【芦屋道顕】『通り魔』は本当にいる!突然「魔がさした」と言う人間を操るものとは【現代の呪2】(ページ3)

辛口オネエによるとここしばらくは木星と火星と海王星なる天体の配置の影響で、人心が乱れやすいそうじゃな。

それよりもわしは昨日は某キャリアの通信障害ゆえに、大事な女性と連絡がつかずハラハラしておった。皆も、己や大切な人が某キャリアであったならやきもきしたであろう。駅前ではイライラが募ったのか、どうでも良さそうなことで小競り合いをするわしくらいの歳の男と中年男もおったのう。なんとか小競り合いで終わっていたが、昨今はとても些細なきっかけで人が豹変し、殺傷沙汰にまでなることもあり、油断ならぬ世の中じゃ。

しかし、これっぽっちも正当な理由がなくとも加害者側には誰もが運が悪ければなってしまうものであるが「加害者側」にはそうそう誰もがなるものではない。

たいがいは元々、不審者と見られていた男であったり、若干増えてもいる女性の加害者でも、やはり兆候はあることがほとんど。

「魔がさす」は本当に「魔」によるもの

【芦屋道顕】『通り魔』は本当にいる!突然「魔がさした」と言う人間を操るものとは【現代の呪2】

とはいえ、加害者もまた本来であれば他者に危害を加えるようなことはせず、平穏に暮らせるはずだったのが、これもやはり運悪く「魔がさして」しまったのやもしれぬ。

この「魔がさす」とは、昔からある表現じゃが良く状況を言い当てている。昔の人はやはり知っておったのか……。

そう。人が突如、他者を害する行動をするときは『そのとき、その場に「この世の人間に危害を加えるため、人間の体を求め彷徨っている魔物」がいて、その行為を行うときだけ、一時的な憑依を受けていることがあるのじゃな。

★魔物の憑依は人霊の憑依よりも珍しい

繁華街や墓場、殺人現場や事故現場などを彷徨う人霊は、そこを訪れた人間がたまたま「2週間ほど落ち込んでいた」「誰かに(その時期だけ)強い恨みを抱いていた」あるいは悲しんでいたなど、些細なことでも波長が合えば憑依することがある。もともと、人間であり肉体を持っていたものゆえ、生身の肉体にも入りやすいのであろう。

しかし、魔物の憑依はとてもまれである。魔物は元々人間ではないか、はるか昔に人間であったかもしれぬがもはやまったくの異形と成り果てたもの。ゆえに人間の身体も心もとり憑き操るのは至難の技である。

ゆえに、よほどそのときだけ気分が落ち込んでいようと怒りに燃えていようと、普段は人並みの心がけで生活を送っている人間には魔物はとり憑けない。ほかに憑代があればその憑代を通じて危害を加えたり、念力が強い魔物であれば憑代がなくとも己で姿形を生み出し何がしかの事を起こそうとする。

しかし、念力の強い魔物でも人間の多い市街地では「人間の気」に念を乱され、なかなか形を保つ事ができぬ。妖怪類の目撃談が、昔は多くそれも田舎がほとんどで、現代となればやはり人里離れた寂しい土地が多いのはそれが理由じゃ。(中には、人の気を喰らうため街中にいる魔物もおるが、そやつらについてはまたの機会に)

そのように、通常は人に憑けぬ魔物に憑かれる人間には特徴がある。それは、

魂の境涯が魔物に近い

魂の境涯が人間以下に堕ちきっていると、ふとしたときにこの現世と折り重なり存在しているが通常は感知できぬ「異界(魔界ともいう)」に迷い込み、そのまま本物の魔物になってしまう者もいる。しかし、異界に迷い込まず人間界をまだ人間のつもりでうろついている者も多い。

こやつらはすでに一度でなく数度に渡って他人に危害を加えているが、人間界の裁きでは裁かれなかったか、裁かれても舞い戻ってきたが、改心しておらぬ者じゃ。

こやつらはすでにいつなんどき、魔界入りしてもおかしくない者であり、憑代を必要とする魔物がこやつらを見かけたら、それはもう格好の餌食である。

そして魔物はそのときは操り人形のように憑代となる人間を操るが、したいことをし終えたらまたすぐに離れるのじゃ。魔物がやらかすことは、ときに憑依した人間が監獄行きやさらなる厳罰ともなり得るものであるゆえ、その身体に留まるつもりはなく、すぐに出ていって次の獲物を待つのじゃな。

しかし、魔物側にとっても恐ろしいことが一つある。それは、取り憑いた人間の境涯がすでに堕ちきっていて魔物レベルであれば、その魂と魔物自身の霊的エネルギーが絡み合い混ざり合い、抜け出せなくなってしまうのじゃ。

このような眉唾話に実名や実際の事件名を挙げては問題があるゆえに誰が、何がとは言えぬが、死刑の瞬間まで反省を見せなかった凶悪犯などは、この類であったやもしれぬのじゃ。

ま、健全な心で生きているおぬしらには関係のないことじゃ。しかし、くれぐれも人の心に焦りや不安が生じやすい年末は「魔物に憑かれた人間」の「誰でも良かった」の標的にならぬよう、君子危うきに近寄らずであるぞよ。


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