最近、巷で話題の「とり婚」という言葉を知っていますか?
とり婚とは、とりあえず結婚することの略です。とりあえず結婚……なんて軽い感じのノリに、「いやいやいや…」と思ってしまう人も多いでしょう。結婚はその人の人生を左右する大事なライフイベントですから、「とりあえず」的な感覚で決めてしまえるものではないものです。
しかしそうはいっても、慎重に相手を決めようとするせいで婚期を逃してしまうくらいなら、とり婚でも結婚しておいた方が全然マシかも…と考える人も一定数いるようです。
この賛否両論あるとり婚ですが、実際するとしたらどうなのでしょうか。今回は、とり婚のメリット・デメリットについて考えていきたいと思います。
◆メリット①婚期を逃さずに済む
まずとり婚の最大のメリットとして考えられるのは、大事な婚期を逃さずに済むという点です。
とりあえず結婚する…というくらいですから、重視すべきは相手の条件よりも婚期、つまりとにかく結婚することです。とりあえずでも結婚することができれば、結婚適齢期に合わせて結婚することはできるでしょう。
相手との相性が良ければそのまま上手くもいくでしょうし、女性にとって大事な出産も高齢出産になることなく望むことができます。いつまでも結婚を決めかねているせいで親を心配させてしまう…なんてことにもなりません。
◆メリット②結婚で悩んだりネガティブになることがない
とり婚は、あまり難しく考えず、とりあえず結婚するというスタンスです。果たして幸せになれるのかどうかは少し懸け的な部分はありますが、難しく考えずに結婚することができるため、ひとまずは結婚について悩んだり、ネガティブになるようなことからは逃れられます。
婚活中に自分の結婚についてあれこれ考えてしまうせいで、結婚を前向きに考えられなくなってしまう人は多いです。不安ばかりが募り、最初こそ結婚願望に溢れていたのに、いつの間にか結婚に対して臆病になってしまった…ということも考えられるでしょう。
結局のところ、未来のことはどうなるか分かりません。それなら、とりあえずくらいの明るいノリで結婚しておきたいという人も少なからずいるものです。
◆メリット③柔軟な考え方ができるようになる
とり婚は、慎重に相手を選ぶ結婚とは違って、半分勢い任せ的な結婚になります。相手のことで、後々になって分かるようなことも実際にはたくさん出てくるでしょう。
なかなかギャンブルな感じではありますが、あらゆることに柔軟な考え方ができる姿勢が身につくのは確かです。「幸せになれる人を選ぶ」のではなく、「選んだ人と幸せになる」という考え方ができるようになり、メンタルや臨機応変な対応力が鍛えられる場合もあります。
◆デメリット①相手との相性が悪い場合もある
では、次にとり婚のデメリットについて見てみましょう。とりあえず…というくらいですから、やはりリスクの高い結婚であることには変わりありません。相手との相性が悪い可能性があるというのは、やはり理解しておく必要があるでしょう。とり婚の最大のデメリットです。
後々になって生理的に受け付けられないような部分が見えてくると、やはり結婚生活を続けていくのは難しくなります。とり婚したせいで後々になって関係が悪くなり、離婚に繋がるケースもあるのは事実です。
結婚は自分たちだけの話ではありません。お互いの家族も関わってきますし、子供が産まれたあとの離婚はさらに大変なものです。
とり婚ではなく、しっかりと相手を選んで結婚を決めることができれば、相性の悪さが後になって分かるような事態は避けられる場合も多いです。大事な結婚だからこそ、リスクを高めるような決め方はしたくないという人には、やはりとり婚はデメリットしか感じられないでしょう。
◆デメリット②周りから反対される可能性も…
とり婚は、結婚を決めるノリとしてはあまりに軽いので、周りから反対されることも多いです。自分自身は結婚するつもりだったとしても、交際期間があまりに短いことを知ったら、特に両親は心配になるでしょう。「本当にその人でいいの?」「もっと相手のことを見てちゃんと決めたら?」という話にはなってもおかしくありません。
「どうせすぐ離婚する」なんて冷ややかな目で見られることも多いです。年配者ほど、若い世代の軽いノリを否定する傾向は強いため、親類にあまり祝福してもらえない結婚になる可能性もあります。
それでいてうまくいくかどうかは未知数なとり婚です。周囲の反対を押し切って決めるには、リスクが高すぎるのも事実なのです。
まとめ
いかがでしたか?とり婚は良い部分もあれば、悪い部分もあり、人によって良しとするかはかなり意見が分かれることでしょう。
しかし確かに、いつまでも相手が決まらない状態で婚期を逃してしまうくらいなら、とり婚でも結婚しておくべき…という考えがあるのも理解はできるでしょう。結婚において、婚期を大事にするのか、自分に合った相手を大事にするのかは人によって考え方が違ってきます。
もしとり婚のメリットを感じられたのなら、「とりあえず」でも、結婚してみるかたちでも良いのかもしれませんね。ただその際には重大なデメリットも、理解しておくことを忘れないでくださいね。