認めてもらえない時期のホロスコープ|何もかも抑圧される!(ページ3)

二月。中国では春節。旧暦では今が新年です。
この時期、友人知人のその年の運勢を占っているのですが、今が辛い時期の方ほど、早く運勢を占ってほしいと早い時期から依頼をされます。

それまで興味がなさそうにしていた知人でも、辛い時期に差し掛かってくると、「噂を聞いて…」と鑑定依頼が舞い込んできますので、やはり辛い時期には皆さん藁にもすがる思いで占いに頼りたくなるものなのだと思います。
そういう方に、「去年占ってもらったらしんどい時期がぴったりだったので、今年もお願いします」と言っていただけると、ああ占いをやっていて良かったな、と思えます。

生きていれば、誰しも「人生で特に辛い時期」というものに出会うものです。
しかしその時期は、永遠に続くものではありません。
自分自身の人生で、どの時期が一番辛いのか。
今現在最高に辛いとしたら、一体いつまで辛いのか。
それが分かれば、人生における心構えができ、辛い時期も何とか乗り越えることができる。
ホロスコープは、そのための心のサポートをすることができるのです。


さて、前回は、自分自身を示す太陽と、重圧、抑制を示す土星がハードアスペクトを取っている人の生まれながらの運勢について見ていきました。

元々、太陽と土星がハードアスペクトを取っている人は、幼少期に不遇な人生を送りがちです。ただ、土星によって厳しく統制された人生を歩むため、責任を当然に求められるようになる中年期以降にはずいぶん楽な人生になるはずです。

しかし、元々重い星である土星に、更に他の星が重圧をかけてくると、生まれついて慣れてしまったはずの重圧に、更にしんどさが加わることになります。
今回は、太陽と土星のハードアスペクトを持つ人が、更に他の天体とのハードアスペクトを形成するとどのような影響があるかについて見ていきましょう。

<太陽と土星に火星がハードアスペクトを取る場合>

火星は情熱、熱意の星です。ハードアスペクトは「過ぎたるは及ばざるがごとし」の意味であり、ソフトアスペクトであればうまく働くはずのものが、空回りしたり暴走気味になってうまくいかなくなるのがハードアスペクトの特徴ということになります。

つまり、火星であれば、本来生産的な活動には欠かせないはずの熱意や情熱といったものが、行き過ぎたものになり、自分の首を絞めるものになってしまうということです。

太陽は自分自身。その自分自身と情熱の関係性がよくなくなれば、間違った情熱の持ち方をすることになります。自分の正義を人に押し付けるような感じです。暴走しやすくなり、短気で喧嘩っ早い思考回路に陥ることになります。何かとイライラし、周囲にその感情をぶつけてしまいがちになるため、冷静な思考を心がけましょう。

更にこの火星の行き過ぎた情熱や闘争心は、土星によって壁にぶつかることになり、それによって問題が起こりやすくもなります。

想像してみると分かりやすいかもしれませんが、ものすごくエネルギッシュでやる気のある人が、厳格で保守的な上司によって押さえつけられ、自分のパワーや良さをうまい具合に発揮できない状況になったとして、そのエネルギッシュな人はどういう状態になるでしょうか?
上司に反発して社内の空気を悪くするなど他の人にも良くない影響を与えるか、逆に自暴自棄になったり何もかもやる気を失ったりすると思いませんか?
火星が土星からハードアスペクトによって妨害を受けると、これと同じような状態に陥ります。

自分が情熱を傾けている対象に対する責任だけは増すのに、その情熱をうまく生かすことができない。イライラしやすくなりますし、短気にもなります。それによって無謀さが増し、ヤケクソのような行動を取ってしまい、結果的に社会的評価を下げてしまったり病気や怪我に見舞われてしばらく休まざるを得ない状況に陥ります。それでまた評価が落ちるという悪循環。

反発や抵抗は徒労に終わる時期ですので、この時期はもうそういうものだと諦め、大人しくしていた方が無駄に疲れなくて済みます。実のところ土星は「落ち着いた振る舞い」「理性的な振る舞い」を心がけていればそんなに怖い星ではありません。
土星を元々味方につけている人は規則や抑圧、目上との適切なつきあい方が分かっているため生まれながらにそのコントロールがうまいのですが、元々土星と太陽のハードアスペクトを持っている人は、今一つそのつきあい方が下手な傾向にあります。火星が絡む時期は特に抑制がききにくい時期にあたりますが、この時期はただ情熱に任せるのではなくより現実的な方向性について考え、実現可能な方法で障害を乗り越えることについて考えることが大切です。

リスクをとらず、堅実に、慎重に事を進めることです。しんどい時期ではありますが、運行の火星が影響する時期はさほど長くはない(せいぜい1~2ヶ月程度)ため、精神的に耐えられないほどではないはずです。