結婚相手のタイプや職業を知りたい!~海王星編1~(ページ2)

前回の「結婚相手の職業やタイプをホロスコープで知る方法~土星・天王星~」においては、7ハウスに土星、天王星が入室している場合の結婚相手について見ていきました。

7ハウスが示す人間関係は、その人がどういう人間関係のあり方を好むかという部分なので、厳密に言えば結婚相手にとどまりません。オープンな人間関係を好む人はオープンな人間関係の中で出会いがある可能性が高く、またお相手も同じような人間関係を好む人である可能性が高いことから、このハウスに入室している天体によって結婚相手のタイプや職業が絞り込めることになります。

ですのでここに挙げられている職業などは、別に「その職業の人と必ず結婚する」というものではありませんし、逆に「その職業の人相手でないと相性が悪い」というわけでもありません。

「その職業と親和性の高いコミュニケーションの傾向を持った人との結婚の可能性が高い」「その職業の人であれば結婚相手として意識しやすい傾向を持っている可能性が高い」という程度のものです。

例えば事務仕事をしている人と営業畑の人、どちらの方がコミュニケーション力が性が高くイレギュラーな出来事に強いかと言われれば、一般的には後者でしょう。しかし事務にも色々なタイプがいて、営業にも色々なタイプがいます。驚くほどの社交性と交渉術で社内をまとめ上げてしまうような事務の方もいれば、向いてないんだよなと思いながらずっと営業を続けているコミュニケーション力のあまり高くない人もいるでしょう。

そういう人たちの存在を無視して、「この職業の人のコミュニケーション傾向はイコールこうだ」と決めつけることはできません。ですから、ここに挙げられてる職業はあくまでも目安で、どちらかと言えば職業以外の部分、どう言ったコミュニケーション傾向を持つ相手と結婚し
やすいかという部分に着目することが重要です。

さてそれでは、今回は海王星が7ハウスに入っている場合のコミュニケーション、パートナーシップの傾向について見ていきましょう。

<7ハウスに海王星がある人のパートナーシップ傾向>

海王星が入室しているハウスは、イマジネーションや不安定さをもたらします。夢がふわふわとつかみどころがないもののように、つかみどころのない想像力、非現実的な妄想の要素がプラスされます。お酒に酔ったようなイメージですね。お酒は毒にも薬にもなりますが、海王星もお酒と同じで、夢見心地にさせてくれることもあれば絶望的な気持ちにさせるようなこともあります。良いイメージが膨らめば想像力が良い影響をもたらしますし、悪いイメージが膨らめば疑心暗鬼に囚われることもあるでしょう。

このように、海王星はよくも悪くも未来への展望に対して安定しない影響を与えます。関わる分野についての良い(あるいは悪い)イメージが強くなりすぎるのです。

そんな海王星が7ハウスに入室している人は、パートナーシップ傾向もやはり不安定なものになります。人間関係に夢を見ている。もしくは疑心暗鬼になっている。海王星は関わるものを曖昧にしてしまい、判断を混乱させるので、自分自身で人との関わり方を判断するということが苦手です。結果的に相手のペースに巻き込まれることが多く、それにより騙されることも多いため、気を遣いすぎる傾向にあります。神経を使って疲れてしまうため人間関係作りは苦手な部類でしょう。

そのくせ、相手の影響を受けやすく相手に流されて自分の態度を変えてしまうようなところがあります。海王星は木星と同じく拡大や膨張の効果がありますが、吉星である木星との違いは海王星が境界を曖昧にさせる効果があるということです。

目の前に絵の具のかたまりがあるとして、木星は絵の具の量自体を増やす効果があるため、絵の具はその色を保ったままくっきりとした色のまま面積を増やします。これに対して海王星は、絵の具に水を加えて塗られた面積を増やすようなイメージです。塗られた面積は増えますが、絵の具の境界は曖昧になり、場合によってはよくないものとも混ざってしまいます。海王星が入室しているハウスは、よくも悪くもふわふわとしていて主体性がないのです。

このため、7ハウスに海王星がある人は、対人関係上で相手との距離感をつかむということが苦手です。あなたの回りにも、臆病すぎるかと思えば親しくなると馴れ馴れしすぎたりと、人とのちょうど良い距離感を取ることが苦手な人がいませんか?

そういう人は海王星が社会性や人間関係に関するいずれかのハウスで強い働きをしていることが多いのです。特に7ハウスの場合はパートナーシップにおいてその効果が発揮されますから、恋愛関係や仕事上での相棒など、一対一の密なコミュニケーションを求められる場合で発現します。

このため、7ハウスに海王星が入室している人は、一対一の人間関係に対する肥大したイメージを抱きがちです。自意識過剰、気にしすぎ、相手の真実の姿を見誤る。こういった傾向のある人がどういった結婚相手を選びがちか?

次回は海王星が7ハウスに入室している人の結婚相手のタイプについてお話ししましょう。