自分は彼の理想の結婚相手に近いかどうか?金星と月の相性

自分は彼の理想の結婚相手に近いかどうか?金星と月の相性

前回の「自分は彼の理想の女性像に近いかどうか?金星と太陽の相性」では、太陽と金星の相性について見ていきました。
今回は、太陽と月から見る相性診断について見ていきましょう。

月は、あっというまに移動してしまうため、生まれた時間が分かっていないと正確な場所が分かりません。1日に12度ほど移動する天体です。しかし、個人天体の中でも、精神的側面を示す天体のため、重要度で言えばとても大きい天体です。

特に、相性を見るうえでは、飾らない素の自分、プライベートの側面を見ることができる天体のため、月を相性鑑定に利用できないのは結構な痛手です。その人と家庭を築いた時の相性は、月が影響する割合が大きいからです。

月のアスペクトを読むためには生まれた時間が分かっていることがベストですが、自分の生時(母子手帳に記載があります)はともかく、相手の生時はなかなかわからないことも多いでしょう。どうしても時間が分からない場合は、12:00と設定してくだし。そうすれば、0:00に生まれても、23:59に生まれても、最大でもずれが6度ほどになりますので、本来アスペクトができる天体との間の関係性を予想しやすくなります。ただし、これはあくまでも予想です。相性に関して、相手の時間がしっかり分からない場合に月を用いる際は、あくまで軽く参考にする程度にしておきましょう。

ホロスコープにおける月の役割は、太陽の役割に似ていますが、太陽がパーソナリティのうち主に社会的な面を示すことに対し、月は社会とは隔絶された自分の内面や精神世界、完全なプライベートでのパーソナリティを示すものだと考えて下さい。

<月と金星から見る相性>

月の位置が分かり、その月と金星との相性を見ることで、内面的な性格、心の動き、生活面での素の感情や気分と、相手の美的感覚や快楽を感じる部分との相性が分かります。

0度、120度、60度など、月と金星が良い関係性の場合、心から満たされ、楽しい気分でいられる相手になります。素直に甘えられる相性です。
90度や180度の関係性では、甘えすぎたり、遊びすぎたりするなど、けじめのない関係性になってしまいがちです。この点は太陽も似ていますが、太陽よりもより心理的な面での甘えの傾向が強くなります。女々しくなり過ぎたり、依存しすぎたりしてしまうかもしれません。芸術や快楽、娯楽に関して、一緒に行動することが楽しいため、浪費しやすい組み合わせになってしまいます。こちらも太陽と同じく、本人たちは幸せではあるのですが…。

それでは、具体的にどの角度だとどのような関係性や相性になるかを、以下に見ていきましょう。

<女性の月と男性の金星が0度、120度、60度>

男性の金星から見たとき、良い角度に月が位置する女性は、まず第一印象が好ましいものになります。好みのタイプであり、女性の考え方や心のあり方、気質などが魅力的なものに感じられます。
この傾向は0度>120度>60度、と弱くなっていき、60度になると、男性にとってはその好ましさが恋愛感情に発展するほどのものではなくなります。しかし、好印象なことには変わりありません。

<女性の金星と男性の月が0度、120度、60度>

女性の美的感覚に男性の精神性がマッチする関係性です。女性にとっては、男性の考え方や気質などが魅力的に映ります。男性から見ると、心理的に好意的な反応を示してくれる女性のことを自然に受け入れられる相性です。
火星の働きがない限り、燃え上がるような恋愛感情には発展しませんが、お互いを尊重しあった友人同士となれる良い相性です。

<金星と月が180度の関係性の場合>

普通、180度の関係性はマイナスの側面が強く言われますが、金星は争いが嫌いな星ですので、別の天体と180度の角度をとっても真正面から喧嘩することがありません。
むしろ180度という関係性は、自分とは真逆の性質ということになり、この場合は相手の自分にない面に惹かれる組み合わせとして発揮されます。

金星と月が180度の関係性は、金星側が月側のセンスに惹かれる傾向にあります。
月側は金星側によって、自分の中にはなかった今までにない新しい楽しみや娯楽、考え方に触れることができる関係性です。
お互いに人生の楽しみを刺激しあえるよい関係ですが、月も金星も、受動的な星ですから、この関係性の相手の場合は、自分から積極的に働きかけるようにしていく必要があります。

金星と月がお友達同士で終わってしまいがちなのは、どちらも積極的にアプローチをしないせいでもあります。

<金星と月が90度の関係性の場合>

90度は、180度のような真正面からの違いではなく、不和やズレといった形で表れるものです。
金星側のセンスや美的感覚、金銭感覚に、月側の考え方がマッチしておらず、金星側がケチをつけることがあったりするため、月の側が不機嫌になったり、感情的になりやすい関係です。

しかし、180度でもそうですが、月も金星もおとなしい星なので、それほど重大な障害になることはありません。