恋の燃え上がりやすさ、冷めやすさを占う火星星座占い

恋の燃え上がりやすさ、冷めやすさを占う火星星座占い

前回の「あの人との夫婦相性は?太陽星座と月星座占い3」までは、太陽と月を使った相性診断をしていきました。

今回からはいよいよ、男女の相性占いの真骨頂、情熱の星である火星と、愛の星である金星を用いた相性占いについて述べていきます。

前回までは、古典的な男女観を持ち出している古来からの相性占いは時代にそぐわない!と言っていた私ですが、そうかといって古典的な占いのすべてが全くの見当外れということではありません。
それは別にいまだに日本に古典的な男女観が残っているからという話ではなく、単純に、惑星が司る領域の問題です。

火星は、情熱を司る星です。
その人の行動のありかたや情動を突き動かされるポイント(愛情だけでなく、闘争心や怒りなども含まれます)、性的なことを支配する星です。

お互いに好意を持っていても、火星が働かなければお友達のままで終わることが多いです。
火星は一点集中型のスプリンターの星です。エネルギーを集中させ、一気に突破する力を持っています。

持久力や安定感委は欠けますが、ここぞというときの積極性や集中力、突破力を見る際には欠かせない星です。
ですから、誰かを好き!この人をモノにしたい!!と思ったときの、爆発的なエネルギーや、性欲の有無を見たいときには、今も昔も変わらず火星は有効です。

男性の方が性欲が強いので、そういう意味では男性の火星を重視するのも納得ですが、情熱だったら女性にだってありますしね。

さて、具体的な火星を使っての相性診断ですが、火星同士では、主に身体の相性が合うかどうかを読むことが出来ます。
情熱や衝動の方向性の一致による相性というと、どうしてもそうなってしまうのですね。

けれど、欧米では性の不一致で離婚になるパターンもたくさんありますから、本来肉体的な相性というのはお互いの不満を溜めないためにとても大切なことです。

<火星同士が0度の関係性の場合>

情熱の方向性が同じ方向を向いている者同士です。仕事やスポーツ、何か共通の目的や趣味など、高めあい発展させるための エネルギーが一致します。
その分、他の天体(太陽や月の関係性など)によっては、マウントの取り合いや競争意識が高くなってしまい、ライバルとして対立する関係になってしまうこともあります。

肉体的には、嗜好等がよく合うということになりますから、男女間での肉体の相性は良い関係性です。
火星は情熱的な自己アピールにつながる星ですから、火星の相性が良いということは、お互いの自己演出に夢中になれる関係性でもあります。こんな人が理想だった、と相手に夢中になりやすい傾向があります。Hの相性もバツグンに良い関係性です。

<火星同士が60度、120度の関係性>

60度、120度は三角形の関係性。最も安定した図形。調和的な関係を示す角度です。
0度が「同じ方向」を向いているとすれば、60度、120度はお互いに補い合い、高めあえる関係性です。
火星同士がこの関係性にある場合は、情熱の方向性が調和的にはたらきます。

60度の場合は、調和のエネルギーが穏やかですから、相手のことはかならずしも好みではないけれど、いい人だな、と好感を持ちやすい相手です。
これが120度の関係性になると、自分の情熱をも高めてくれる相手ということになりますから、相手のあらゆる行動を魅力的に感じやすく、この人と一緒にいれば素敵なことが起こるに違いない!と思えるような相手ということになります。

Hの相性もとてもよく、0度ほどの一体感はなくてもお互いに気持ちの良い方法を探っていける相手ということになりますから、自然と相手にのめりこんでしまう傾向になります。

<火星同士が90度、180度の関係性>

お互いの情熱の方向性にずれがある関係性です。相手が向いている方向性、やりたいこと、行動したいことに対して、あれっと思ったり、違和感を感じたり、自分の情熱の方向性と対立しやすい関係ということになります。

お互いにおおらかで我慢強いタイプならいいかもしれませんが、どちらかが短気であったり、性格的にきつい部分、扱いづらい部分がある場合には、反発しやすかったり、干渉しすぎ、嫉妬による相手の行動の制約や妨害、復讐心などを持つことになる可能性があります。

また、普段は平和な人であっても、この関係性の人が相手だと、イライラしやすくなってしまいますので、やはりあまり良い相性とは言えません。
男女間の場合、興奮して盛り上がってなだれ込んだとしても、結果的には満足しない結果になったり、そもそも性欲のタイミングのズレがあるなど、性的にすれ違ったりタイミングが悪かったりする場合が多いようです。

しかし、お互いの太陽同士や、太陽と火星の関係が良ければ、それらの天体が調停してくれるので軽減することは可能です。

また、火星同士のアスペクトは情熱について見るもので、相手への愛や安らぎを含んでいないため、ワンナイトラブ以上の関係性を望むのであれば、月や金星の影響も見なければなりません。