新エデン(6)別のエデンでは『トランスジェンダーで両性具有』の人間も増えた【辛口オネエ】

新エデン(6)別のエデンでは『トランスジェンダーで両性具有』の人間も増えた【辛口オネエ】

新エデン(6)別のエデンでは『トランスジェンダーで両性具有』の人間も増えた

※新エデン(1)(2)(3)(4)(5)はおしゃべり隕石シリーズに入ってるわ↓
おしゃべり隕石バックナンバー

別のエデンって何のこと?って人は(1)から、だいたい分かるけどアメリカ南西部のエデンの話は初めて、という人は、これは(5)『ほかのエデン』の話。アメリカのエデンにはアダムとイヴとあと2人の続きだから(5)だけは先に読んでねん。

じゃ、(5)の続き。

■エデン卒業後の4人は聖なる山の麓のオアシスへ

エデンの園を、神様に祝福されて特殊能力も持ったまま「卒業」した彼らは、最初は4人しかいないから、まずはエデンからそう遠くない場所で自力で生きることにしたのね。

そこは、今のこの世界だとたぶんニューメキシコとかアリゾナあたりの砂漠地帯なんだけど、神様の祝福があったから、エデンのように一年中実のなる樹々が生えていて食べ物に困らないわけじゃないけど、オアシス的に水もあって、さらには飲める湧水もあって、風雨を避ける洞窟もある場所にたどり着くことができたらしいのね。

この世界でも、もしかしたら同じ山が存在するかもしれない赤っぽい山の麓に、そんなオアシスと洞窟があった。

砂漠

あと、これはどういうことなのかアタシには理解できないんだけど、これを教えてくれた隕石と地球の石曰く「彼らは獣を狩って食べることが許可されていた」そうよ。へー?

だから、獣を狩るための武器も作った。弓矢を造れるような樹々も生えていたし、たぶん食用になるような動物もいたんでしょうね。

新エデン(6)別のエデンでは『トランスジェンダーで両性具有』の人間も増えた【辛口オネエ】
そして、前回も話したけど彼らはエデンにいるときから動植物と意思疎通ができたから、命を奪うことはやっぱり最小限にしていたし、彼らには彼らの信仰のようなものがいつのまにか生まれていて、獣にも魂があって、死後は天国のような「良い場所」に行くようにと、祈りを捧げていた。殺す時も、できるだけ苦しまないようにしてたそうよ。

■トランスジェンダーで両性具有のX2人の驚くべき変化

最初は彼ら4人しかいなかったけど、神様から地球の他の動植物の生態系を保ちながらも「自分達の世界を築いてみなさい」と言われていたから、そのつもりで暮らしていたんでしょうね。エデンの園にいた頃から、アダムとイヴはカップルで、ただ肉体的な交わりは何らかの理由で「思いつかなかった」けど、エデンを出たら自然に交わるようになった。そして、子供が産まれて人間の数は少しずつ増えた。

そして、アダムとイヴと共にエデンを卒業したX2人もまた、トランスジェンダーで両性具有同士だったけど、愛し合っていたのね。そしてやはりエデンでは肉体的な関わりはなかったけど、エデンを出たら自然に交わるようになった。このあたりは具体的なことがさっぱり分からないけど、Xのどちらか一方が妊娠をして、イヴと同じように子供を産むようになった。

妊娠

もう1人のXはどうだったのかは分からないけど、アダムとイヴと同じように夫婦として子供を育てていった。

もちろん、アダムとイヴとその2人の4人で協力もしたし、子供たちが育つとやっぱり協力して、弟や妹、そしてXが産んだ子供たちはやはりXの肉体的な機能も精神面も受け継いで、トランスジェンダーで両性具有、の子供たちだった。

両性具有の彼らXは、例えば男性とカップルになるとXは自然に肉体的には「女性」の機能が活性化して、妊娠出産が可能になったらしいのね。で、女性とXがカップルになると、Xの男性としての機能が活性化して、女性を妊娠させられるようになる。でも、X自身は妊娠しない、みたいな変化が現れたらしいわ。

■彼らは人数が増えて、いくつかの部族に分かれ旅をする部族も現れた

初代のアダムとイヴ、X2人がエデンを出てからどれくらいの年月が経ったか分からないけれど、人間の数はかなり増えて、最初に暮らしていた洞窟とオアシスだけでは狭苦しく感じるようになったんでしょうね。

それに、子供達は好奇心が旺盛だから、もっと遠い場所に行ってみたいと思うようになった。大人たちも、動物の群れを追いかけたり、道具を作るのに必要な材料を求めて、旅をすることもあったみたいで、そうして彼らはだんだんとアメリカ南西部全体に、それからさらに離れた場所に移動するようになった。

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彼らは神様がお墨付きを与えた善良な人間の子孫で、離れていても「テレパシー」が使えたし、恐らく時代がかなり過ぎても神様がどこかから見守っていたから、多少の困難はあっても新天地に辿り着くことができたみたいね。

家族単位で新天地を見つけて、そこに暮らすようになっていった。家族単位、といっても祖父母とその兄弟姉妹、子供も7-8人いて、さらに孫も、みたいなことになっていたから、三家族くらいいれば立派に村が作れて、世代が進むにつれてそれぞれに異なる習慣や考え方ができていって、今私達がいる世界でいうところの「異なる部族・異なる文化」が生まれていった。

そして、このエデンの末裔が栄えた世界線では、こっちの世界にはいない『両性具有』のXが当たり前にいて、子供を産むかどうかだけじゃなく、その時々の状況に合わせてXは肉体的にも精神的にも変化していったそうよ。

例えば、力仕事がより必要な土地や時代には男性的に筋肉が発達して力が出るようになるXが増えて、逆に細かい仕事や何かを育む仕事(家畜なんかも)が増えた時期には女性的な能力が発達するXが増えたんですって。

続く。

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