自分の目指すべき道や適職が分かる!カルミネート天体1(ページ3)

前回の「人生で迷った時に見るMCカルミネート天体2」では、その人の生き方、人生の目的を左右するカルミネート天体について説明していきました。

カルミネート天体は、生まれた時間と出生地がなければ出すことができませんので、逆に言うとその人が何に人生をかけているか、人生の目的を何に据えているかを見ることで、母子手帳が無くても出生時刻を推測することができます。

今回は、このカルミネート天体についてもうすこし具体的にお話ししていきましょう。

カルミネート天体は、ホロスコープの第9ハウス、第10ハウスに入っている天体のうち、第9ハウスと第10ハウスを区切る直線の先端(MC・天頂)に一番近い天体のことを言います。

第9ハウスは思想と哲学、精神性のハウスであり、第10ハウスは社会的評価やキャリアを示すハウスです。その間に位置するMCは、その人の思想の根本的な部分と、その思想によって目指すべき社会的なステージを示します。
言い換えればカルミネート天体が示すものは、その人が人生において目指すことや使命感を抱くこと、人生の方向性、何のために生きるのかをを表すものであると言えます。

逆に言うと、MCに近接している天体、カルミネート天体がはっきり分かる人ほど、目的意識を持って人生を生きています。
仕事に対して非常に意識の高い人は大抵第9、第10ハウスに星が集中していますから、結果的にカルミネート天体も多くあると言うことになります。

しかし逆に、カルミネート天体がないという方もいらっしゃると思います。そういう人は目的意識に乏しく、どのように生きていいのか分からずふらふらしているかもしれませんね。
そういう方の人生の目的を見出すには、MCに60度や120度などのソフトアスペクトを取っている天体が何かを見ることになります。ただ、この場合はあくまでも補助的な見方になります。

占い師さんの中には、カルミネートでなくても、ホロスコープ上で一番高い位置にある星を見ればいいと言う方もいますが、私はそれは場合によると考えています。

カルミネート天体は、その人にとって人生の指針になる星です。山の中や海の真ん中で迷ってしまったときに、レンジャーや船乗りに進むべき方向性を指示してくれるようなしるべの星です。
ですから、高い位置にある星ほど見えやすく、山の影や地平線に隠れてしまうような位置にある星は物の役に立ちません。

元々ホロスコープは天球を表したものです。第1ハウスから第6ハウスまでは地平線よりも下を示す領域であり、最低でもカルミネート天体は第7ハウスから第12ハウスに位置する星である必要があります。
更に言えば、MCの前である第9ハウス、第10ハウス内にある星であればより確実でしょう。

さて、それでは天体ごとのカルミネートの出方について見ていきましょう。

<太陽がカルミネート天体である場合の生き方>

太陽は自分自身、その人自身を表す天体です。その太陽がカルミネートである場合、人生の到達点が「自分」ということになり、言い換えればトップに上り詰めることがその人にとっての生きがいになります。
ですからこういう方は、非常に強い主人公願望があります。バイタリティに満ち溢れ、自分自身の力で社会的トップに上り詰めることができる人です。
プライベートは顧みず、仕事や社会貢献に全力投球し、そのことによって人から認められ、社会的名誉を手にすることを渇望します。

キャリア志向も当然のように強く、パワフルで強い意志を持って物事を進める傾向があり、周囲を顧みずに上を目指す面も強いため、周りの人からは自己中心的に思われてしまうこともあるかもしれません。
しかし他の天体と良好なアスペクトを取っている場合は、一生懸命に仕事に取り組む態度が好意的に取られ、周囲からも頼りにされるでしょう。

特に、カルミネート太陽が10ハウスに位置する場合、その太陽と120度のソフトアスペクトを取るのは2ハウスと6ハウスになります。
太陽と良好な関係にある星があるということは、これらのハウスに天体が在室している可能性が高いということになります。
2ハウスは財産、6ハウスは労働を示しますから、10ハウスの太陽とこれらのハウスの天体が良好な関係にあれば、労働環境に恵まれたり、恵まれた財産を手にすることができるということになります。

<太陽がカルミネート天体である場合の適職>

ここで、カルミネート天体が太陽の場合の適職について見ていきましょう。

カルミネートは太陽の人は、とにかく社会的スタンスがはっきりしている仕事に向いています。目立ちたがりで仕事の上で中心的な存在となる仕事が適職ですし、逆に言うと裏方のような他人の陰に隠れてしまう仕事はまっぴらごめん、といった人が多いでしょう。

仕事全般に適性があり、その仕事においてリーダー的な位置に立つことを求めます。実際にリーダーシップもありますし、自己アピールの仕方も心得ています。
適性のある業界としては、その人自身の個性とバイタリティによって成功できる業界です。芸能界や政治家、企業家などが向いています。