マンデン占星術でコロナ後の日本を占う2(ページ2)

前回は、マンデン占星術におけるコロナウィルスの影響についてお話ししていきました。
結構、驚くほど兆候が出ていtるのですが、結構目立っているのが「天王星」です。

天王星は変化の星。この騒動をきっかけに、おそらく日本という国は大きく変化を迎えることになるのだろうことが予想されます。

出生率と死亡率、相続、貿易等に絡む国家的な金銭・経済関係、株価、国債などを示す8ハウス木星に、テロ、動乱、亡命、密約、病院・隔離施設などのハウスである12ハウスの土星と経済活動や株価などを示す2ハウスの天王星がハードアスペクトを取っており、コロナショックとも呼ばれる今回の株価の暴落を示唆しています。
天王星は労働環境を示す6ハウスの土星(忍耐・制限を示す)ともハードアスペクトを取っており、テレワークなどで職場に長時間縛られる環境にも強制的な変化がもたらされています。
元々日本自体が生産性が低い国なので、長時間労働によってカバーしていた面が落ち込むことはこの国の財政にダメージを与えることになりそうな予感です。

ただ、この天王星は1ハウスの月とソフトアスペクトを形成しており、国民の立場からしてみると「テレワークサイコー!」と歓迎される変化でもあります。国自体はダメージを受けているものの、そこで暮らしている人たちからすると望ましい変化でもあると言うことです。実際、現在テレワークが推進されてきていますが、通勤電車の混雑が緩和され、通勤自体もしなくていい人も出てきており、働くことに対するストレス自体は減っている面もあるようですね。

<始原図の8ハウス水星について>

上記で説明した通り、出生率と死亡率、相続、貿易等に絡む国家的な金銭・経済関係、株価、国債などを示す8ハウスには、水星も入室しています。水星は情報通信、若者、商売、紙幣などの意味があります。日本は情報通信の分野が株価の変動にかなり大きなウェイトを占める国ということになりますが、この水星は12ハウスの火星・木星・土星、6ハウスの冥王星とハードアスペクトを取っています。(この水星が一番他の天体とのハードアスペクトが多いのです。)

12ハウスはテロ、動乱、亡命、密約、病院・隔離施設などのハウス。先ほども出てきたハウスですね。
マンデンにおいては火星は武器、機械、パワーのあるもの、軍人、火など。木星は宗教、権威、哲学、法律など。土星は義務、規律、制限、困難、高齢者を示しますが、天体配置的に個人を見る時と同じく、木星は素直に拡大の天体として見た方がいいように思えます。春分図においては、火星・木星・土星、冥王星がコンジャンクションを取ると言う非常に物騒な星の並びになっています。4ハウスと6ハウスの天体との関係性も悪いので、戦争を連想する占い師さんも多いのではないかという星並びです。ただ、これらの天体ががっつり絡んでいるのは水星なので、むしろこれは戦争による国家的危機というよりは情報通信や商売と絡んだものによって起きる国家的危機の可能性が高いと見えます。

ただし、これは本当に長期で見たときにはいい影響とも考えられます。
8ハウス(出生率と死亡率、相続、貿易等に絡む国家的な金銭・経済関係、株価、国債などを示す)に入室している水星(情報通信、若者、商売、紙幣などを表す)が、12ハウス(テロ、動乱、亡命、密約、病院・隔離施設などを表す)の火星(勢いのあるもの)・木星(拡大の惑星)・土星(抑制や忍耐)、6ハウス(労働環境や衛生状態など)の冥王星(破壊と極限状態)とハードアスペクトを取っていることで、情報系統が外から入ってくる目に見えない病気に関わる出来事によって激しくプレッシャーを受け、労働環境にも強い影響を与えることになります。

実際に新型コロナウィルスに絡んだ情報によって、社会不安が増大し株価は暴落しています。火星と木星が絡んでいるので影響は膨れ上がり、冥王星が絡んでいるのでおそらく一過性のものでは終わらないでしょう。徹底的に暴落することが予想されます。実際、現在の暴落はリーマンショック級ともそれ以上とも言われています。冥王星は中途半端なことはしない星なのです。

こんなふうに書くとネガティブなばかりの気分になってしまうかもしれませんが、ただこの12ハウスの火星、木星、土星、冥王星は、経済を示す金星とセクスタイルを形成していますので、国家が潰れるということはなく、じりじりとでも再び進んでいくことにはなります。
木星、土星、冥王星が同時にコンジャンクションとなり経済を示す金星とセクスタイルを形成しているということは、これらの星が与えている財政への影響は冥王星の持つ「審判」、土星の持つ「節制」、木星の持つ「天からのギフト」の意味を伴った運命的なものです。真に破滅的なことが起こらないように必然的に起こった自浄作用とも言えますので、若い人ほど希望を持つべき変化であるともいえるでしょう。

次回からは、残りの始原図の土星(6ハウス)、春分図の土星(12ハウス)、春分図の水星(1ハウス)、春分図の天王星(2ハウス)についてお話ししていきましょう。