闇の手口(3)不吉なメッセージ。でも死者からの警告の場合【芦屋道顕】

闇の手口(3)不吉なメッセージ。でも死者からの警告の場合【芦屋道顕】

闇の手口(3)不吉なメッセージ。でも死者からの警告の場合

では、今回は亡くなった身内や親しき人から伝えられたメッセージが安心できるものではなく、不吉なものだった場合について。

(1)(2)を先に読んでくだされ↓
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(1)(2)で説明しておるが、飽くまでもここで話す「メッセージ」は、夢の中などではなく現実に電話や音声メッセージを受けて、死んだはずの誰かから直接聞いた、という稀なケースについてじゃ。「死んだ人が夢に出てきた」場合はまったく異なるぞ。

夢の話はこちら↓
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■身内や親しかった人からの「◯◯に気をつけて」の警告を受けて『回避できる』メッセージは本物

★人の寿命は変えられずあの世からの干渉も不可だけど

まず、詳しくは分からぬが霊界に行ったとしても人間の魂にはやっていいことと悪いこと、知り得ることと知り得ないことがあるらしく「生者と現世の運命を大きく変えること」は知らされておらず、またもし知ってもそれを現世に情報漏洩してはいけないらしいのじゃ。現世は試験場で、生者は己の人生を己の知恵と力で生き抜く必要がある。そして、個々人にはそれぞれ寿命があり、ほかのことは変えられても寿命だけは変えられず、寿命に関わることに介入するのはあちらの世界では許されぬのじゃ。

それゆえ、例えば寿命が22歳と決まっている可愛い孫が、22歳で死なずに済むように「大地震が来て家が倒壊することを教えて安全な場所に逃がそう」などとあの世で祖母が考えても、その大地震がいつ起きるのかを知ることもなければ、知ったところで「何月何日の何時何分にどこで起きる」などと伝えることはできぬのじゃな。さらに、これは今回の話から離れてしまうゆえ一言に留めるが「ある死因を回避できたとすると、別の死因になるだけで寿命は変えられない」ようじゃぞ。

しかし、寿命に関わらない注意事項や、本来はまだ寿命があるのに何らかの問題で寿命より前に死ぬ危険が迫っているときは、あの世からメッセージを伝えることができるようじゃ。

★謎の電話で乗り遅れた電車が……。

テロ

どの事件と言うのは不謹慎ゆえ伏せておくが、日本国内で戦後に起きた事件の中でも最悪の部類に入るテロ事件の当日の朝、さまざまな理由でそのテロ現場に本来ならば居合わせていた可能性が高いのに、その日に限って寝坊をしたり忘れ物を取りに家に戻って助かったという人の話は当時良く聞いたものじゃ。

その、何らかの偶然によって助かった人々の話を以前に収集したものがあってのう。これは、出かけようとしたら家の電話が鳴って、おかげで命が助かったという女性の話じゃ。

その朝、女性はいつも通りに起きて出かける支度をしていたが家の電話が鳴り出し、無視しようとしたが何かやはり気になって靴を脱いで部屋に戻り受話器を取ったそうじゃ。電話の向こうは小さな子供らしく、可愛い声ではあるが意味不明の言葉を羅列していて聞き取れず、ただしきりに「・・・ちゃん」と言うているのは分かったそうじゃ。それで「どうしたの?ぼうや?どこにかけたのかな?間違えてない?」などと、子供の声であるがゆえに間違い電話と思ってもガチャ切りもできず、なんとか子供に別の番号であることを分からせようと話したそうじゃ。

そのうち、ゆっくりとその誰やら分からぬ子供が「ちゃん」以外の意味のある言葉を喋り出した。ざっと、「おねえちゃん・あぶない・家にいて・お願い」というもので、聞き取れた瞬間、背筋がゾクリとしたそうじゃ。

なぜならば、その「おねえちゃん」が、どこかにいる他人の子の姉のことではなく「自分のことだ」と、まさに魂で瞬時に理解した。そして理解した瞬間に、子供の方から電話を切った。もう出掛ける気がしなくなり、その日は熱が出たことにして家にいたところ、テレビのニュースであのテロ事件を知ったのだと。

女性はその当時20代で、幼い頃のことなのでふだんはもう思い出すこともなかったが彼女にはかつて弟がいて、自分が小学生の頃、病気で死んでしまったそうじゃ。

続く。

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