結婚相手の職業やタイプをホロスコープで知る方法~木星~

結婚相手の職業やタイプをホロスコープで知る方法~木星~

前回の「結婚相手の職業やタイプをホロスコープで知る方法~火星~」までは、7ハウスに火星が入る場合の結婚相手の性格傾向やパートナーとなる相手の職業について見ていきました。

今回は、7ハウスに木星以遠の天体が入っていた場合の結婚相手の性格や職業について見ていきましょう。

<7ハウスに木星がある人の結婚相手の性格>

木星は、全天体中最大の吉星であると言われています。
実はこれ、木星自体が幸運を運んでくるというのとは少し違います。星自体には幸運も不幸もないからです。その星が持っている何かに対するブースト効果により、結果的に幸運に繋がりやすかったり不幸な状況になりやすかったりするというだけです。

就職活動などで、短所を長所に言い換える練習というのを習いませんでしたか?

頑固であるというのは意思が強いというふうに、飽きっぽいのは色々なことに興味を持つというふうに言い換えなさいというやつです。
それと同じで、「こういう傾向を持っている人はこういう状況になりやすいけれど、使いようによってはうまくいく」ということがホロスコープでも起こります。

とはいえ木星以遠の星は社会天体なので、なかなか個人の努力では覆しにくいのですが、心がけ次第で凶運をやわらげることも、逆に吉運を台無しにすることも不可能ではありません。

さて、このような視点から見てみると、木星が何故吉星なのか、というのは、木星が司るのが何かということに繋がります。
木星はトレンドの星だと言われることもありますが、要はこの星、センスをもたらしてくれる星なのです。

ある分野に対してセンスがある、というのは、その分野での成功をもたらします。
センスは嗅覚であり、アンテナであり、的確な表現方法です。これらが揃っていればそれが発揮されるのがどの分野であれ成功できますよね。

アンテナが高く、表現能力が高ければ、当然その分野で脚光を浴びます。的確な時期に的確なアプローチをすることで人々から注目され、「いいね!」を押してもらいやすくなります。
木星がもたらすのは、そういうセンスなのです。

例えば木星が7ハウスにある人は、パートナーシップに対する抜群のセンスを持っている人です。
簡単に言うと、一対一のコミュニケーションに関するバランス感覚がとても高いということです。

職場でも、プライベートでも、人と人とが協力関係にあるとき、それを円滑に保ち続けるためにはちょっとしたことに対するバランス感覚が求められます。

「ちょうどいい感覚でお礼を言う」「ちょうどいい感覚で謝罪する」「ちょうどいい感覚で頼みごとをする」「問題が起こったときにちょうどいい感覚で問題定期をする」これらの「ちょうどいい感覚」を持っている人が、人間関係の構築がうまいのは誰でも分かると思います。木星が7ハウスにある人は、まさにこの「人間関係に対するちょうどいい感覚」を持っている人なのです。

ですから7ハウスに木星がある人は、良好な人間関係を持っていますし、人間関係によって恩恵を受けることができる人です。
木星が吉星と言われるのは、このように木星が入室しているハウスの分野であれば他人から見て好感度の高い関わりかたができるからなのです。

7ハウスに木星がある人は、他人との一対一の関係性の中で財運を高め、人脈を広め、上司や有力者から評価され援助されていきます。それは別に仕事上に限ったことではありません。「一対一のコミュニケーション」というのがポイントなのです。

他人から当たり前のように好かれる人なので他者からの好意を当たり前ととらえている部分はありますが、それを置いてもとにかく人から好かれる人です。それはこの人が、人から好かれるような接し方をしているからに他なりません。

そんな誰からも好かれるような7ハウス木星の人ですから、パートナーとなる人は、正直言ってよりどりみどりです。
その中からこの人という人を選べるわけですから、他人から羨ましがられるくらい好条件のパートナーを得ることができるでしょう。

善良で真面目で、性格がよく、寛容で、よく尽くしてくれる、社会的にも成功している申し分のないパートナーが、7ハウス木星の人のお相手です。玉の輿だったり、この人と結婚したいと思った人とは必ず結ばれるなど、とにかく結婚運については最高の運勢を持っています。

例え経済的には普通でも、性格がとても良かったりと、結婚生活にほとんど不満を持つ必要のない素敵な相手と結ばれます。


<7ハウスに木星がある人の結婚相手の職業傾向>

良識をもった社会的地位の高い人と結ばれる可能性が高いので、職業としては弁護士などの司法関係者や医療従事者、政治家、外資系の役職者、官僚、学者、経営者、投資家などが考えられます。
また、他者への優しさに満ちた人と言うことで、教育関係者や福祉関係者なども考えられるでしょう。

いずれにせよ、7ハウスに木星を持つ方の結婚相手は、本人が後悔することのない相手ですし、例え若気のいたりで一時良くない人を選んでしまっても、必後々素晴らしい人と結ばれます。

ただし、これらはあくまでも、木星に横やりが入っていない、木星が火星や土星、海王星、天皇星、冥王星などとハードアスペクトを持っていない場合の話です。0度のコンジャンクション程度であれば大丈夫ですが、180度のオポジションになると、これらの惑星は木星の吉作用を損傷させますので、注意が必要になります。

次回は、土星以遠の天体が7ハウスに入室している場合について見ていきましょう。