幸運を呼ぶ「120度」の角度を利用しよう!2

幸運を呼ぶ「120度」の角度を利用しよう!2

前回の「幸運を呼ぶ「120度」の角度を利用しよう!1」においては、天体力学上のラグランジュ点とホロスコープとの関係性についてお話ししていきました。

今回は、更に話を広げ、ラグランジュ点と四柱推命との関係性についてもお話ししていきましょう。

前回述べたように、ラグランジュ点は公転軌道上に形成されるポイントですから、特に地球よりも内側を周っている内惑星(水星、金星)についてはラグランジュ点とホロスコープ上の吉角度とが完全に一致するわけではなくなってしまいます。
逆に地球よりも外側を周っている外惑星(特に木星以遠の遠い星)同士の関係性においては、その外惑星から見たときに地球は太陽とほぼ同じ方向にあるということになりますから(なぜならば、その外惑星の公転軌道から見れば地球と太陽はほとんど重なって見えるほどに遠いからです)、外惑星についてはホロスコープ上での角度が宇宙空間上での関係性と近い形になります。

ただし、外惑星の中でも火星は地球との距離が近いため誤差が大きくなります。

逆に言えば、木星以遠の星については、科学的に運動エネルギーが安定している角度がホロスコープにおいても良い角度であるという実証がなされているわけですから、木星以遠の天体をホロスコープで見るときにはやはり大きな力が物理的に働いているのだというふうに考えて占うように心がけると良いでしょう。

よく、トランスサタニアン(土星よりも遠い星)は絶対的な影響力を持っていると言われますが、それにはこういった事象も関係しているかもしれません。

逆に、個人天体と呼ばれる水星、金星、火星については、もちろんラグランジュ点も存在してはいますが、他の天体との関係性という点から言えば、その影響は限定的であると言わざるを得ません。一つの天体の周囲を公転する天体にはすべてラグランジュ点が存在することには違いありませんから、水星や金星などの地球からごく近い天体に関してであっても吉角度は吉角度として考えることそのものは間違ってはいませんが、特に地球よりも内側にある天体の吉角度は太陽及び同じ内惑星同士でないとホロスコープ上のそれと宇宙空間上のそれとが大きく位置がずれるため、必ずしもすべての場合において吉角度と呼ばれる角度が吉角度としての役割を果たしているかどうかは疑問が残ります。

しかし、だからこそ個人天体に関する占断は、「自分の意思によってどのようにも変えられる未来である」と言うことができる余地を残しているとも言えます。

そもそもが地球から近い天体は公転周期が短いので、うまくいかない時期があったとしてもすぐに過ぎ去ってしまいます。その間は我慢しましょうということでもあるでしょう。

■天体力学、西洋占星術、四柱推命の驚くべき一致

さて、前回では、2つの天体が作り出す重力場の安定地点、ある天体にとっての60度地点とある天体にとっての60度地点が重なる瞬間が、ホロスコープでも特に吉角度とされる120度の関係性になっているということをお話ししました。

この120度という角度はとても不思議で、西洋と東洋という全く異なる系譜を持つ占いであるにも関わらず、東洋占いの四柱推命においても120度の関係性というのは「良い関係性」として考えられています。
宇宙空間での安定地点の角度とホロスコープでの吉角度が一致し、更に東洋占いである四柱推命での吉角度とも重なる120度の関係性…360度あるうちのたった1つの角度が、三つの観点から良い角度として扱われているということ。これはもはや偶然の域にとどまるものではありません。


60度、120度の関係性は、四柱推命においては、「三合」という関係性で示されます。四柱推命では、十二年、十二ヶ月、十二日の周期に、それぞれ子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥、の十二支を当てはめています。このうち、子と辰と申、丑と巳と酉、寅と午と戌、卯と未と亥の組み合わせを三合と言い、強い結び付きによって運勢を強めるものとして扱われています。これだけ書くと120度の組み合せということが分かりにくいかもしれませんが、三合の関係性を図に書き出すと以下のような形になります。
■天体力学、西洋占星術、四柱推命の驚くべき一致
いかがでしょうか。三角形の三つの頂点に先程挙げた組み合わせが浮かび上がります。これらがそれぞれ三合の組み合わせです。正三角形の頂点の角度は60度ですし、中点を基準に考えると、一つの頂点から他の頂点を見たときの角度は120度になります。このように、四柱推命においても、60度、120度という角度は非常に重要なものとして考えられているのです。

こうしてまとめると、現実の宇宙空間での吉角度、ホロスコープ上での吉角度、四柱推命における吉角度の関係性は、驚くほどの一致を見せていることがお分かりでしょう。

さて、折角三合の話が出たので、次回は、四柱推命における三合と、ホロスコープにおける最大の吉角度であるトラインの関係性についてお話ししましょう。