「継母」の意味や読み方は?継母になると相続や扶養義務はどうなる?

「継母」の意味や読み方は?継母になると相続や扶養義務はどうなる?

継母とは、どんな人を指しているのか知っていますか?今回は継母の意味や読み方、英語ではなんと読むのかなど基本的な継母のお話から、継母になると相続や扶養義務はどうなるかなど、具体的な継母の悩みもご紹介していきます。

継母とは

継母とは

まずは継母とは何か、継母の意味や読み方をご紹介しましょう。

継母の意味

継母とはどのような意味なのでしょうか。継母とは血のつながっていない母のことを意味します。わかりやすく言うと自分の父の再婚相手という意味になります。

継母の読み方

継母の読み方は「けいぼ」または「ままはは」です。継母の「継」の字は血の繋がりがない、または両親などの片方を通しての血の繋がりという意味を表しています。なぜ継母にままははという読み方があるのかというと、継の訓読みに「まま」という読み方があるからです。ままははという読み方は、英語でのママとは関係がないようですね。

継母は英語でなんと読む?

継母は英語で「stepmother」と表記されます。英語の読み方は「ステップマザー」です。継母の英語「stepmother」の和訳は「父の再婚による妻」となっています。しかし継母と実母を厳密に分けている訳ではありません。英語でも日本と同じように、継母実母ともに「mother」とも呼びます。

継母の相続はどうなるの?

それでは、継母の相続はどうなるのでしょうか。継母は父の妻であり、本来子供とは戸籍の関係がありません。法律では継母と子供が養子縁組をした場合に継母は母親と認められます。従って養子縁組をしていない限り継母から相続はできません。継母から相続する場合、養子縁組をするか、相続を自分にしてもらうという遺書を書いてもらうという対策が必要です。相続は生前にしっかりと確認しましょう。

継母になると扶養義務は発生するの?

継母になると扶養義務は発生するの?

結婚し継母になると扶養義務は発生するのでしょうか。扶養義務とは、分かりやすく言うと、家族は自身の生活にゆとりがある場合お互いが助け合って生きましょうという法律です。扶養義務は養子縁組をするかしないかで大きく変わってくるポイントです。

養子縁組せずに継母になる場合

子供を連れた男性と結婚し、継母になるとしても養子縁組をしない限り、法律上では親子関係があるとは認められません。そのため扶養義務は発生しません。また、継母になる自分が子供に扶助してもらいたい時が将来きても、子供に扶養義務は無いことになります。(しかし特別な事情があった場合、親族ではあるので自身の生活にゆとりがある場合は扶養義務を負う可能性があります)

養子縁組して継母になる場合

養子縁組して継母になる場合は、配偶者の子供と法律的に親子だということです。夫や子供に対する扶養義務は、自分の親兄弟への扶養義務より強く、自分と同程度の水準の生活をできるようにする必要があります。また、将来子供に扶助してもらいたい時がきたら、子供にも扶養義務があるということになります。

継母は戸籍上でどういう立場?

継母は戸籍上でどういう立場?

戸籍上での母は、継母か実母か迷うときがありますよね。継母は戸籍上どういった立場になるのでしょうか。戸籍上では「継母」という表記はありません。戸籍には継母が子供と養子縁組をしていた場合に、継母ではなく「養母」として記載されます。継母と子供が養子縁組をしていないと、戸籍上では親子関係が無いと判断されます。継母と養子縁組している場合、戸籍上では継母と実母の二人の母がいるということになります。別のケースとして特別養子縁組をした場合は実母が戸籍から削除されるので、戸籍上は継母(養母)のみが母となります。
※特別養子縁組には条件があります。

継母のブログにはどんな悩みがある?

継母のブログにはどんな悩みがある?

継母になる人は悩みをブログに書いて、同じ境遇の人と共有していることもあります。継母の立場を解説してきましたが、ここからは継母になる人たちが参考になるような情報を紹介していきます。
まずは、継母がブログに書く悩みとはどんなものがあるか、見ていきましょう。
大きく分けると、継母がブログに書く悩みは、

  • 継子にイライラさせられる。
  • 継子を愛せるか不安だ。
  • 継子を怒ってばかりで自己嫌悪になる。

というものがあります。実子がいる継母は「実子と継子は違う」という感想をブログに書いていることが多く、元々子育てに悩みはつきものですが、更に継子のことで色々悩むようです。
継子と上手くやっている継母のブログもあるので、色々な人の体験談を参考にしましょう。

継母になる意味とは?

継母になる意味とは?

継母の言葉の意味は最初に紹介しましたが、継母になると「この子に私がいる意味とは?」と考えてしまう人もいるでしょう。特に継子が実母から長く育てられていた場合、継母がいる意味とは何でしょうか?

継母のいる意味は精神的な支えである

継母がいる意味は継子にとっては精神的な支えやケアに繋がります。長く実母から育てられていても、深い愛情を与えられていたかどうかわかりません。愛情がなく育てられてきた子供にとっては、継母からの母親の愛情は必要で意味があるものです。また、両親の離婚によって実母と別れた継子は精神的に不安定だと考えられます。そのとき、継母がいる意味がないと思わず、子供の気持ちが落ち着くようにケアするようにしましょう。

継母になる意味は愛情を与える人を増やすこと

継母になるとき、継子との関係に不安を覚える人は多いでしょう。実母との関係が良好な場合、継母である自分がいる意味はあるのかと考えてしまうかもしれません。ですが、子供にとっては実母と共に継母は、同じ母親という立場です。気持ちとしては違う意味を持つかもしれませんが、一緒に暮らすうちに意識も変わっていくでしょう。その中で継母から「自分は意味のない人物だ」と思われていたら、子供にとってもショックなことです。自分は継子にとって愛情を注ぐ人、継子は多くの愛情を与えられる子なんだと思い、自分の存在意味をしっかり持ちましょう。

継母に感謝を感じるとき

継母に感謝を感じるとき

最後に継母に感謝を感じる瞬間をご紹介します。

継母なのに実子のように育ててくれて感謝している

血の繋がった母なら育ててくれて当たり前と感じるかもしれませんが、継母が育ててくれるのは当たり前ではありません。「本当の母親じゃないくせに」という暴言をぶつけてしまったこともあったそうです。そんな中、継母は必死に働きご飯を食べさせてくれます。叱るときはきちんと叱り立派に育ててくれた継母に感謝の念を抱いているようです。

血の繋がった親と良い関係が築けなかったので継母には感謝したい

血が繋がっているからといって親子関係がすべてうまくいく訳ではありません。寂しい思いを抱えた自分を暖かく迎えてくれた継母。血が繋がっているか繋がっていないかは関係なく、つらいときにそばに居てくれた継母に感謝しているようです。

まとめ

今回は継母の意味や読み方、英語での表記などについて紹介してきました。継母の相続や継母になる時の扶養義務は養子縁組をするかどうかで大きく変わる場合があります。戸籍の問題もありますが、精神面でも不安な部分がたくさんあると思います。しかし、継母だから感謝できたという人もいるので、上手に関係を築けると素敵ですよね。