あの人との夫婦相性は?太陽星座と月星座占い2(ページ3)

前回の「あの人との夫婦相性は?太陽星座と月星座占い1」では、太陽同士の関係が良好な場合の相性についてお話ししました。

太陽はその人の社会的な顔ですから、太陽同士の相性が良い夫婦は、人生の目標について価値観の合致する、共に歩んでいくパートナーとして良い相性と言えるでしょう。

特にその人の太陽自体がホロスコープ上で存在感を放っている人、たとえばホロスコープ内で最も高い位置に太陽がある人、人生の目的や到達点を示すMCのごく近い場所に太陽がある人(=カルミネート天体が太陽の人)は、太陽同士の相性が良い人がパートナーとなった方が人生の目的達成のための良好なパートナーを得ることになりますから、太陽同士の相性がより重要になってきます。

ただ、人は社会的な顔だけを持っているわけではありませんから、当然、太陽以外の相性も見ていかなければなりません。

社会的な顔の対極に位置するのが、プライベートの顔です。
プライベートの相性については、月を用いることになります。

月は、その人にとっての精神のありようです。

月の位置する場所が、その人が精神的安定を保つ上で必要な、心安らぐ場所ということになります。

心の安らぎ、精神活動のありかたを示す天体ですから、パートナー選びの上でも、非常に重要な天体になります。
相性占いとして非常に高い的中率と言われる占いに宿曜占星術がありますが、宿曜は、月同士の相性を見る占いです。

宿曜においても、0度、120度の関係性は、宿命的な縁のある心安らぐ存在として位置付けられています。

宿曜は27種類の「宿」という性質を自分と相手に当てはめ、その相性を見る占いです。この27宿のうち「同じような性質」、運命的な縁で繋がった相手が、0度、120度の関係性となる相手とされています。この関係性の相手は、「分身と言ってもいい相手」「前世の自分のような存在」、「来世で自分がなりうる存在」といった、分身とも言える相性なのです。

西洋占星術でもほとんど同じことが言えますので、ここでも西洋占星術と東洋占星術の間の共通性が見られます。不思議ですね。

■分身と一緒にいるような0度の関係性

特に0度の関係性となるコンジャンクションの場合、宿曜においては「命」と呼ばれる関係性であり、まるで分身と一緒にいるような精神的安らぎを得ることができます。まさに運命の相手。縁について見るならばこれほど縁深い相手はいません。
いわゆるフィーリングが合う相手、というものがこれに当たります。

人と人との関係性において、何らかの形で「気を遣う」ということは当たり前に存在します。
どれほど仲のいい相手であっても、これを言うのは気が引けるな、とか、これを言われて嫌だった、ということは普通に起こりうることですが、月と月のコンジャンクションの関係性の場合は、相手に対して気を遣うということがほぼありません。
本当の意味で飾らない素の自分のままでいることができるのが、月同士の相性がぴったり重なる相手ということになります。

もちろん、太陽星座やほかの天体の関係性によっては、時としてぶつかることも起こりえますが、たとえ喧嘩をしたとしても、最終的に相手の言っていることを深く理解できるし、互いの怒りを消化して深く分かり合うための喧嘩ができる間柄です。

絆の強さや信頼度の高さは、ほかの関係性の追随を許しません。もし結婚を考えている相手がこの月同士が0度にあたる相手であった場合は、何の心配もいらない相手ですからぜひ前向きに考えなさいと言ってあげたいくらいです。

それほどに結婚向きの相性である月同士の好相性ですが、「安らぎ」がダントツの関係性なだけに、逆に言えば刺激には乏しい間柄です。燃え上がるような恋愛というよりは、穏やかな陽だまりのような関係が続くことになりますから、ホロスコープの中でも金星が目立っているような異性から見て目立つ人、海王星のような移り気な星が強く出ている人は、安らぎばかしの関係性に物足りなさを感じてしまうかもしれません。
あまり長いこと恋人同士のままでいると別の刺激的な相手に突発的に惹かれてしまい後で後悔することにもなりかねませんので、落ち着ける相手だからと言っていつまでも結論を先延ばしにしないことも重要です。

また、月同士の相性がいい人同士は、「似すぎている」という問題点もあります。

太陽が公の顔であることに対し、月はプライベートの顔です。素の自分としての顔が似ているわけですから、取り繕わない部分、気を抜いた時に出る欠点の部分も似たような間柄ということです。それは相手に迷惑をかけるという意味ではなく、例えば頑固さであるとか、例えばマイナス思考であるとか、そういった精神面での欠点が似通っているがために、一度その思考に陥ると軌道修正してくれる相手がおらずいつまでもそのことについて思い悩んでしまうような面があるという意味でのデメリットです。

ただし、回復するときも同じタイミングになりますので、決定的なダメージを受けない限りはそこまで心配することもないでしょう。

次回は、「運命の夫婦の相性」と言われる、月と太陽の相性について見ていきましょう。