【芦屋道顕】三途の川の渡り方は3通り。彼岸には奪衣婆が待っている!?【霊界異談】

【芦屋道顕】三途の川の渡り方は3通り。彼岸には奪衣婆が待っている!?【霊界異談】

【芦屋道顕の霊界異談シリーズ】三途の川の渡り方は3通り。彼岸には奪衣婆が待っている!?

人が死ぬと見えるという三途の川。日本の昔話では大抵は渡し守がいて、渡し賃の六文銭を……。一文銭を6枚、死者に持たせるのが習わしとなっている地方もあった。「六道銭」とも呼ばれ、渡し賃ではなく、三途の川の向こうで巡る「六道」の地蔵菩薩に渡す銭との説もある。

あの名武将・真田幸村を輩出した真田家の旗印は六文銭で、常に三途の川を渡る心の準備があるとの表明だったそうな。

■六文銭は元々は「奪衣婆・懸衣翁に渡す賄賂だった?

しかし、元々は中国で死者が三途の川を渡り切るとその傍の木の下に老婆と老爺が待ち受けており、銭を渡さぬと身包み剥がれるとの言い伝えがあった。六文銭はそのための銭とも言われておる。ちなみにこの老婆が「奪衣婆」じゃな。羅生門に出てくる、死人の髪や歯を抜く老婆もこの奪衣婆がモデルであろう。老爺は「懸衣翁」と言い、奪衣婆が剥ぎ取った服を木に掛けて、その重みで生前の罪の重さを測るという。

懸衣翁

(public domain)

そして、罪の重さに応じて六道輪廻のどれかに振り分けられるのじゃな。

■三途の川の『三』は「渡り方」が3通りだから

では「三途の川」の話に戻り、その呼び名の理由について。三途の川を信じる人々は皆、死ねば誰もが渡し守に渡してもらえると思うているであろう。

三途の川の渡し守

しかし、「三途」と呼ぶのはこの生者の世界と死者の世界を隔てる川の渡り方が3通りあるからなのじゃ。

小舟に乗って渡し守に渡してもらうのはそのうちの一つ。生前、ふつうに生きて死んだ人間が彼岸に渡る方法であるゆえ、一番多くの人々が経験する。

ゆえに、霊となったあとに出てきて、または生還してその口で生者であるわれわれに語られる数も多く、最も知られているのであろう。しかし、残りの2つはあまり知られておらぬようじゃな。

★生前の行い次第では『金の橋』を悠々と渡れる

世のため人のためにその人生を捧げた人間が三途の川にたどり着いた折には、船に乗る必要はなく目の前に光り輝く黄金の橋が架かっているそうな。その向こうには生前に親しかった人々のみならず、その人間がこれから行く極楽浄土でその魂を守る御仏も笑顔で待ち受けているとのこと。奪衣婆には会わずに済むようじゃな。

★生前の行いが悪いと自力で泳いで渡らねば!?

そして、生前の行いが悪いと橋はおろか船もなく、自力で渡らねばならぬそうじゃ。どうやって渡るか?やはり、泳いで渡るのじゃ。生前悪事の限りを尽くしたうえに金槌の悪人は絶体絶命であろう。

【芦屋道顕】三途の川の渡り方は3通り。彼岸には奪衣婆が待っている!?【霊界異談】

では、悪事の限りを尽くしたが遠泳大会で優勝経験があるようなツワモノではどうなるのか?・・・泳ぎが得意なだけで渡り切れて極楽行きとはどうも割り切れぬ。が、そのあたりはやはり、神の計画ならぬ仏の計画はぬかりがなく、実は・・・渡れぬようになっておるそうじゃ。

例えば、そやつが渡るときにだけ流れが急に速くなり、川底から蛇や魔物が現れて水底に引きずり込もうとする。どれほど泳ぎが上手くとも、決して渡り切れず、そのまま川底に沈み地獄行きとなるようじゃぞ。彼岸に渡れる希望を一瞬抱かせておきながら、1パーセントも渡り切れぬとは帝愛グループにすら人でなしと罵られそうじゃのう。まあ、人でない者が生み出した仕組みであるゆえ、仕方ないのじゃが。

特に、生前に他人を裏切り・足を引っ張った罪人は川を渡り切り彼岸に手をかけたところでズルリと川底に引き込まれるそうな。また、その引き込んだ魔物は生前にやはり人の足を引っ張った罪人で、同じようにかつて川底に引き込まれて溺れ続けてついに魔物と化しながらも「また、この世に戻りたい。助けてくれ」と、頭上を泳ぐ人の姿が見えたら縋りつくそうな。

しかし、このような無限ループからもごくまれに抜け出し、この世に戻ってくる者もある。しかし、それについてはまた別の機会に。

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