【芦屋道顕】憑依の可能性(4)急に怪我やちょっとした事故が増えたら危険じゃぞ【現代の呪2】

【芦屋道顕】憑依の可能性(4)急に怪我やちょっとした事故が増えたら危険じゃぞ【現代の呪2】

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ここまでは、まるで自らの意思のようでいて、実は憑依した妖に操られて好みや思考が変化する例を挙げてきたが、それらは魑魅魍魎や霊の嗜好が反映したものであり、彼らの憑依の主目的は「未練を解消するために、生きた人間の身体を借りる」である。

ゆえに、憑依期間が長くなればやはり危険も増すが、おいそれと命まで奪われるようなことは起きにくいものであった。

しかし、今回紹介するような怪我、事故などの霊障を起こす妖は人間の身体を求めてはおらず、人間に危害を加えその命を奪うことを目的にしているため、放っておくと危険である。

■小さな怪我も短期間に度重なれば要注意

まず、やつらはいきなり大きな災いは起こせないゆえ、標的の身体の細部を害することから始める。そして、その危害は最初はたまたま運が悪かった、己が不注意であったと気にも留めないようなことなのじゃ。例えば、足の小指を家具の角にぶつける。手指にトゲが刺さる。打撲する、何もないところで躓き、膝を擦りむくなど。

その怪我単体であれば本当にただ運が悪かっただけやもしれぬ。しかし、悪意ある存在の憑依によるものの場合は、

怪我したあと、その箇所が腫れる・化膿する・熱が出る

憑依を疑わずとも、やはりトゲを刺したあとで腫れ上がってきたならば、何らかの感染症の危険があるゆえ病院に行くのは必須であろう。そして、小さな怪我は現代医学の世話になればたいがいは治るはずじゃが、憑依の場合は一つの怪我が治っても、

あるいは治る前に次から次へと「小さな怪我」をしていく。

最初は指にトゲが刺さり、次にタマネギをすりおろしていてうっかりと手指まで擦ってしまい、何もないところで転び膝を擦りむき、同時に足首をひねり、と、だんだんとその怪我の規模は大きくなる。

とはいえ、やはりここまでは正直なところ他人が聞けば「ただのマヌケ」にも思え「もっと気を付けて暮らしなよ」とたしなめるばかりであろう。わしも、この世界を知っていてすら、友からこのように聞かされたならアホかと笑ってしまうやもしれぬ。

そして、他人に笑い飛ばされれば「そうだよね」と納得し、本人も気にしなくなる……それがやつらの狙いである。そして、油断した頃に命に関わる大きな事件事故の場へと誘導するのじゃ。

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■怪我のみならず「事故」も増える

そして、怖いのは己の肉体が傷付く「怪我」のみならず、他人をも巻き込む「事故」も起きるようになることじゃ。

事故も最初は、軽いものから始まる。例えば、歩道を歩いていたら、後ろから自転車がやってきて、すり抜けざまにドンとぶつかる。怪我はなく、その程度なら「事故というほどでもない」と、標的の感覚を鈍らせるためじゃ。それがやがて、乗っている電車が人身事故を起こし、服を買いに行けばマネキンがふいに倒れかかり……。

最も警戒すべきは、自身が車やバイクの運転をする場合、悪意の輩のやり口は非常に狡猾で、他者を巻き込み人身事故を起こそうとすることじゃ。

小さな兆候を見逃さず、

怪我をすれば病院に行くのはもちろん、日々の生活で怪我や事故をせぬよう気をつけ、その上でやはり「私の身体から出て行け!」と、妖を怒鳴りつけてやることじゃ。ほかにも、やはり粗塩をなめる、神社仏閣で加護を願う、お祓いを受けられればさらに安心ではあるが、まずは金のかからぬ手段を取ってみるがよいな。生きる人間の強いエネルギーで、人を陥れんとする卑しい輩など吹き飛ばしてしまえるはずじゃぞ。


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