四柱推命の日干で分かる会社との相性(辛壬癸編)

四柱推命の日干で分かる会社との相性(辛壬癸編)

前回の「四柱推命の日干で分かる会社との相性(庚編)」では、四柱推命において、日干が庚になる人の会社相性についてお話ししました。
今回は、日干が辛・壬・癸になる人の会社相性について見ていきましょう。

<日干が辛の人の適職と相性の良い会社>

辛は宝石などの貴金属や、ハサミのような安全性の高い刃物に例えられます。
木を切るような強さはありませんが、感受性が高く、繊細で独特の感性を持っています。
内面の芯は強いタイプですが、一見すると上品で柔らかな影響を与えます。
庚と同じく頭の回転が速く、知的好奇心が高くまた器用です。大抵のことは苦労せずにこなせてしまう柔軟さを持っています。
見た目も十干のなかでは特に美しい人が多い干です。プライドが高い人ですが、体面を気にするので人当たりは良く、異性からはとてもモテます。
ただし好き嫌いははっきりしており、また自分の意見をきちんと言う強さも持っています。庚と同じく、銀行員や証券会社など、金銭を扱う会社に向いています。庚と違うのは、会計関係のような細かい作業も得意という点です。

また、相性がいいのは、日干が下記の種類の会社です。

:丙は太陽です。貴金属の辛は、太陽の光で照らされて輝きます。丙の会社においては、辛は与えられた環境の中で、組織のために一身に働き、その繁栄のために努力します。逆に言えば、それだけ打ち込める会社であると言うことです。

:戊は山。宝石が山岳の土から生成されるように、戊の会社においては、辛の人にとって相手から絶え間のない援助がある状態となります。

:宝石が、美しい水で洗い清められているように、辛の輝きが発揮される組み合わせです。辛の強弱に関係なく。辛は壬があることをとても喜びます。
辛の金が水を生じる形なので、会社に対して奉仕する関係性ですが、それによって辛は磨かれるため、実際は辛のほうが壬に与えてもらっているようなところがあります。

<日干が壬の人の適職と相性の良い会社>

壬は海の水や大河の水に例えられます。四柱推命が発展したのは中国ですから、黄河や長江のような向こう岸が見えないくらい大きな河を思い浮かべると良いかもしれません。
中国の河は、普段はゆったり流れます。壬の人はそんな大河のようにおおらかて、細かいことは引きずらない楽天家です。
親分肌、姉御肌なところがあり、面倒見がよく反面心配性で、あれこれ人の世話を焼いてしまうところがあります。責任感もあるため、リーダー向きの性格です。
金の干と同じく、水の干の人は頭脳明晰です。判断力と発想力があり、仕事の上でも一目置かれることが多いでしょう。ただし、水は何でも飲み込んでしまう性質もあるため、なあなあになりやすく決断力は金の干に及びません。ただしそのぶん、親切で人望は金の人よりも得られる傾向にあります。
大河や海の水は動き回る性質があるため、いつも同じ仕事、変化のない職場だと退屈してしまいます。臨機応変な対応と指導力が求められる仕事に向いています。ベンチャー企業や新しいことによくチャレンジしている会社を選ぶと良いでしょう。

また、相性がいいのは、日干が下記の種類の会社です。
:乙は草花。睡蓮を思い浮かべると良いでしょう。乙にとって壬は心地よく助けてくれる相手です。会社にとって喜ばれる方法で奉仕することができます。

:相剋の関係ですが、海の水が太陽である丙を剋すことは出来ません。海や川に太陽の光が反射して美しく水面が輝いている状態です。安らげる関係性というわけではありませんが、お互いにとってメリットのある干渉のしかたをすることができます。

:戊は、壬の強すぎるエネルギーを良い方向に導いてくれます。会社においても、自制心を持って落ち着いた行動をとることができます。特に冬生まれの壬は勢いが強すぎるので、戊と良い関係を築くことが精神安定のためのポイントになります。

:とても良い関係の一つです。金の辛が水を生じる関係性ですが、壬が辛を洗い清める形でもあるため、会社から援助されるだけではなく、助ける側にもなることができる関係です。

<日干が癸の人の適職と相性の良い会社>

癸は、雨の水や水たまり、田んぼの水などに例えられます。壬はおおらかな反面大雑把さがありますが、癸は繊細なタイプです。穏やかながらもこだわりが強く潔癖なところがあり、大河や海のように何でも受け入れる度量はありませんが、正直者でこつこつと日々の努力を重ねていく我慢強いタイプです。
情に厚い性格ですが、細かいことが気になってネガティブになりやすい性格でもあります。
壬と同じく、指導力がありますが、行動面での指導が得意な壬よりも、癸は内面の指導に向いています。職場としては、学校や宗教施設、心療内科などに向いています。音楽家や作家など、他者の内面世界に干渉してより良い方向へと導く仕事にも適正があります。

また、相性がいいのは、日干が下記の種類の会社です。

:会社にとってメリットとなる干渉の仕方をします。会社のために一生懸命努力できる関係性ですが、干関係がいいだけに甘やかされてしまうこともあり、怠け癖には注意が必要です。

:会社が良い意味でのプレッシャーを与えてくれる関係性です。正官の関係になりますので、社会運は最高です。与えられた環境の中で努力し、成果を上げることができる関係性です。