四柱推命の十干で見る基本的な性格傾向!あなたの本質を占う3(ページ2)

<丁(てい/ひのと/陰の火)の人の基本的性格>

丁は囲炉の火や焚き火、灯火など、人間が使用する火を示します。
方位は南、季節は夏。色は橙色。
火性なので強さと勢いがありますが、陰の火なので協調性が前に出ます。もっとも、相当に頑固な性質なので、歩み寄りはしても本質的には変わりません。
丁は同情心に富み、柔和で知性的な人が多い傾向にあります。とても優しい性質なのですが、反面傷つきやすく、傷つけられそうになると強固に殻をまとい、相手に対して理論武装で強く反撃するようなところがあります。理知的で反省心に富む人なので、そのことであとで後悔するような面があります。
正義感と倫理観が強く、利害で行動することは好みません。善悪を大切にし、誠実に筋を通すことを好みます。しかし、聡明な割に不器用な面があり、誤解されやすい部分もあります。
基本的に頭の良い人なのですが、ゆらめく灯火のように、感情や思考にムラがあり、集中力が持続しにくく、うっかりミスが多い傾向にあります。比較的情緒は不安定で、思い切りよく物事を決めたかと思えば、大事なところで弱気になったりと、繊細な感性の持ち主と言えます。
命式にある他の干の影響を受けやすく、火が弱すぎると無気力になり、火が強過ぎる場合には激情型になる、バランス次第で良くも悪くもなる危うい一面も持っています。

<戊(ぼ/つちのえ/陽の土)の人の基本的性格>

戊は、山や堤防など、どっしりとした動かない土を意味します。
方位は中央、色は黄色。土性は季節の中間で、中央を示します。物事の中心に自分がいるため、自己中心的ではないものの自分の価値観が強固で、かなり頑固な人だと言えます。
自分というものをしっかり持っていて、どっしりとした貫禄があり、自信家で包容力とバランス感覚も持ち合わせているため、リーダーシップとして発揮され人の上に立つこともあり得ます。
ただし、柔軟性に乏しいため、自分の価値観や思考パターンにとらわれるあまり袋小路に陥り、無駄な努力で疲弊してしまうこともあります。そうなったとしても、ぎりぎりまで我慢できてしまう忍耐強さとスタミナ、打たれ強さがあるため、そこからリタイアしたとしても回復に時間がかかる場合もあります。
ただ、戊は他の干に比べて異様なほど忍耐強く、環境への対応力もあり、少々のことでは根をあげず長い時間をかけて目的を達成する力を持っていますので、その戊の人がリタイアするというのはよっぽどのことだと言えます。
もっとも、なまじっか我慢できてしまう分そういった厳しい状況に陥りやすいという面も否定できません。
その上負けず嫌いで、困難には立ち向かってこそ成長できるという考えの部分もあり、ハードルが高いほど闘志を燃やす性質があるため、余計に苦難の中に身を置き続けることにもなりかねません。
誇り高く、人間関係のバランスを大切にし、人に媚びることを好まず、ストイックに目的遂行のために行動します。環境次第では、そのことが協調性のない行動ととられることもあるかもしれませんが、基本的には社交性に富み、面倒見もよく人の上に立つ器を持っている人です。
ホロスコープで言えば、まさに土星の性質そのもので、中年期以降の成功に向けて地道に成長する大器晩成型です。その分、幼少期に苦労することが多いことも特徴です。
戊の性質が強い人は、ホロスコープにおいて土星が守護星だったり、土星が強いことが多いのですが、これは興味深いテーマであると言えます。

以上、十干のうち、丙、丁、戊について見ていきました。
次回は、己以降の十干の性質についてお話ししたいと思います。