結婚時期が分かる!ホロスコープの見方3(ページ3)

前回の「結婚時期が分かる!ホロスコープの見方2」では、ハウスのカスプとルーラーについてお話しするとともに、太陽が結婚運を見るうえで果たす役割について見ていきました。

今回は、月以降の天体と結婚運の関係について見ていきましょう。

■月がもたらす結婚運

月は家庭、プライベート、精神面、母性を示す天体です。公を離れた日常生活、素の自分を象徴する星であり、結婚は公私ともに大きな変化ですから、太陽と月はどちらも結婚に大きく関わってくる天体です。

例えば、日常生活を示す月に拡大と幸運の星である木星が絡むときは結婚の可能性のある運気ですが、同時に、元々日常生活が奔放だった人の場合は縮小と重圧の星である土星が絡むときが結婚の暗示になったりします。
全く異なる性質の天体がどちらも結婚を示すことになるのが面白いところです。

実は木星と土星は、両極端な星であるにも関わらずどちらも結婚にはとても重要な惑星です。それはこの二つが社会天体であることが大きく関係しています。

家庭は社会の最小単位であり、結婚はその小さな社会を作るものですから社会天体であるこの二つの天体が非常によく関わってきます。これは月だけでなく太陽にも言えることです。

■金星がもたらす結婚運

金星は愛の星です。特に女性のホロスコープを見るうえでは欠かせない星で、恋愛・結婚に強い影響を与えます。

結婚を決めた、または結婚に向けての具体的な話が出る時は、ほとんどの場合、金星が太陽にアスペクトを取っています。
更に、出生の金星に、トランジットの火星がトラインなど吉角を形成すると、男性的な愛情と女性的な愛情の調和が取れ、自然な流れで結婚に向かいやすい時期になります。逆に、金星と火星がオポジションのようなハードアスペクトを取るときは、愛情が不自然な形になりやすいと言えます。

金星に幸運の星である木星が吉角で関わるときも、もちろん恋愛・結婚には非常に向いている時期になります。なお、12年に一度、出生の金星にトランジットの木星が重なる時には、大恋愛をしたり、いわゆるモテ期になりやすいと言われています。

また、出生の金星がトランジットの海王星と120度のトラインを取るときは、恋愛・結婚には最も理想的なアスペクトの一つになります。海王星はロマンとイマジネーションの星ですから、この二つの天体が良い関係性にある時期は愛にあふれた結婚後の生活についてのイメージが広がる時期です。

■木星がもたらす結婚運

木星は幸運と拡大をもたらす星です。その人にとって結婚が純粋に幸せの拡大であるような結婚の場合、木星の状態が結婚を暗示することになります。
ほとんどの人は結婚が決まるときには幸せな気持ちでいるでしょうから木星が絡んでいることは多いのですね。

例えば、第7ハウスに木星が入っているとき。第7ハウスは他者とのパートナーシップのハウスです。特に第7ハウスのカスプに木星が重なるときに、対等なパートナーシップとしての結婚をする可能性が上がります。

ただし、これはあくまでも夫婦が対等な人間関係を築き、更に双方の親にとっても子供が独立するような意識の伴う結婚に限ります。旧来的な「お嫁に行く」ような結婚、例えば先方の親と同居するような結婚の場合、家庭を示す第4ハウスの状態を見ることになります。

また、自分自身を示す第1ハウスに木星が入室するときにも、新しい自分の構築という意味で結婚の運気が高まることがあります。ただ、この時期の結婚は新たな生活という意味合いが強いので、第7ハウスのように直接的な結婚の象意には結びつきません。転職や引っ越しでも現れやすい条件だからです。

いずれにせよ、ハウスで判断する場合は、単純に木星がそのハウスに入っているからと言うよりは他の天体との関係性も踏まえて総合的に結婚運の高まりを判断することになります。木星はあくまでもブースターであって、元々の結婚運を意味しているのは別の天体のことが多いのです。

■土星がもたらす結婚運

土星は社会的責任、拘束、重圧、けじめなどの示す天体です。一般的に恋愛と結婚の違いが何かと言えば結婚は責任が伴うと言うことになるでしょう。このため、土星は結婚運を見るうえでは非常に重要な天体となっています。

自分自身の公的な顔を示す出生図の太陽、またはプライベートの顔である出生図の月に、土星が関わってくる時期は一番典型的な結婚時期の見方です。これはソフトアスペクトであってもハードアスペクトであっても同様ですが、コンジャンクション時期が一番その傾向が強いように思います。

社会的に認められた二人になるためには土星の試練を越えていく必要がありますし、土星が重なってくる時期は責任感が増すので結婚を決意しやすいのです。特に、海王星など不安定な星が太陽や月、金星や火星に作用していてなかなかパートナーが定まらない気の多い人は、土星の働きで結婚を決めることが多い傾向にあります。

ただし、太陽とのアスペクトの場合、公的な顔である太陽に責任を示す土星が関わってくるわけですから、当然単純に会社での出世や異動などの形で現れることもあります。

ですので土星だけではなく、愛情を示す金星や、ロマンスを示す海王星の状態も一緒に見ていくことが求められます。

次回は、天王星以降の結婚運について見ていきましょう。