結婚するかも!?人生で最高に責任負担が増す時期のホロスコープ(ページ2)

太陽は、自分自身を表す天体。
土星は、抑圧や制限を与える天体。
生まれながらに太陽(自分)と土星(抑圧)がハードアスペクトを取っている人は、しんどい人生を送りやすい人であると言えます。
そしてこのアスペクトは、別に生まれながらでなくても生じる可能性のあるアスペクトです。

土星は約30年でホロスコープ上を一周するため、人生を100年程度と考えると、最大で人生で三回程度は、太陽と土星がハードアスペクトを取ることになります。

とはいえ、出生時の土星と運行の土星の両方からハードアスペクトを取られるのは、生まれながらに太陽と土星のハードアスペクトを持っている人にしか起こりません。

これまで、太陽と土星がハードアスペクトを取っている人が、更にマレフィック天体とのハードアスペクトを形成するとどういった影響があるかについて見ていきました。

今回は、太陽と土星がハードアスペクトを取っている人が、更に運行の土星によってハードアスペクトを形成したときの影響について見ていきましょう。

<太陽と土星に更に土星がハードアスペクトを取る場合>

元々プレッシャーには強い太陽と土星のハードアスペクトを持つ人ですが、そこに運行の土星によるハードアスペクトが加わると、更に重圧やプレッシャーを受けることになります。
後から考えてみれば「あんなに忙しい年はなかった」というほど忙しくなりますし、いつにも増して妨害も入りやすくなる時期であり、忍耐を要するので心構えが必要です。
そのくせ責任が重くなりやすい時期でもあるので、きつい思いや失敗を避けるのであれば可能な限り責任の増す役割などは引き受けない方がいい時期です。

この時期の辛さや失敗を乗り越えてこそ最終的に自信に繋がったり成功につながる人間的成長を得られるという考え方もあります。他に良い星の加護があれば乗りきれる運でもあるので、木星などの楽天的な星がソフトアスペクトで絡んでいるのであれば挑戦してみるのも悪くはありません。

ただ、そうでないのであれば、元々太陽土星のハードアスペクトを持っている人からすると重すぎる星ならびになるので、どちらかと言えば心を楽にすることを優先した方が良いとは思います。

いずれにせよ、太陽と土星のハードアスペクトを持っている人が更に運行の土星とのハードアスペクトを形成するということは、土星同士のハードアスペクトが生じるということになります。

土星同士のハードアスペクトは人生の節目の意味があります。過去の自分自身に対する総決算の時期です。
土星は厳しい上司のような星ですが、こういうところにも土星らしさが出てきます。会社で言えば人事査定の時期に当たります。
過去の自分自身の行いを振り返ったときに、きちんと努力をしているようであれば昇進や栄転など努力に見あった結果が返ってくる時期であり、そうでなければそれまで努力しないでいたツケが回ってくる時期でもあります。

義務や責任の増大、自由や行動の制限などの言う意味で、この時期に不動産などの多額のローンを契約したり、結婚に踏み切るなどの重大な決断をする人もいたりします。
とにもかくにも「制限される」意味合いが強く出やすい時期なので、人によっては監禁などを受けたりすることもあるようです。(ただ、結婚の場合は単なるハードアスペクトよりも、吉凶混合のコンジャンクションのときに起こることが多いようです。)

実際、私の友人にも、ちょうど太陽と土星がハードアスペクトを形成する時期に婚約に踏み切った人がいます。この人は元々海王星が非常に強く働いているホロスコープチャートに生まれている人で、若い頃から男性関係が落ち着いた試しがなく、いわゆる「男運が悪い」タイプでもあったため、数年前までは結婚は難しいのではという感じの生活をしていました。

毎年依頼を受けて運勢を見ているのですが、ちょうど彼女が仕事を続けようかどうか悩んでいる時期に数年後に太陽土星のハードアスペクトの時期が迫っていたため、「仕事でか結婚でか、数年後に責任が重くなる時期が来るのでそれに向けて準備をした方がいい」と伝えていました。

結婚を決めた相手の方と同棲を始めた当初は、しょっちゅう喧嘩をしていてあんな人と絶対結婚できない、というふうに言っていたのですが、最終的には結婚することになったとのことでした。彼女の場合、太陽にふわふわした星である海王星も絡んでいたため、そこに土星がかかってくることによって、余計に地を足をつけた方向性で働いたのでしょう。

いずれにせよ、人はこの時期を境に人生のステージを一段階上がり、新生活をスターとすることになります。結婚だけでだけではなく、転勤や引っ越し、転職などもありえます。ただ、結婚のような「これまでの生活にけじめをつけるための契約」ではなく、転職などの「大きな変化」を伴う場合は、天王星がアスペクトを形成しているかどうかを見る必要があるでしょう。

次回は、太陽と土星のハードアスペクトに、この天王星がハードアスペクトを形成した場合の「しんどさ」について見ていきましょう。