怪しいお告げ(4)【芦屋道顕】霊感ゼロでも「魔がさす」ときとは?【霊的護身術】(ページ2)

怪しいお告げ(4)霊感ゼロでも「魔がさす」ときとは?

自分は霊感ゼロで変な声は聞こえないから大丈夫、と思っていても「魔がさす」という言葉もあり、油断は禁物じゃ。妖(あやかし)は霊感ゼロの人間でも、操れるときを知っている。そこで「このようなときには要注意」という例をいくつか挙げておくぞよ。

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※こちらの記事はオカルト・スピリチュアルに興味がある方向けの娯楽を目的としておりますこと予めご了承ください。

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■妖が狙うのはこんなとき

霊感のない人間でも理性のガードが緩むときには、妖が付け入る隙ができる。

まず、危ないのは「酔っているとき」じゃ。本人の理性のガードが緩んでいて、ふだんならばシャットアウトされているはずの妖の声が届いてしまうことがある。また、本人は妖の声に反応しなくても、夜の繁華街など大勢の酔っ払いがいる場所では、誰かしらが妖の声に操られていることがある。「ふだんはそんな人ではないのに」酔って恐ろしい事態を招く当事者はこの世ならぬものの声に操られていることがあるのじゃ。

酒を飲まぬ人でも気をつけたいのは、疲れているとき、寝不足のときじゃ。これも理性のガードが緩んでいるゆえに、ふだんならば聞こえぬ声が聞こえてしまいやすい。また、人は皆、寝ている間に高次元と繋がりパワーチャージすることで霊的な守りを強化できるのであるが、寝不足が続くとパワーチャージができず霊的な守りも弱まってしまう。

例えは悪いが、あまり理性的でなく感情的に行動してばかりに見えてもなぜか運が強くトラブルなく過ごせている人が世の中には大勢いるが、彼らは霊的な守りが強いのじゃな。寝不足で、しかし強運という人はあまり見かけないのじゃ。

また、気分が著しく落ち込んでいるときも妖にとっては狙い目じゃ。試験に落ちたあと、就活でお祈りが届いたあと、仕事のミスをしたあと、誰かとの絶好や失恋直後……。

そのようなときに囁く妖の声は、周囲にいる他人の声としてやってくる。落ち込んでいるところに、励ますのではなくさらに落ち込んだり不安が募るように仕向ける言葉を発する者がたまにいる。「え?第一志望落ちたのー?今年は合格点低かったらしいのに。大丈夫?今からでももっと勉強しないと滑り止めも危ないんじゃ?」「◯◯君と別れたの?もしかしてほかに本命がいてそっちが妊娠したとか?」

あえて、人としてあり得ないセリフを挙げてみたが、落ち込んでいる友人に対して本当にこのようなことを言う輩が存在する。そのような輩はふだんから妖に操られているが、ガードが固い相手にはなかなか攻撃できず、落ち込んでいるときを狙って攻撃してくるのじゃな。そして、ターゲットがまた元気になり攻撃が効かなそうと思えばまた良き友人の顔に戻るのじゃ。恐ろしや。

そして、万が一操られてしまうと最悪の結果を招きやすいのが欲に目が眩んでいるときに聞こえる声じゃ。なんらかのズルをすれば目先の目的が達成できるときに妖の声はまるで己の心の声のように囁いてくる。

「これくらい、バレないよ」「あの子がちょっとミスすれば、私が勝てる」など、ふだんの己の信条に反する、人として正しくない選択肢を選ばそうとする声じゃ。もし、従ってしまったらその後は罪悪感に悩まされることとなり、ズルが成功したとしても、それは妖がターゲットを陥れる目的でやったことゆえに、ずっと隠し通せるものではない。やがてはバレてその代償を払うことになる。

分かりやすく「私はアマテラス。私の言う通りにすれば幸せにしてやろう」などと言うてくれたらまだ疑いようもあるが、この「自分の心の声」を装う怪しい声は本当に厄介じゃ。しかし、怪しい「心の声」が聞こえたときには必ず、自分でも「ふだんの自分じゃないな。私、今、変なこと考えてるな」と違和感を覚えるはず。もし、少しでも「私、今、なんかおかしい」と感じたときには立ち止まることじゃ。もし、自分以外の何者かが囁いたことであれば、時間をおいて改めて考えたときには「なんて変なことを考えてしまったんだろう!」と今度はすぐに却下できるはずじゃぞ。

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