自分の人生を左右するこだわりポイントを占う2

自分の人生を左右するこだわりポイントを占う2

冥王星は、トランスサタニアンと言って、人間の手に負えない、大きなエネルギーをもつ星です。

この冥王星が入るハウスによって、その人がこだわらずにはいられないポイントについて見ていくことができます。

冥王星は、コントロールできない、逆らうことができない大きな力を示します。破壊と再生、大きな権力を意味する星です。ホロスコープ全体を見渡す星であり、つまりは人生全体にかかわってくる星です。
この冥王星が位置するハウスは、自然とその人にとってこだわらずにはいられないポイント、手を抜くことができないポイントになります。妥協ポイントもあるにはあるのですが、その基本的なボーダーライン、最低限のレベルは非常に高い。
もしくは、自分の求めるレベルが余りに高く、自分でもそのレベルをクリアしようと思うと疲れてしまうため、一切全くやらなくなるかのどちらかです。両極端、0か100かの星と冥王星が言われるのはこのためで、完璧主義者の星と考えると良いでしょう。

それでは、具体的に冥王星がどのハウスであればどのような影響があるのか?
ハウスごとのこだわりポイントについて見ていきましょう。

<冥王星が第1ハウスに入っている場合>

第1ハウスは、自分自身を示すハウスです。このハウスに重い星がある人は、冥王星に限らず、自我が非常に強い人ということになります。
冥王星が入っていることによって生じるこだわりポイントは自分自身。
自分自身の我を通すことへのこだわりが強い人ですので、プライドが高く、人から指示されるのを極端に嫌います。意志の力は強いので、会社を興すなど権力者側に回ることも多く、周囲の人はパワハラにあうなど大変な思いをしがちです。
個人事業主などを始めると、強い意志の力で物事を成し遂げる力を発揮しますので、第1ハウスに冥王星を持っていてサラリーマンで息が詰まっている人は、起業することをお勧めします。

<冥王星が第2ハウスに入っている場合>

第2ハウスは所有のハウスです。このハウスに冥王星が入っている人は、金銭や物を所有することに対するこだわりが発生します。高い収入に対する執着、財産への渇望を持っている。
最近はインターネットでも、副業で資産形成をするような謳い文句が流行っていますが、そういったセミナーなどに熱心に参加するのもこういったタイプです。人間関係を切ったり、あらゆる娯楽を我慢してでも資産が欲しいタイプの人です。結果的に、それで財産を築くことも多いでしょう。ただし、冥王星は両極端な星でもあるので、金銭への執着心から巨額の富を手に入れるか、貧困に陥って金銭に執着し続けるか、そのどちらかという感じです。
冥王星には破壊と再生の意味もあるので、金銭や資産に関して大きな変化が起こりやすいという意味合いで出ることもあります。

<冥王星が第3ハウスに入っている場合>

第3ハウスは、初等教育、雑学などの知識や教養のハウスです。最初に知識を教えてくれる入り口ということで身近な人間関係におけるコミュニケーションを示すこともあります。
第3ハウスに冥王星が入っている場合は、それら知識に対する執着が非常に強いということになります。興味のある分野の知識は徹底的に知りたがり極めたがります。端的に言えばマニアック。オタクになったり、知識欲がよく働けば研究者になります。
マニアックな部分や知識面またはコミュニケーションにおいて冥王星の支配的な性格が出やすいので、自論に固執したり、マウントを取るような面もあります。
しかし、徹底的に極める冥王星の性質から、心理分析に長け、人間関係でイニシアチブをとる立場に立つことも可能です。

<冥王星が第4ハウスに入っている場合>

第4ハウスは、家庭生活のハウスです。この第4ハウスに、権力や破壊と再生を意味する冥王星を持つ人は、生まれ育った家庭環境自体が、支配的であったり、権力を持った家族がいるなど、厳しい環境で育った可能性があります。家庭自体が破壊されるような大きな変化があった人もいるかもしれません。
支配的な部分が薄くても、絶対に家庭をないがしろにできない空気感があったり、本人の中に無意識の縛りが強いのが第4ハウスに冥王星を持つ人のこだわりポイントと言えます。
このため、本人も家庭を持った場合、高圧的・支配的になったり、家庭に対して強い執着を見せることになります。そういう環境下で育ってきたということです。
逆に、家庭に興味が一切ない、冥王星の両極端さが逆向きに出る場合もありますが、これはこだわりが強いために家庭そのものにトラウマやアレルギーが出てしまっているという構図です。
ただ、こだわりが強いだけに、非常に家庭を大事にする人になる可能性もありますので、単純に冥王星が入っているから家族に対して支配的だ、と決めつけるのは早計です。あらゆるチャートに言えますが、他の星との関係性を見て判断する必要があります。
次回は、第5ハウス以降に冥王星が入っている場合について見ていきましょう。