自分の目指すべき道や適職が分かる!カルミネート天体2

自分の目指すべき道や適職が分かる!カルミネート天体2

前回の「自分の目指すべき道や適職が分かる!カルミネート天体1」では、人生の到達地点を表すカルミネート天体が太陽だった場合のその人の生き方と適職について見ていきました。

今回は、カルミネート天体が太陽以外の天体だった場合の生き方と天職について見ていきましょう。

ここで、ホロスコープで適職を見る方法について少しお話ししましょう。

ホロスコープ上で適職を見つける場合には、その人の出生図のホロスコープを見る必要があります。

カルミネート天体はその人にとっての社会的到達点を示しますから、もちろん非常に重要な指標になりますが、9ハウスや10ハウスに天体がある人ばかりではありません。
そういう場合はその人の力で獲得する財力を示す2ハウスと、雇用されての労働を示す6ハウスに入る天体が作るアスペクトを読み解くことになります。

また、MCが入っている星座のルーラー(支配星)やMCにアスペクトしている天体も重要です。

MCに関係なく、3個以上の惑星が集中するハウスや星座はその人の人生に強い影響を及ぼしますので、天体が集中しているハウスや星座があればそのハウスや星座が示す職業を考えてみるのも良いでしょう。

特に、太陽・月・金星・木星などのベネフィック天体が集中して入っているハウスや星座は、障害となる他の天体とのアスペクトがなければ、そのハウスや星座が象徴する職業を選ぶのが無難です。
天体は入っている数が多いほどその人の人生にとって重要な意味を持ちますから、カルミネートが別の天体だからとこのことを無視すれば、苦痛ではないものの後ろ髪をひかれ続ける結果になるかもしれません。

また、カルミネート天体はあくまでもその天体が良好なアスペクトを形成していてこそ真の力を発揮します。
最もMCに近い天体が別の天体との90度や180度などのハードアスペクトを形成している場合は、2番目3番目にMCに近い天体を指針にする方が良い場合もあります。

もしもカルミネート天体が示す事象に困難を感じるようであれば、それはその天体が持つ特性を別の天体が邪魔している証拠ですから、人生においてなにかと邪魔が入りやすくなったり、反発も生みやすい傾向にあります。
そういった場合は、2番手3番手の天体を自身のカルミネートとして認識した方が良いでしょう。

さて、これらのことを念頭に置いたうえで、今回は月がカルミネートの場合の人生と適職について見ていきましょう。

<月がカルミネート天体である場合の生き方>

月は、感情や女性性を司る天体です。その月がカルミネート天体の人は、周囲の人々の感情を察知し、それを受け止めることに長けています。
他者との共感能力に優れているため、他人の気持ちをくみ取ってより良い方向へと導くことで、大衆に支持されることになるでしょう。

カルミネートが月の人は、周囲から女性的、博愛精神が強い印象を持たれます。ただし反面、繊細で傷つきやすく神経質な面もあります。

月は満ち欠けする不安定な天体のため、それが不安定さとして出ることもあり、10ハウスや6ハウスに太陽や金星、木星などのベネフィック天体が在室していない場合、仕事に関しても変化が多く、転職しやすい傾向があったりします。
女性であれば、主婦としての人生に自身の役割を見出し、キャリアを手放すこともあるかもしれません。

カルミネートの月が他の天体から妨害を受けていないイージーアスペクトの場合は、大衆や女性、子供に関連した職業で成功しやすく、ハードアスペクトの場合は、浮き沈みの激しい感情を制御しきれなかったり、女性から反感を買ったりしてしんどい思いをすることも多いでしょう。

特に土星、天王星、海王星、冥王星といった重い天体とのハードアスペクトは、なかなか自分自身の努力では克服しにくい部分です。
そういった重い惑星とのハードアスペクトを取っている月は、あまりいい働きをしませんから、積極的に生かそうとするよりは何とか大人しくしておくように触れずにいた方がいいでしょう。

いずれにせよ他人の感情に敏感なこと自体は確かですので、カルミネートの月に強いハードアスペクトを持っている人は、女性的な気遣いや感情の共有に神経を割くよりは、男性的な視点で効率化・省エネルギー化・サポート体制の構築を目指して仕事をした方が賢明です。それが結果的に他の人を助けることに繋がります。

<月がカルミネート天体である場合の適職>

カルミネートの月がイージーアスペクトの場合は、多くの人々から「それはいいことだね」「素敵な仕事だね」と思われるような、奉仕的、誰かの助けになるような職種や仕事に就くと良いでしょう。

家庭的で世話好き、女性的なきめ細やかな気配りが生かせるような仕事、自然保護や環境保全、カウンセラーなども向いています。

仕事自体が女性をターゲットにしていたり、ホームヘルパーや保母さんなど、女性を助ける仕事、誰かの身体的サポートをする看護師・介護士・ヘルパーなど、精神的サポートであれば占い師・カウンセラーにも向いています。

また、家庭を守る仕事ということで、不動産屋やハウスメーカーにも適性があります。