結婚相手の職業や出会いやすい場所をホロスコープで知る方法1

結婚相手の職業や出会いやすい場所をホロスコープで知る方法1

前回までの「結婚時期が分かる!ホロスコープの見方6」までは、各天体と結婚運との関係性について見ていきました。

これまで見てきたように、どういうときに結婚に向かう運気になりやすいかは、天体同士の関係性から見ることができます。
しかし、結婚運については、天体だけでなく、ハウスを見ることも非常に重要です。

そのことをお話しする前に、まずはハウスとは何か、というお話から入っていきましょう。

ホロスコープには、大きく、以下の要素があります。

1.太陽や惑星、小惑星などの天体、ドラゴンヘッドやドラゴンテイルといった「感受点」。
2.ホロスコープ上を地球の公転周期に合わせて12に等分割した「サイン(12星座)」。
3.サインとは別に、地球の自転周期に合わせてホロスコープを12に分割した「ハウス」。
4.各ハウスに割り当てされたサインのルーラー(支配星)です。
5.ホロスコープ上に設けられた地平線である「アセンダント-ディセンダント」のライン。
6.ホロスコープ上での頂点にあたる「MC」。
7.ハウスとハウスを分ける境界線である「カスプ」。

他にもありますが、ざっとこんなところです。特に最初の3つは、ホロスコープの基本的な3要素とも言えるものです。
これらはいずれも非常に重要ですので、おいおいお話ししていきますが、今ここでお話しするのは、この中でも3つめ、ハウスについてです。

■ホロスコープにおけるハウスとは

よく、サインとハウスは混同されがちですが、サインが地球の公転周期から導き出されるのに対して、ハウスは地球の自転周期から導き出されるものです。

サインが12カ月としたら、ハウスは12時間を指すようなものですね。
サインは傾向、ハウスは具体的な活動場所と言われますが、私としては単純に、上記のようにサインが季節の違いで、ハウスが1日の中での変化として考えた方がしっくりくるように思えます。

1年を通して、人は活動をしていきますが、陽気な季節には活動的になり、冬にはあまり外に出なくなるといった傾向があると思います。サインというのはそういう「空気感」なんんですね。それに対して、ハウスは1日の中での変化です。人は朝起きて出勤し、仕事が終われば家に帰ります。ハウスは人生にも例えられますが、そういう、人間が実際に活動していく場やステージの違いがハウスなのです。

ホロスコープを国に例えれば、各ハウスは省庁のようなものです。省庁ごとに目的や理念、考え方の違いがあり、それぞれに大臣が存在します。この省庁ごとの理念や目的がサインであり、大臣が各ハウスのルーラーにあたります。

ですから、どのハウスにどの星が入っているかはホロスコープを見る上でとても重要です。例えば、経済産業大臣が文部科学省に居座っていたとしたら、何か子供の教育に市場原理を持ち込むようなにおいがしますし、法務大臣が厚生労働省に居座っていたとしたら、労働関係で何か法的な改革を行うのかもしれないと考えられます。

このように、どの星がどのサインの支配星であり、どのハウスのルーラーであるのかを見ることもホロスコープでは重要です。これによって、そのハウスを司る星がどのハウスで力を発揮しようとしているか、その活躍の場を知ることができます。

例えば、このことによって、結婚関連であれば「結婚相手と出会いやすい場所」を知ることもできるのです。

■ハウスで知る結婚相手のタイプと出会いの場所

ホロスコープにおいて、結婚運をハウスから見る場合は、7ハウスの状態を見ます。

7ハウスは、パートナーシップとコミュニケーションのハウスです。コミュニケーションについては3ハウス、パートナーシップについては11ハウスもそのように言われますが、3ハウスがご近所づきあいや友人関係、家族関係など、1対身近なコミュニティとの付き合い方を示すのに対して、7ハウスは1対1のコミュニケーションを示します。
また、11ハウスも同じ志を持つ組織、仲間内での共同、協力関係を示すものですので、これもまた1対複数の関係性です。

7ハウスに良い意味合いの天体が入っていたり、7ハウスに入っている天体と良い角度で関わっている天体があれば、個人対個人の人間関係が良くなりますので、当然結婚運にも良い効果が得られます。
良い意味合いの天体でなくても、このハウスに天体が入っていると言うことは、それだけでその人にとってパートナーシップが何らかの重要な意味合いを持つと言うことですので、結婚のチャンスは十分あります。(一番結婚に縁がないのは、パートナーシップに興味がない人なので…。)

また、7ハウスに何らかの天体が入っていなくても、7ハウスのすーらーや、恋愛や家庭に関係のある天体が別の天体とアスペクトを取っている人は、これもまた結婚運と呼ぶには十分な要素を持っています。

そして、7ハウスのルーラーが入室しているハウスによって、結婚相手と出会いやすい「場」がどこであるのか、どういう出会い方をしやすいのかが分かります。

次回は、それについて詳しくお話ししていきましょう。