【ホロスコープ講座】2ハウスと3ハウスに太陽がある影響

【ホロスコープ講座】2ハウスと3ハウスに太陽がある影響

前回の「性格傾向から分かる!占いに欠かせないその人の出生時刻」では、ホロスコープのハウスから出生時刻を推測するためのヒントについてお話ししていきました。
前回お話ししたこと以外にも、「そのハウスに入っていることからこういう傾向になる」というものを総合的に見ることで、その人の出生時刻を推測することができます。

特に太陽と月は、太陽がその人の公的な顔、月がその人のプライベートでの顔を表しますから、この二つが在室しているハウスを見ることは、非常に参考になります。

ただ、もし自分自身や家族ではなく他人の出生時刻を推測しようとする場合は、月を見てもあまり分からないことが多いかもしれません。月はあくまでもプライベートの顔で、ごく親しい人にしか見せない顔になります。ちょっとした友達程度では見られない、それこそ家族レベルに気を許した相手でないと見られない領域になりますので、他人の出生時刻を推測しようとする限りは太陽によって判断する方が分かりやすいでしょう。
自分自身や家族、恋人のように、プライベートの顔を見ることができる相手であれば、月も使って出生時刻を推測することができますしその方が的中率も高くなります。
会社や所属している組織での評価は人格含めとても高いけれど、家族にとっては無関心だったり攻撃的だったりで良いイメージのないお父さんという感じの方が時々いますが、そういう人は太陽が良い状態にあって月が悪い状態にある人です。良い状態、悪い状態というのは在室しているハウスだけでなくその天体が他の天体とどのようなアスペクト(角度による関係性)を取っているかによって判断されますので、ホロスコープを見る際はハウスだけでなくアスペクトも見るようにしてくださいね。

さて今回は、2ハウス以降に太陽が入っている場合にどのような傾向が現れるかについて見ていきましょう。

<第2ハウスの意味>

第2ハウスは「自己の所有物」のハウスです。対極にある第8ハウスが「親から受け継ぐもの」のハウスであることに対し、このハウスは自分自身で得る財になります。金銭、収入、物を買うこと、コレクション、所有物、自分にとって価値のあるもの。恋人をアクセサリーのように考えステータスとして見る人はここが恋愛模様を示すこともあるでしょう。
2ハウスに土星以外の星があると金銭には恵まれますが、手元に残る財を築けるかは他の星との関係性次第です。また冥王星などは、極端に金銭面に興味のない人物像として影響が出ることもあります。
2ハウスの星が火星や天王星などの激しい星と90度や180度などのハードアスペクトを取ると、金銭の出入りの激しい人になります。

<第2ハウスの太陽>

太陽が第2ハウスに入っていると、その人にとっての人生のテーマが2ハウスの司る領域になるということです。ですから2ハウスに太陽があると、その人は物質的な豊かさ、豊かな生活が人生のなかで特に重要なものになります。自分にとって価値のあるものを得ることが社会的成功であり人生の目標になりますから、それらが得られない経済的不安の中にあると生きている価値がないと思ってしまう傾向にあります。自分にとって価値あるものへの執着が強いのでコレクターなどになりやすいでしょう。

<第3ハウスの意味>

第3ハウスは、その人の兄弟姉妹や近い親戚、隣人などの身近な人間関係やコミュニケーション、そういった身近な人間関係から育まれるもの、自分自身から少し広がった世界を示します。
身近な人間関係から育まれるものとはつまり初等教育です。小中学校くらいの子供時代の教育分野ですね。また、少しだけ広がった世界ですから、外出や近距離の旅行、手紙や通信も示します。今だとSNSなどもこの分野に入るでしょう。ただし、第3ハウスは「個人の知識」であり、対極にある第9ハウスは「社会的集団意識・高等教育・精神的学問」を表しますので、インターネット全般となると第9室の領域にあたります。同じように、第3ハウスが「近距離の移動」であることに対し、第9ハウスは海外などの「遠距離移動」を示します。たとえば小さい頃からよく家族で遊びに行っていてどんな場所なのか想像がつくような身近なものであれば、海外であっても第3ハウスの領域にあたります。
この第3ハウスと第9ハウスの両方に星が入るとオポジションとなり、両方の星が緊張状態に晒されます。コミュニケーションや教育を司る星が緊張状態になるわけですから、この両方に星がある人は人間関係や教育を受ける上で苦労をすることが多いでしょう。

<第3ハウスの太陽>

太陽が第3ハウスに入る人は、知識量や人脈、情報発信量が自身の存在意義を量る上での大きな基準となる人です。第9ハウスに星がある人は専門分野に関する深い知識を得ることが喜びですが、第3ハウスの場合は質より量を重視します。情報共有も好きで、他人とのコミュニケーションの中で自身の知識を疲労することが生き甲斐だったりします。

次回は、第4ハウス以降について見ていきましょう。