あなたの本質を占う!日干による性格分類の精度について

あなたの本質を占う!日干による性格分類の精度について

これまで、「あなたの本質を占う!四柱推命の十干で見る基本的な性格傾向2」で甲と乙、

「四柱推命で本質を占う!丙の日生まれの人の基本的な性格傾向」で丙、

「あなたの本質を占う!四柱推命の十干で見る基本的な性格傾向3」で丁と戊、

「四柱推命で本質を占う!壬の日生まれの人の基本的な性格傾向」で壬と、
甲、乙、丙、丁、戊、壬の日干を持つ人の性格について見ていきました。

残った干は、十干のうち己、庚、辛、癸の四つとなりました。

ここで、自分の日干の出し方についておさらいをしておきましょう。

■自分の日干の出し方について

日干の出し方は、自動計算サイトを使うのが最も楽で良いでしょう。ただ、計算サイトによっては計算式がずれていて、特に時干(四柱推命の四つの柱のうち出生時間から導き出される柱)の計算が違ってしまっているものがあります。

占いを嗜む人の間では、八字仙人の「暦と占いの部屋」が最も信頼が置けると言われていますので、こちらのサイトを利用すればまず大丈夫でしょう。
少し前まではこちらのサイトは一定年齢以下の命式が出せなかったのですが、最近更新されて未来の命式もある程度まで出せるようになったようです。将来の運気予報にも使えて言うことなしですね。

さてこのサイトで、まずは性別と生年月日時と出生地を入力してください。出生時刻が分からない場合、あらかじめ入っている正午の時刻で計算しますが、時柱が分からない場合の結果の精度は5割~7割程度とお考えください。それくらい、四柱推命における出生時刻は重要です。このことについてはまた次の機会にお話ししましょう。

さて、「計算開始」を押して命式が出たら、縦軸の「干支」と横軸の「日」を掛けた部分のマスを見てみましょう。それがあなたの日干支であり、二文字の干支のうち、頭に来ているものがあなたの日干になります。これはあなた自身の一番目立つ性質を示す干になります。干は表に出ている部分になりますので、西洋占星術で言えば太陽星座のようなものですね。

そして干支による性格占いであるというふうにこの記事でも他のサイトでも述べていますが、正確に言うとそれは正しくありません。四柱推命で占えるのはエネルギーの廻り方や強さであり、その人がどの部分、どの分野にエネルギーを使いやすいか、使いにくいかを示したものです。これも西洋占星術を例えに取りますが、ホロスコープでは生年月日時のチャートを12のサイン(星座)、10のハウスに分け、どの部分に惑星が入っているかによってその人のエネルギーがどの分野に注がれているか(またそうでないか)を占います。惑星が入っている部分はその惑星やサイン、ハウスに応じたエネルギーが働くのです。

四柱推命もそれと同じで、実はこの東洋と西洋の二つの占いは、占い方が違うだけで同じことを占っているのです。ですので以前「ホロスコープと四柱推命のW効果であなたにもプロ級の占いが可能!1」の記事で触れたように、四柱推命とホロスコープを両方用いることによって、より精度の高い占いが期待できるのです。

■日干による性格分類の精度について

さて、話を戻しましょう。自分の日干が出たら、その日干の性質をまずは把握しましょう。血液型占いのように、大まかな性質であると考えれば良いでしょう。同じ日干であっても、「運命の波を乗りこなす!四柱推命における運のいい時期、悪い時期の過ごし方」の記事で触れたように、陽転、陰転によって表に出る性質は違ったものになりますし、またこれはまた別の記事で触れたいと思いますが、干合によって干自体が別の性質のものに変質してしまっている場合もあり得ます。

ですので日干のみによってではその人の本質は本当の意味では占えません。先程、時柱がなければ5割~7割程度と書きましたが、それこそ日干だけならば2~3割と言ったところでしょう。しかし、複雑な人の性格のうち、2、3割を導き出せると考えると大したものですし、またこれは本質的な部分を見られますので、この人はこういう面の強い人、ということを把握しておくだけでも人間関係はぐっと扱いやすくなることでしょう。

有名な漫画の台詞に、「その人を知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ」というものがありますが、四柱推命やホロスコープは、その人がこだわりを持つ部分、気持ちの持ち方について知ることができる占いです。仕事にプライドを持っている人に対して仕事を軽んじるようなこと、会社をこき下ろすようなことを言っては顰蹙を買いますし、家庭や祖先を大事にしている人に家族をないがしろにするような言動をすると常識のない人と思われます。そういった分野を細かく見ることについては正直四柱推命よりはホロスコープの方が得意ではありますが、四柱推命でもある程度の分野については見ることができます。そういうことについて把握しておくことは、自分自身のことを知るためだけでなく、人間関係をスムーズに渡っていくためにも重要な視点だと言えます。

次回はいよいよ、己以降の干についてその性質を見ていきます。