無敵のゼロ感(3)霊感がないおぬしは実は悪霊も恐れる『吸霊体質』やもしれぬ【芦屋道顕】

無敵のゼロ感(3)霊感がないおぬしは実は悪霊も恐れる『吸霊体質』やもしれぬ【芦屋道顕】

無敵のゼロ感(3)霊感がないおぬしは実は悪霊も恐れる『吸霊体質』やもしれぬ

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芦屋道顕の霊的護身術シリーズ

すでに話したが、人間は誰しもが霊感を持っている。が、直感として使ってはいても地上を彷徨う視えない存在を五感で受け止めていないだけなのじゃな。ほかにも、霊感がはあっても霊のほうが「あの人間には姿を見せてやらないぞ」と敬遠してしまうゆえに、心霊スポットを通りかかってもなんともない場合もある。

今回はさらに、霊感があって常に視えぬ存在の脅威に怯えている人々からすれば「つ、強い!」と感嘆するしかない、特異体質の持ち主について。

■前世は宇宙人か吸血鬼か?非常に謎な『吸霊体質』の人間(と思われる何者か)が時々この世にいるのじゃぞ

前世は、というのは冗談じゃ。彼らの前世が何者なのかはまったく分からず、前世も99パーセントは人間であろうが、同じ人間とは思えぬ不思議な体質を持つ人々がいる。

彼らは(1)(2)で話したように「霊体験をしたことがない」そして、やはり霊的なものを否定もバカにもしておらず肯定的。

★霊を感知する前に無意識に「食べて」いる

無敵のゼロ感(3)霊感がないおぬしは実は悪霊も恐れる『吸霊体質』やもしれぬ【芦屋道顕】

しかし、彼らは霊を五感で感知する前に、何やら特殊な能力で近くに彷徨う霊や想念の波動を感じ取り「食べてしまっている」のじゃ。本人も、気付かぬうちに。

ごくごくたまにではあるが、それまで頻繁に霊が目撃されたりポルターガイストが起きたりしていた場所に、彼らのような人間がやってきた後から、ぱったりと心霊現象が起きなくなった、という話を聞く。お祓いをしても効果がなく次々と入居者が変わっていた事故物件に、決して神職でもなく霊媒師でもないある一般人が入居して以来、心霊現象は収まり、その人物が引越したあとももう霊は出なくなった、などということがある。それは、その人物が棲みついていた霊を知らぬ間に食べてしまったのやもしれぬ。

■人間の生気や運を吸い取るエネルギーバンパイアとは異なり彼らは「形を持たない存在」のエネルギーを吸い取る

スピリチュアル分野に興味があるならば、エネルギーバンパイアの存在については知っておろう。エネルギーバンパイアは生きた人間の生気や運を吸い取るゆえ、彼らとはなるべく関わらずに過ごしたいもの。しかし、この吸霊体質の人々は、生きた人間の生気や運を吸い取ることはない。生きている人間には無害じゃ。しかし、食われる霊にとっては恐ろしい存在であり、彼らが近付くと霊にもそれが分かるようじゃ。

■家鳴りと人影の原因の霊が悲鳴を

家鳴り(ラップ音)がひどく、ときどき木の軋む音が女の呻き声に聞こえるとの相談があったある民家でのことじゃ。田舎でまだ檀家制だったゆえ、世話になっている寺の僧侶を呼び、除霊めいたことをしたそうじゃ。しかし、不気味な家鳴りはおさまらなかった。それどころか、霊を怒らせたのか夜な夜な、障子の向こうに人影が見えるようになり不気味さは増してしまった。次に、除霊もできるという霊媒師が呼ばれ護符を柱に貼ったり呪文を唱えたりもしたが、やはりおさまらなかった。霊媒師は「私の手には負えない」と言い残し、連絡が取れなくなった。何人か、除霊ができるとの専門家を呼んだが全て無駄だった。

