【芦屋道顕】神の遣い(1)神社やその行き帰りで出会う生き物とその意味

【芦屋道顕】神の遣い(1)神社やその行き帰りで出会う生き物とその意味

神の遣い(1)神社やその行き帰りで出会う生き物とその意味

近年は都会のビルの一角やコンクリートに囲まれた敷地に設けられた神社もあることにはあるが、やはり多くの神社仏閣は、どんな都会にあり敷地が狭くとも、その境内には樹々が生い茂っているものじゃ。神に守られたその特別な領域では、人間に住処を追われた小さな生き物達がひっそりと暮らしている。

カラスやスズメ、ハトのようにたくましく人間の街に適応している生き物も多いが、彼らもまた憩いの場を求め、あるいは何らかの理由で神域にやってくる。

何らかの理由……。それは、神に仰せつかって、神域を訪れる人間にメッセージを届けるためということもある。彼らとの遭遇は、神からの祝福のこともあれば気付きを促すもの、ときに警告でもある。

「神域」や行き帰りに出会う生き物とその意味

★そこで「常に出会える」生き物は除外

まず、出会う生き物と言うても、そこにそもそも住んでいて、いつ行っても会える生き物は除外する。例えばその神社の眷属ではなくとも、常に鳩やカラス、スズメやムクドリ、ヒヨドリがいる境内は珍しくない。野生動物が珍しくない地域の神社仏閣で「◯◯に餌をやらないで」と張り紙がされている場合。◯◯は猿や鹿、野良猫などが当てはまる。また、池の鯉や亀、境内で飼っている生き物なども除外じゃ。

では、あとは何らかのメッセージをその姿で示してくれる生き物達について。同じ生き物でも、時と場合、場所、種類によりメッセージは異なるぞよ。

★明らかな「眷属」は「歓迎」

狐:稲荷神社
鹿:春日大社
猿:日吉大社
牛:天満宮
鶴:諏訪大社

などは有名であるが、なかなかお目にかかれるものではないが。ゆえに出会えたならば歓迎されていることは疑いようもない。

八幡神社:鳩
熊野神社:カラス
大黒天:ネズミ

などはどこにでもいるゆえ出会っても何とも思わぬやもしれぬが、眷属となっている神社で見かけたら喜ぶべきことじゃ。

ほかにも、日本武尊を祀る神社では白鷺(しらさぎ)または狼が眷属じゃ。狼には出会えぬが、白鷺は田舎ならば時折見かける。無数とは言えぬが意外な生き物が歓迎や願いを聞き届けるという神からのメッセージなのじゃ。

★眷属以外の生き物は表れ方にも意味がある

眷属以外の生き物の場合は、表れ方やその生き物と出会ったときの印象にも意味がある。

◎猫

招き猫神社の飼い猫や看板猫、野良猫がふだんから多数いるなどではなく、ふだんはいないはずの猫がその日そのときたまたま神社の境内にいて、出会うたならば意味がある。まず、真っ白あるいは真っ黒は、どちらも歓迎じゃ。黒は不吉と言われるがそのようなことはない。黒猫は霊感が強く、魑魅魍魎を追い払いあるいは喰らうてくれる。神域に立ち入る人間に憑いている魑魅魍魎が、神域で弱り身体から離れたところを喰らうためにいることもある。神社の境内で黒猫が寄ってきたり、帰りに寄ってきたりしたならば何か、憑いていた良からぬものを食べてくれたのやもしれぬ。

特に神秘的な雰囲気もない、どこにでもいるしま柄や茶トラやサビ猫などを境内で見かけたら、それはおぬしに「ゆっくりしていきなさい」というメッセージじゃ。

◎蛇

蛇は、龍神系の神社で見かけ、それが毒ヘビではなく小さく愛らしい草蛇であれば、歓迎の挨拶じゃ。しかし、毒ヘビでもふつうのヘビでも「お前はこの神域に立ち入ってはならない」という警告で姿を現わすことも実は多い。これはごく善良に実業で生きる人々にはあまり縁がないことではあるが、神仏や宗教、霊能やオカルトの世界で金を稼いでいる者は経験することがある。

特に、霊能関係者で己の仕事になにがしかの超自然的な存在の力を借りている場合、その存在が参拝せんとする神社の祭神と敵対関係にあるならば、参拝しようとする者は、眷属にとっては追い払うべき敵である。

警告

ヘビが境内、特に参道に行く手を遮るように現れ鎌首をもたげて威嚇をしてくるとき、または木の上からバサリと落ちてきたときは、それ以上進むと恐ろしいことがあるやもしれぬ。警告を有り難く受け止めて、一目散に逃げ帰るがよいぞ。

◎蝶

神域

蝶は死者の魂とも言われているが、神域では精霊が霊感のない人間にも見えるように蝶の姿で現れていることがある。さて、彼らについては実は歓迎でも警告でもなく、なんらかのメッセージもないことがある。

彼らは好奇心が旺盛であるゆえ、悩みを抱えて神社を訪れた人間、お礼参りに訪れた人間など、それぞれの気配を察知して「おや、また深刻な悩みを抱えた人間が来たぞ。どれ、顔を見てやろう」「ほう、お礼参りとは殊勝な心掛け。どれ、顔を(以下同文)」

また、縁結び神社などで蝶を見かけた場合は、相手がいないならば良き出逢いがあり、苦しき恋ならばその願いが叶うよう、想いを相手に届けてもらえるであろう。特に、二羽の蝶がひらひらと舞うのを見かけたならば、それはおぬしにも良き伴侶が近々現れる暗示である。

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