国の運勢を占うマンデン占星術で見る新型コロナウィルスの良い影響

国の運勢を占うマンデン占星術で見る新型コロナウィルスの良い影響

これまで、新型コロナウィルスによる世の中の変化について、マンデン占星術の手法で見ていきましたが、このウィルスによる「国にとってのいい影響」について、触れてきませんでした。

実は、今回のコロナ禍は、マンデン占星術上ではたくさんの「良い兆候」も映し出しています。
今回は、そのことについてお話ししましょう。

<2020年特に良い影響の目立つ惑星について>

今年の春分図と日本のバースデーチャートである始原図を二重円にした際、特に目立つのが、「春分図の月と始原図の太陽・海王星のソフトアスペクト」が複数のソフトアスペクトを持っている点です。

マンデン占星術において、月は国民の意識や世論です。
月が入室している12ハウスは、密室、隔離施設、病院、動乱などを示すハウス。それだけ、国民の意識がこれらのことに‭関心があるということです。

その月が8ハウスの太陽(国のリーダー、主権者)と、海王星(理想、夢、目に見えないもの、不透明、不確実)とソフトアスペクトを形成しています。

8ハウスは税金・財源・国債・相続のハウスです。死亡率や国際金融なんかもこのハウスです。繋がっていくもの、受け継いでいくもののハウス。そのハウスに主権を示す太陽が入室しています。

日本の主権が8ハウス…税金・財源・国債・相続・国債金融のハウスにある…というとちょっと意味が取りにくいですが、「国が過去から負っているもの」と考えると分かりやすいかもしれません。そして、二重円ではなく、始原図そのものの関係性からも見えてきます。

<マンデン占星術における「日本の主権者」とは?>

始原図を見た時、日本の主権を示す太陽は、6ハウスの冥王星とソフトアスペクトを形成しています。6ハウスは「労働環境、官僚、公務員、医療、公衆衛生」などのハウスです。国そのものの健康管理に関わるハウスでもあるので、国によっては軍事を示す場合もあります。このハウスは古くは「厄介ごと」のハウスであり、例えば労働や公的機関や健康管理のための環境整備などは基本的に面倒なものであるので6ハウスの担当事項になっているだけだったりします。なのでこのハウスの状態がいいと問題解決能力が高かったりします。

冥王星はマンデン占星術では「破壊と再生、強制的圧力、原子力、核兵器」などを示します。「日本の主権者が過去から背負ったもの」と「破壊と再生、強制的圧力、原子力、核兵器などに関わる厄介なこと」。
更にこの6ハウスの冥王星は、8ハウスと9ハウスの間に位置する火星(軍事、戦争、パワーのあるもの)と、6ハウスの土星(権威、秩序、伝統、歴史、義務を示す)ともアスペクトを形成しています。9ハウスは思想や宗教、司法などのハウスです。

もうお分かりでしょうか。マンデン占星術においては、「8ハウスの太陽」とは、「第二次世界大戦後の日本そのもの」です。いわゆる戦後レジームと言われる、第二次世界大戦の反省から確立された秩序体制や制度のもとで動いている、アメリカの安全保障の下で国家経営をしている日本の姿こそが、8ハウスの太陽と言えます。

その8ハウスの太陽が、今年の春分図において、世論を示す月、理想や夢を示す海王星とソフトアスペクトを形成している。
マンデンにおいて、太陽は主権や国家のリーダーとされていますが、日本の主権は国民にあるので、日本における太陽は本来国民を示します。ここでは、国民の政治的国政に反映してくれる政治家のことも指していると考えても良いでしょう。

<2020年は日本にとっての重要な転換期>

さて、今回、このコロナ禍の中で、国政だけでなく、地方のリーダーたちが声を大きく上げているのが目立ちます。それに対して国民も好意的に受け入れています。様々な人たちが問題解決のための手段について考え、発信し、国民は時折惑わされながらもできる限り感染を拡大させないように様々な人たちが自粛に取り組んでいます。それは国民の主体性そのものです。そして、その中で、国が強い権力を発動することができない今の憲法の在り方について、スタンスはどうあれいろいろな人が改めて考えている。そこまでいかなくても、日本人が今までの日本について考えるきっかけになっている。これは大きな出来事です。

月と太陽はライツ天体と言い、全天体の中でも特に大きな影響を及ぼす天体です。その国の本質そのものとも言っていい。この二つがソフトアスペクト、それもソフトアスペクトの中でも最も力の強い120度の角度で関係しあったということ。そしてそこに宿命的な出来事を表す冥王星がハードアスペクトで関係しているということ。これらのことを考えると、2020年という年は、変えようとするパワーは大きすぎる部分があるものの今後の日本の在り方そのものを変える非常に大きな意味のある年であると言えるでしょう。

また、情報、通信や幼少期の教育を示す水星も良い角度を取っていますので、今後は水星の担当領域、情報通信、運輸、初等教育の分野が飛躍的に進歩するでしょう。

新型コロナウィスルによって、間違いなく私たちは新しい時代を迎えます。それはより良い時代を迎えるための変化なのです。