ホロスコープで辛い時期を知るコツ【人生の取り扱い説明書】(ページ2)

ホロスコープで運勢が分かる。
辛い時期やいい時期が分かる。
そのことによって未来への備えや、心構えができる。

これって、実はそんなに「スピリチュアル」なことではないんです。
そもそもホロスコープチャートとは何を表しているか。
それは、個人個人の性質を表しているのです。
言ってみれば、ホロスコープとは、個人の取り扱い説明書です。

家にお薬がある人は、薬の説明書を見てみたら分かりやすいと思います。
その薬が何によって作られていて、どんな効果があり、どんな副作用があるか。
飲み合わせの悪い薬はあるか。飲む方法は?保管方法は?
薬の説明書には、そういうことが書いてありますよね。

ホロスコープには、そのホロスコープを持つ人が、どんな分野について関心が強く、どんな分野について弱点があり、何に情熱を燃やし、何に慎重になり、体の部位で言えばどこが弱いのか。そういったことが書かれています。
そして、その人の心身の状態が、どの時期にどういう状態になりやすいかを見ることもできます。
単なるオカルトではなく、何千年、何百年にも及ぶ、膨大な統計によってです。

天気予報が数十年前と比べてどんどん当たりやすくなっているように、統計データは元になるデータが多ければ多いほど的中率が高まります。
実際、どの季節に生まれた人がどういった職業に就きやすいか、どういった気質を持ちやすいか、どんな病気になりやすいかということは、科学的にも証明されています。

それを更に細分化し、未来予測を立てやすくしたものが、ホロスコープなのです。

例えば、インフルエンザは冬に流行るものですし、竹の花は50年に一度しか咲かないものがありますし、セミが地上に出てくるのにも、火山活動にも、氷河期にも、この世界で反復して起こる活動や事象には、長さやスパンを問わず、必ず周期が存在します。

人間の体も、特に女性は月経があるぶん月の重力の影響を受けやすいと言われていますが、人間が重力の影響を受けることが確定している以上、定期的に遠ざかったり近づいたりしている太陽系の惑星の影響を受けないはずがないのです。

実際、特に木星の重力の影響が分かりやすいのですが、木星からの重力の影響によって、太陽系内の小惑星は常に三角形を描くような形で動いています。
星すらも動かしている惑星の重力。
人間の体にも、意識していないだけでその影響は出ています。
そうした影響が心身に出ることによって、判断力や行動に差が出て、最終的に起こる結果も変わってくるのです。

そういう意味では、月経がある女性の方がハッキリと運勢の違いというものを感じやすいのかもしれませんね。女性の方が占いに興味がある人が多いのは、実感として占星術が積み重ねてきた膨大なデータに自分の状態が当てはまりやすい性だからというのもあるのかもしれません。
(ちなみに、男性も月の重力の影響を受けて骨盤が開いたり閉じたりするので、月経がないからと言って全く重力の影響を受けないわけではありません。)

さて、今回は、太陽系の中でも「凶星」の代名詞とも言える、土星にフォーカスを当てていきましょう。

<太陽と土星がハードアスペクトを取る場合>

土星は、重圧を表す星です。この星が絡んでくると、関係付いた星はプレッシャーを受けます。それがいい意味に働くこともありますが、どちらかと言えばしんどさを感じることが多いため、土星は嫌われがちな天体です。
土星は人を成長させる星であり、土星の試練により人は一回り大きく成長するものでもありますが、先生のように指南してくれる訳でも解決策を教えてくれるわけでもなく、重圧と忍耐の中で自分で打開策を探していかなければならない厳しい上司のような存在です。

この土星と自分自身を表す太陽が、生まれながらにハードアスペクトを取っている人は、言ってみればそういうタイプの上司と常に人生において付き合っていかなければならないようなものです。
当然、幼い頃から何かと苦労が付きまといます。父親やそれに準じる家庭内で権力を持った人がそういった上司タイプの人であるとか、両親が子供の頃に離婚するなどして経済的に辛い思いをするとか、幼少期から幸せそうにぬくぬく甘やかされている友人たちを横目に見ながら、自分を律して生きていかなければいけない立場だった人が多くいる星並びです。
娯楽の経験も少なく、経済的に苦労していることも多いため、節約家、倹約家で、そのぶんしっかりしている人が多いでしょう。

責任感があり律儀な人である部分はソフトアスペクトで土星が関わった場合と同じなのですが、ソフトアスペクトと違い、ハードアスペクトの場合は頑固すぎたり四角四面になりすぎたりして、かえって目上から「堅苦しい奴だ」「融通のきかないやつだ」と思われて、なかなか認められにくく、結果にも結び付きにくいのが辛いところです。こういうタイプの人は、肩の力を抜くくらいの方が楽に生きられます。