ホロスコープで知るあなたの人生の愛とお金の危機2

ホロスコープで知るあなたの人生の愛とお金の危機2

金星は愛と物質的豊かさの星です。金星の状態を見ることで、愛情と金運の状態を見ることができます。
前回は、太陽と金星のアスペクトを持つ人のホロスコープに、マレフィック天体のうちの土星が関わった場合の影響について見ていきました。

今回は、マレフィック天体のうちの、天王星、海王星が関わって来たときの影響について見ていきましょう。これらの結果は、太陽と金星のアスペクトを持っていない人でも、本人の金星にこれらの天体が影響する時期には、誰にでも当てはまる内容になります。

<金星と天王星がハードアスペクトを取る場合>

金星は愛と所有の星。天王星は変化、独創性を司る星です。豊かな愛情や所有物というものは本質的に安定的なところに根付くものですが、そこに天王星がハードアスペクトで絡むと、愛情や所有物について変化を求めるようになります。ありきたりの愛情や持ち物に、満足できなくなってしまうのです。

ですからこの時期は、普段であれば安定しているはずの、変えなくてもいい愛情や持ち物に変化を求め、環境を変えようとすることになります。
持ち物というのは、単純にモノだけにとどまりません。自分自身が持っているもの全般、人間関係や環境も含めてのものになります。

新しい恋人や恋愛を求めるようになるだけでなく、会社を辞めたくなったり、新しい環境に飛び込んでみたり、自由恋愛をしたくなったりするかもしれません。それが必ずしもマイナスに働くとは限りませんが、基本的に衝動的な気まぐれから起こす行動ですので、良い結果には結び付きにくい可能性が高いでしょう。

衝動的な投資や買い物に走りやすく、恋愛絡みでも浮気や不倫など普通ではないスキャンダラスな行動をしがちなので注意が必要です。土星は抑圧からの反動でこういった行動を取らせる形として働きますが、天王星は気まぐれでこういった行動を起こさせます。
「なんだかこのままじゃいけない気がする!変えなきゃ!」という心の声がする時期です。太陽とのアスペクトを取っている金星がこういった影響を受けて良くない行動をした場合、その行動の影響は社会的な部分に影響しやすいので、より一層の注意を行い、よく考えてから行動するようにしましょう。

<金星と海王星がハードアスペクトを取る場合>

海王星はイマジネーションや夢を司る星です。情緒の中でも恋愛や未来への期待感など、妄想が入り込む部分を担当しています。
愛情や物質的な豊かさを司る金星にこの海王星がハードアスペクトを取ると、こういった情緒的なイメージをコントロールできなくなり、正しくない妄想にとらわれて混乱する可能性があります。タロットカードで言えば「月の逆位置」と「カップの7の逆位置」を合わせたような形でしょうか。

金星に海王星がハードアスペクトを取っている時期は、美しいもの、物質的な欲求、恋愛など快楽を生み出すもの、娯楽全般に対する欲求が強くなり過ぎてコントロールできなくなります。
まだ物質的な欲求や娯楽に関してであれば欲求のままにお金を使って無駄遣いになる程度ですみますが、異性関係についても影響が出やすい星回りですので、例えばお付き合いをしたい相手や復縁したい相手との関係に夢を見てしまい、生活全般をダメにしてしまったり弱みにつけこまれて騙されたりするなど、良くない未来のイメージによって自分を持ち崩すことになりがちな時期です。
偽りの愛や、自分の心や周囲の警告から目を反らしながら相手に尽くすようなことに陥らないよう、冷静かつ客観的に自己の行動を判断するべき時期です。相手の言うことを信じてはいけない時期くらいに思っておいた方が良いでしょう。

この時期は、特に女性は色気が出過ぎてそれが害になる時期です。情緒的に不安定になりやすい時期なので異性から見るとあやうげで魅力的に見えてしまうのてす。
特に金星、海王星のハードアスペクトが更に太陽などの天体とハードアスペクトを作る場合は、愛情に絡む社会的なトラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。不倫などが明るみになり問題になったり、ストーカー被害に遭ったりするなど、我が身を持ち崩すことになりかねない愛情絡みのトラブルが起こりやすい時期ですので注意しましょう。

情緒的に不安定になる時期なので異性からのアプローチがとても魅力的に見えてしまう時期なのですが、それはこの時期の人にとっては自分を惑わし人生を狂わせる甘い罠のようなものです。出生の海王星に金星が絡んできた場合、影響が10年近くに及ぶため、海王星の影響というのは分かりにくいので本人が自覚していないことも多いのですが、この時期の恋愛は人生の汚点になりがちです。
客観的に見て一般的ではない、一方的に自分が尽くしている、もしくはリスクを負うような恋愛であった場合は、手を引くことが賢明です。恋愛だけでなく、夢を追いかける系のものにはいずれも同じことが言えます。
ただ、芸術関係についてだけ言えば、イマジネーションの暴走のような状態ですのでこういった危うさがうまく働く場合もあります。

影響期間を抜けるとあれは何だったんだろう…というくらいスッキリした気持ちになりますので、今まさにそういう時期にある方はそういう時期なんだくらいに思ってなるべく自分をリラックスさせる形で乗りきっていくことが大切です。