ホロスコープで知るあなたの人生の愛とお金の危機1

ホロスコープで知るあなたの人生の愛とお金の危機1

前回は、太陽と水星のアスペクトを持つ人のホロスコープに、マレフィック天体が関わった場合の影響について見ていきました。

今回は、太陽と金星のアスペクトを持つ人のホロスコープに、マレフィック天体(火星、土星、天王星、海王星、冥王星といったいわゆる凶星)が関わって来たときの影響について見ていきましょう。
これらの結果は、単純に金星が下記の天体とハードアスペクトを取るときの影響とも共通しますので、太陽と金星のアスペクトを持っていない人でも、誰にでも当てはまる内容になります。

金星は愛と物質的豊かさの星。金星の状態を見ることで、愛情と金運の状態を見ることができます。

ただ、そこに自分自身を示す太陽が絡みますので、単純に金星とマレフィック天体がアスペクトを取ったときよりも、より社会的な存在である自分自身への影響として顕著に出てきます。特に学生や社会人の方は社会との関わりをしている自分の方が人生の多くの時間を占めますので影響が大きく出やすいでしょう。逆に家庭内での生活が主の人は、そこまで顕著な影響は感じにくいかもしれません。

マレフィック天体による影響を見ていく前に、まずは、出生のホロスコープで太陽と金星がアスペクトを取っている方の性格特徴についてお話しましょう。

<太陽と金星のアスペクトを持つ人の性格>

金星は、豊かさ、美しいもの、優美さの象徴です。文化的レベルが高い、貴族的な状態を表す星です。愛の星と呼ばれますが、人にせよモノにせよなにかを愛でるという行為は、まず自分自身が満たされていなとできないことです。また、金星は物質的なものへの素直な欲求を示す星でもあるので、何かを獲得したいという気持ちを表します。このことから愛の星と呼ばれることもありますし、子供を表す星として言われることもあります。

金星は出生の太陽とは0度で重なるコンジャンクション以外ではメジャーアスペクトを取らないので、金星と太陽のアスペクトはコンジャンクションだけになりますが、社会の中における自分自身を表す太陽と、このような性質を持つ金星とがアスペクトを作ると、良くも悪くも貴族的な性質が現れます。

貴族的な性質というと鼻持ちならない金持ち意識のような感じを受けるかもしれませんが、この場合はセレブっぽさと言う方がしっくりくるかもしれません。太陽と金星がコンジャンクションの人は、優雅で、落ち着いていて、芸術やファッションなどの「美しいもの」に対する意識が高く、概しておしゃれで、センスも良い人が多いです。

華やかで人目を引き、人気もあることでしょう。子供の頃から愛され可愛がられることを知っていますから、本人もまた愛情深い人です。
精神的レベルの高いものを娯楽とするので、教養や芸術への関心が高く、自然とそういったものを好む層、ハイクラスな知的階級との交遊を楽しむことができますし、またそういう人々から好かれます。結果的に、有力者からも好意的に見られます。権力のある人から目をかけられることが多い人生のため、甘え上手でまた自分にも甘い性格です。
甘え上手と一言に言っても、この人の場合は自分に対する他者の愛情や好意を自分のためにうまく利用することができる天性の勘があります。相手にとって気持ちのよい愛情の受け取り方ができる人です。自然と可愛がられることが多いため、自分に甘くなりすぎないように注意が必要です。

本人が愛され気質ですから、他人に対する愛情のかけ方も知っています。豊かさを知っている人特有の愛情のかけ方です。そういう意味でもお姫様のような人です。他の天体と悪い関係のない場合、その愛され気質で社会的な成功をおさめることができます。
しかし、もし他の天体との関係性が悪かったら…?

<金星と土星がハードアスペクトを取る場合>

金星はお姫様のような美と豊かさ、物質的に満たされている状態を示す星ですが、土星は質素倹約の星、抑圧の星です。

これだけでも正反対の星同士ですが、当然、金星は土星が大嫌いです。金星に土星がハードアスペクトを取ると、自然体の愛が抑圧され、愛情やなにかを所有することや得ることに対する抑圧感や抵抗を感じやすくなってしまいます。

結果的に、自分なんか愛されないと思ってしまったり、情緒的な部分を抑圧してしまう傾向に陥ります。
それまで自然にできていたはずの、他人に甘えたり、自由な愛情表現をしたりすることにためらいを感じてしまったりします。もしくは自然な感情表現そのものを抑える傾向になってしまいます。

物質的な面では、何かを所有することに対する抑圧が強くなり、非常に倹約家になったり、もしくは逆にものすごい浪費家になったりします。抑圧された欲求が変なふうにはたらいてしまうのです。物欲だけに止まらず、あらゆる面で自分に甘くなり、美味しいものを食べ過ぎて太ってしまったり、異性関係についても気持ちが緩くなって羽目を外してしまうこともあります。特に太陽とアスペクトを取っている金星の場合、太陽は女性にとって夫を示しますから、既婚者であっても浮気をしてしまったりすることがあるので注意が必要です。