その危険性を説く」をお伝えしたいと思います。

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