しかし、家主が諦めかけていたところ木造家屋の建築に携わっている友人が「木の縮みによる家鳴りとは異なる異音、霊の仕業だとかポルターガイストだとか言われるラップ音に興味がある。聞いてみたいが、今まで聞こえると噂の場所に出向いて全て聞こえず、さらには自分が行ってからラップ音がなくなってしまったと言われている。お前の家でそんなに音がしつこくおさまらないなら、今度こそ聞けるかも。泊まらせてくれ」

数日後、家主は友人を家に招いた。友人が玄関のインターホンを鳴らし、家主が玄関に迎えに出ようとしたとき、今まで聞いたことのないほどの大きな家鳴りがして、また女の声に聞こえた。しかし、それまでの呻き声に聞こえる音とは違い、何かに怯える悲鳴に聞こえた。家主は友人を迎え入れ、ちょうど今しがた、悲鳴に似たラップ音がしたと話した。しかし、友人が家に入るともう、少しも家鳴りはしなくなった。それと同時に、友人自身は気付いていなかったものの、家主には家の中の空気が変わったと感じられた。換気をしているのに、いつもまとわりつくような空気の重さを感じていたが、友人が入ってきて、歩くそばから空気が軽くなった。

友人はその晩泊まったが音がせず、翌日も泊まったがやはり音はしなくなっていた。友人はがっかりして帰ったが、その後、家主はもう家鳴りもなくなり人影も見ることがなくなり友人のおかげと感謝している。

■複数の霊が裏口から慌てて逃げ出した

ある田舎の民家には敷地内に家族の誰もが不気味な現象を経験して放置していた蔵があった。一家の曽祖父が妙な収集癖があり、遺品の片付け屋をするかたわら、遺族がいらないといった故人の持ち物のうち、金になりそうなものや変わった小物を譲り受けていた。蔵には譲り受けたものの買い手が付かなかった何人もの遺品が眠っていた。あるときから、誰もいないのに蔵がガタガタと揺れたり人の話し声がするようになり、夜中に様子を見に行った曽祖父はそれまで特に持病もなく健康だったにも関わらず、蔵の奥で息絶えていた。死因は心不全で年齢からすれば70歳を越えていたのでおかしくもなかったが、一家は蔵に棲む何者かのせいでは、と恐ろしくなってしまった。

その後も蔵からは物音や人の声が夜な夜な聞こえていて、一家の誰もがある程度霊感があり、昼間でも蔵に入ったら何かの目が光っていた、頭の上の梁が落ちてきた、木箱がカタカタ揺れていた、背中を触らせてゾクッとしたなど恐ろしい経験をしていた。一家はやはり除霊ができるという専門家を呼んだ。しかし、蔵を一目見て「手に負えない」と足早に立ち去る霊能者もいれば読経中に体調を崩して中断し、やはり「手に負えない」と諦める僧もいた。廃品回収業者を呼んで中のものの処分を頼んだところ、業者にも霊感があったらしく「これはちゃんと供養して、処分じゃなくどこかに納めたほうがいいんじゃ」と処分を断られるなどもした。「1人2人じゃなく、うじゃうじゃ(霊が)いますよ」と教えてくれる業者もいた。

そのような状態だったのに、一家の孫が友達を連れてきたことで、一気に解決してしまった。孫自身はやはり霊感があり蔵には近づかなかったが、孫の友達の1人が面白がって蔵の戸を開けて中に入っていった。孫も、孫とその友達が怪我をしないよう庭で見張っていた母親も止めようとしたが間に合わなかった。蔵の中でドタドタと、何人もの人間が走る音がして、蔵の裏の戸がガチャリと音を立て開いた。孫の友達が裏口から出たのかと思ったら、その子はまだ蔵の正面の戸から一歩入っただけだった。

母親が蔵の裏口を確認すると、地面に蔵にしまわれていた古い道具が散乱し、足跡のようなものもいくつもあった。

それ以来、蔵の怪現象は収まった。

続く。

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