【芦屋道顕】幽界の消滅(2)幽界との境界が薄れ・なくなって起き始めた怪異【真実の扉】(ページ3)

幽界がなくなりつつある、すでに消えてしまったという話は実はこの地球という特殊な星、そこに降り立つ人間の魂がどのようにしてなぜいるのか、そして魂はどこから来たのか?といった壮大なスケールの話となる。

ゆえに全部一気に話すと「こいつSF映画鵜呑みにして『スーパーマンは実在する!クリプトン星も実在した!』とか言い出すオタク」と思われて終わりとなるがゆえ、少しずつ、身近な話からしていくぞよ。

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幽界の消滅(1)


■幽界という人間界を囲む層がなくなり、上下の層の存在と関わりやすくなってきた

幽界と人間界の境が薄らいでいる・境が消えた・幽界そのものが消滅した、という話が「真実」であると仮定すると、実はここ数年の世の中の凄惨な事件も、スピリチュアル界隈で増えた日常的な霊的存在との遭遇も、いとも簡単に説明がつくのじゃ。

事例を挙げてゆくぞ。

人形やお面・動物に悪霊が宿る理由とは?

★浮遊霊、精霊、死んだばかりの悪心を抱く霊……

人形やお面に悪霊が宿り、それが所有者に災いをもたらす話は昔からよくある。死後もこの世に執着している元人間の想念が形を求めてモノに宿り、あるいは旅行土産のお面や人形を手に入れてから悪いことが続くような場合は、その土地の精霊が宿っていることもある。精霊は人間に好意的な者もいればそうでないものもいる。呪術が蔓延り未だに生贄などを行なっている地域のものであれば、古い昔の怨念が宿っているやもしれぬ。動物に憑依するものもおるな。

日本では菊人形、アメリカではキャベツ人形が昔から悪霊の宿る定番の憑代(よりしろ)であるが(チャイルドプレイのチャッキーは、殺人鬼の悪霊が宿ったキャベツ人形であったと記憶しているぞ)多くの場合は「人間界にいて、死後に成仏せずそのまま彷徨い出した」悪心を抱いた霊であった。

ゆえに、生前の記憶や恨みを引きずっており、特定のターゲットに復讐をする目的で動くゆえ、その邪魔立てをすれば災いに巻き込まれるが、まったく無関係の人間に仇をなすようなことはなかったはずなのじゃ。

★幽界や異界を隔てる境がなくなり「高次の存在」とも繋がりやすい時代に

天界に近いほうの幽界との境が消えても亡くなった愛しき人や本来ならば直接干渉せぬはずの守護者とのコンタクトが取りやすくなるのみで、人間にとっては決して悪いことではない。

高次の存在にしてみれば、今までは己のほうからその気になって観察しなければ視えなかった地上の保護すべき対象者の様子や、その「助けて」の声がいつでも伝わってくるようになって騒がしく、修行や己のカルマ解消策とはいえ守護を引き受けたことを少し反省するやもしれぬが。

また、幼子を残し病死したシングルマザーが未練により幽界に留まり幼子を見守っていたとするなら、たとえ良き里親に引き取られ子供が最高の待遇を受けていても安心して上に上がることができずやもしれぬ。

【芦屋道顕】幽界の消滅(2)幽界との境界が薄れ・なくなって起き始めた怪異【真実の扉】

しかも想いを伝えやすいゆえにいつまでも子供を見守り愛と心配の念を送り、それゆえに子供がいつまでも懐かず善良な里親が寂しい思いをする……などの弊害はあろうが。

★人間界より下の波動の幽界とも繋がりやすい…低級霊や魑魅魍魎が人間界にうじゃうじゃと

【芦屋道顕】幽界の消滅(2)幽界との境界が薄れ・なくなって起き始めた怪異【真実の扉】
しかし、問題は人間界よりも波動の低い領域、低層にあるとされる幽界との境の消失である。波動の低い幽界には、もともとの住民である餓鬼や悪鬼などの類もいるが、生前に悪辣を貫き魂の境涯が落ち切って、肉体を失いそこに留まる者たちもいる。

これらが人間界に容易くやってこれるようになった。昨今の「人間の仕業とは思えない」事件のかげには、こやつらの存在もあるやもしれぬ。

★人間に取り憑くことすら出来ない想念体が人形やお面や動物に取り憑く?

人間の肉体も魂も、下の幽界をうごめく想念体よりは強く、通常は取り憑かれることはない。また、下の世界に堕ちたとはいえ、そのような輩は人間としてのプライドは持ち続けているゆえに、人間以外に取り憑くこともない。

しかし、下の幽界からこちらの世界にやってくる者の中で、これは輪廻転生の仕組みに関わることであるゆえ説明が難しいが、簡単に言うならば「魂の境涯が低くなり過ぎて、生まれ変わりを願ったのに人間の肉体を得られなかった」死後、長い年月を経た意識体がいるのじゃな。

彼らは人間の肉体を得られなかったが、人間だった年月は遠い記憶であり、あまりこだわらない。ゆえに「とにかく、人間界で形を得られればなんでもよい」とばかりに、朧げな魂の記憶で「人の形」に似ている人形や、人の顔をしたお面に入ってしまう。

また、浮遊していてそれしか生き物がいなかったということで、ペット、特に純真無垢であり魔界や異界と縁がないゆえ霊的に無防備な犬や、低い波動でも引き寄せることのできる一部の鳥達に入り込むのじゃ。ちなみに猫はそもそも半分ほどは異界の生き物であり、この世に姿を現している猫の「霊的本体」は異界にあるゆえ、ほかの霊的な存在が乗っ取ろうとすればすぐに察知するので取り憑かれることはない。

輪廻転生を繰り返して良き人間にならんとすれば、死後には高次の存在としてこの人間界のいざこざは文字通り高みの見物ができるが、悪事を繰り返し続ければ、やがては人間に生まれそのカルマを返すチャンスもなくなり、得体の知れないものとして現れるしかなくなってしまうのじゃ。

しかし上下のいずれにせよ、幽界そのものがなくなるとすれば、そのように下の幽界で無為な時間を過ごす想念体もいなくなるのじゃな。それは、なぜなのか。

またしばらくお待ちくだされ!

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