海外では当たり前!?日本では認められてない夫婦別姓のメリット

海外では当たり前!?日本では認められてない夫婦別姓のメリット

夫婦別姓のメリットや夫婦別姓の海外での状況などについてご紹介しています。夫婦別姓の問題はニュースでもたびたび取り上げられますが、こちらで紹介している夫婦別姓のメリットなどを見て夫婦別姓について今一度考えてみましょう。

夫婦別姓にはこんなメリットがある

夫婦別姓は、現在のところはまだ認められていない制度です。しかし、もし夫婦別姓が実現したならば、以下のようなメリットが期待できます。

夫婦別姓のメリット①苗字の変更手続きが不要

まず、最初に夫婦別姓のメリットとしてあげられるのは、婚姻による苗字の変更にともなう手続きが不要になることです。通常、結婚して苗字が変わると、これに伴い銀行口座やクレジットカード、運転免許書、保険契約などの名義の変更が必要になります。しかし、夫婦別姓であれば、この手続きが不要になります。手続きというものは書類を用意したり何かと時間と手間がかかりますから、これはかなりメリット大きいです。

夫婦別姓のメリット②仕事に影響が出ない

夫婦別姓のメリットとして「仕事に影響が出ない」ということも大きいです。通常、結婚で苗字が変わると、仕事で使う名前も変わることになります。苗字が変わったことを同僚や取引先に伝えるための連絡をしたり、名前が変わったことが認識されるまでは名前と人物が一致せず、仕事面で不利益を被ることもあります。しかし、夫婦別姓ならば結婚により苗字が変わらないので、仕事で苗字が変わることで生じる不利益を被ることがありません。とくに個人事業主など、名前を覚えてもらう仕事の場合には多大なメリットと言えます。

夫婦別姓のメリット③プライバシーを守れる

夫婦別姓には「プライバシーを守れる」というメリットもあります。結婚して苗字が変わると、これにより結婚したということが周囲に知られてしまいます。しかし、夫婦別姓なら結婚により苗字が変わらないため、結婚した事実を周囲に知られずに済みます。周囲には結婚したことを知られたくないという場合など、プライバシーを守りたい方にとっては夫婦別姓はメリットになるはずです。

夫婦別姓のメリット④古い結婚観からの脱却

夫婦別姓のメリットとして「嫁にもらう・あげる・嫁ぐ」という古い結婚観を新しく塗り替えていくきっかけになるということも挙げられます。結婚して夫の苗字に変わることでその家や墓を守るというのももちろん大切なことですが、苗字が別でも家やお墓を守っていくことは可能ですよね。結婚後も働き続ける女性も多い中で、「嫁いできたからには嫁は黙って姑の言うことを聞かなくてはいけない」「嫁は夫を陰から支えて立てなくてはいけない」「女性が家事をやるものだ」という女性にばかり負担になる結婚観が徐々に薄くなるきっかけになるかもしれません。

夫婦別姓のメリット⑤アイデンティティが保てる

夫婦別姓には「アイデンティティが保てる」というメリットもあります。生まれてからずっと使ってきている苗字は、アイデンティティの1つと言えます。とくに日本では結婚で女性側が男性の苗字に変わることが多いため、これを不公平に感じることも多いようです。

夫婦別姓のメリット⑥結婚の障害がなくなる

夫婦別姓のメリットとして、「家の名前を継がなくてはいけない者同士の結婚」に対する障害がなくなるということも挙げられます。例えば男女どちらも一人っ子だったり、男兄弟がいない女性で自分が名前を継がなくてはいけないのに、相手も男兄弟がいない長男でどちらの名前にするかで両家が揉めるなど…少子化が進んでいる中、兄弟が少ないと名前を継がなくてはいけない人が多くなり、どちらの名前を継ぐかで揉めてしまうのです。夫婦別姓になれば名前を継がなくてはいけない2人が結婚しても、ひとまずは名前を残すことができて結婚に対する障害がなくなります。

 

夫婦別姓になぜこだわるの?夫婦別姓賛成派の意見

夫婦別姓に興味の無い人から見ると、夫婦別姓はなぜ必要なのか?夫婦別姓になぜこだわるのか?が分からなかったりします。夫婦別姓に対する考え方は様々ありますが、ここでは夫婦別姓賛成派の意見を集めてみました。

夫婦別姓になぜこだわるのか①研究論文や仕事への影響

メリットでもご紹介した通り、苗字が変わる側にとって仕事などへの影響が大きいのです。特に研究職の方などは結婚で苗字が変わると結婚前に発表していた論文の著者名と変わってしまうことになり、同一人物とみなされなくなる懸念があります。名前は自分の看板でありブランド名とも言えます。それが突然変わってしまうと、結婚前から積み上げてきた実績が喪失してしまうように感じられる人もいるのです。

夫婦別姓になぜこだわるのか②手続きの大変さ

パスポートや銀行口座、クレジットカード、運転免許証などあらゆるものの名義変更がとにかく大変。実際にやったことがある人や、これからやらなきゃいけない立場になると、夫婦別姓になぜこだわるのかが理解できるはずです。苗字が変わったことによって変更手続きをしなくてはいけないものはとにかく多く、役所がやっている時間に行かないとできないものや、苗字変更のために必要な書類などを集めるだけでも時間と労力を消費するのです。以下に苗字変更が必要なものをまとめてみました。

【苗字の変更手続きが必要なもの一覧】

  • 婚姻届
  • 免許証
  • 印鑑登録
  • マイナンバーカード
  • 住民基本台帳カード
  • 自動車登録
  • 国家資格登録
  • 銀行口座
  • クレジットカード
  • 年金手帳
  • パスポート
  • 保険関連
  • 会社への届け出
  • 健康保険証
  • 携帯電話
  • 各種登録サイト

 

夫婦別姓は海外では当たり前?!

夫婦別姓は海外ではどうなのでしょうか?海外、各国の夫婦別姓の状況をまとめてみました。以下をご覧ください。

  • アメリカ合衆国:夫婦別姓選択可能、州法により異なる。
  • カナダ:夫婦別姓選択可能、州法により異なる。
  • イギリス:夫婦別姓選択可能
  • ロシア:夫婦別姓選択可能
  • フランス:夫婦別姓選択可能
  • ドイツ:夫婦別姓選択可能
  • オーストリア:原則、婚姻前の姓。婚姻前に手続きすれば姓の変更可能。
  • 中国:夫婦別姓
  • 韓国:夫婦別姓

海外の各国の状況を見てみると、海外では夫婦別姓を選べるということは普通のことのようです。日本も海外のように夫婦別姓という選択ができるようになると、より自分らしい生き方ができるようになるかもしれませんね。

まとめ

夫婦別姓はメリットばかりという制度ではありませんが、選択できるのと選択できないのでは雲泥の差です。夫婦別姓はメリットだけで選ぶものではありませんが、そのメリットもとても魅力的です。1日でも早く、夫婦別姓を選びたい人がその意思を実現できる社会になればいいですね。