四柱推命で本質を占う!丙の日生まれの人の基本的な性格傾向(ページ2)

前回の「運命の波を乗りこなす!四柱推命における運のいい時期、悪い時期の過ごし方」では、干支の陽転と陰転についてお話ししました。

前回、強い星として挙げた丙午、丁巳、戊午、己巳、壬子、癸亥、甲寅、乙卯、庚申、辛酉は、いずれも強い「根」を持つ干支です。干が真下の支にしっかりと根を張っているので、自分というものをしっかりと持っている人であり、少々のことでは折れません。
しかし、自我が強すぎて思い込みの激しさにまで繋がり、追い詰められると独善的にこの世を去るなど、突っ走ってしまう傾向もある良くも悪くも勢いのある星ですので、悪い時期には注意が必要です。(大体こういう強い星が多い人は、基本的に人生自体に勢いがあるので低迷している時期をこの世の終わりのように取りがちです。もう自分はこのまま死んでしまうのかな…みたいに思ってしまうんですね。もちろんそんなことはないんですが。)
この辺の干支の組み合わせによる性格の違いについては、十干の説明が終わってから触れていくこととしましょう。

干と支の組み合わせにより、性格は、六十に分類されます。これは動物占いの元になった性格判断です。動物占いは、四柱推命や算命学の性格診断を分かりやすく大衆向けにしたものなのです。

さて、六十干支の性格分類を更に大きく分けたものが、今触れている十干による性格分類です。今回は、十干の中でも最強と言われる、丙の特性について詳しく説明してまいります。

■丙(ひのえ/へい/陽の火)の人の基本的性格

丙は太陽の火です。十干中最強の干とも言われています。古い言葉で、丙午日に生まれた女は男を食い殺すというほど、女性にとっては強すぎる部分のある星です。ただ、男女共同化が進んだ現代では女性にも必要な星かもしれません。

丙の人はそのまま太陽のような人です。ひなたの穏やかさと言うよりはギラギラと燃える夏の太陽を想像すると良いでしょう。星座で言えば同じく太陽を守護星に持つしし座の性格イメージに近い干です。(丙の人がイコールしし座というわけではありません。)
陽気で快活で情熱的で、目立つことが好きな自信家です。生来の華やかさがあるので、実際黙っていてもパッと人に明るいイメージを与えることが多いでしょう。陽干の人は大体積極的なイメージを人に与えますが、丙はその中でも特に明るいイメージです。

誰にも負けない強い意思と、高い壁にも立ち向かっていく芯の強さを持っていて、障害があっても自らの力でクリアして行こうとするバイタリティーがあります。改革意欲が大きく、効率の悪さを大変嫌いますので、旧態依然とした組織の中では強引に改革を進めようとして煙たがられることもあるかもしれません。自分の信念に基づいたことであれば、躊躇なく上司にも立ち向かう気の強さもありますが、名誉欲が強い傾向にあるため、悪く出ると上ばかり見てしまい強い立場の人にはものが言えなくなる場合もあるでしょう。ただ、上の姿勢が自らの信念に反していれば潔くその組織を辞めることができる人でもあります。そのため、社会的に高い地位を築けば築くほど、周囲や上との摩擦は起こりやすくなるでしょう。

突発的なエネルギーは非常に強い人ですが、反面持久力に欠けるので、執念深さやしぶとさはありません。ダメだと思ったらぽんと投げ出すようなところがあります。それは人間関係についてもそうなので、仕事はできる人が多いのですがどっしりとした安定感に欠け、また虚栄心も大きいので部下の失敗を自分がカバーするということが苦手で上に立つものとしての資質はあまりありません。
ただ、権力欲と金銭欲は強いので財運は強い傾向にあります。特に動産については扱いに長けていますので、お金に困ることはそうそうないでしょう。逆に、不動産のような長期運用が必要な資産や、こつこつとした蓄財は性に合いません。貯金を地道にしたい場合は、口座引き落とし式の積み立て貯金などがおすすめです。

以下に、日干が「丙」の人の長所と短所を書いています。長所と短所と書きましたが、長所の面が表に出ている状態が前回触れた陽転、短所の面が表に出ている状態が陰転している状態ということです。

■丙の人の長所と短所

<丙の人の長所>
・活動的、行動的、積極的、陽気、情熱的、進歩的、改革的。
・竹を割ったような性格で、思いきりが良い。
・正義感が強く、間違っていると思えば目上の立場の人にも意見する芯の強さがある。
・好きなものへの愛情が深い。

<丙の人の短所>
・極端な性格で、落ち込み始めれば果てしなく落ち込むし、怒り始めれば爆発的に怒る、短気さが表に出れば極端な決断をして周囲を振り回すなど、感情の浮き沈みにより自らの立場を悪くしてしまうことが多い。
・目立ちたい、人から評価されたいあまり、見栄のために散財したり極端に華美にしたりしがち。
・人間関係は軽く浅い。社交的ではあるけれど離れるのも早く、安定しない。
・人の好き嫌いが激しく、嫌いな人間への陰湿さが顕著。離れるのではなく裏から手を回して攻撃するような面があるので敵に回したくないタイプ。特に丙の特徴である極端さが絡むと、驚くほど冷酷な扱いを他人に対してすることがある。
・瞬発タイプであり粘り強さはない。

次回は、丙と並んで強い星である、壬の性格について見ていきましょう。