【芦屋道顕】憑依の可能性(3)憑依で突然、ふだんと異なるものが食べたくなるとき【現代の呪2】

【芦屋道顕】憑依の可能性(3)憑依で突然、ふだんと異なるものが食べたくなるとき【現代の呪2】

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己ではないものが己の身体に入り込めば、やはりふだんとは異なる行動をするもの。すぐにでも命を奪われる凶悪な霊や怪異による憑依はめったに起きぬが、それらに憑かれると本人にも傍目にもそれと分かる違和感や異常行動があるゆえ、急ぎ対処できることも多い。

逆に、凶悪ではなくジワジワと憑代となった人間の精を吸い取りあるいはその身体を使うて想いを遂げようとする霊や怪異の仕業は、本人も他人もそのせいと気付きにくく、単に性格が徐々に悪くなった、生活習慣が怠惰になったなどと思われがちである。

そして、憑依に誰も気付かぬまま本人は己ではないものの意思を己のものと思い込み、周囲は「あいつは変わってしまった」と、性格のせいにして容赦なく去りゆく。ゆえに、実害は少なくみえる軽い憑依にこそ、

注意を払うべきともいえるのじゃ。

■あまりにもさり気なく、気付きにくい憑依の表れ「激太り、激ヤセ」

中でも「激太り」と「激ヤセ」は、病気が発見されない限りは単なる本人の怠惰や、異常なまでのダイエットへの執着、心の問題と見なされて放置されがちであろう。

しかし、己の食欲や容姿の変化に気付き、病院にかかれどもホルモン異常も何もなく、医者からも生活習慣や心の問題を指摘され、心療内科でも躁鬱も何も見つからぬというのであれば、この話が役に立つやもしれぬ。

★激太りの理由はずばり「餓鬼」の憑依

激太りの理由はオカルト好きならだいたいは知っておろうが、ほとんどの場合は餓鬼による憑依じゃな。餓鬼は字面は怖いが、見た目はロードオブザリングのゴラムの和風版であり、比較的ポピュラーな怪異の類であろう。

【芦屋道顕】憑依の可能性(3)憑依で突然、ふだんと異なるものが食べたくなるとき【現代の呪2】
人間の遺骸を貪り喰らうと記す書物も多く、それは確かに恐ろしくはあるが、そのような餓鬼は現代ではほとんど朽ち果てて残っておらぬ。残っておったものも、度重なる各地の施餓鬼供養である者は無事に成仏し、ほかも盆を迎えるたびにあの世から帰ってきたかつての身内が、遠い時代に飢え死にした我が子や我が親、子々孫々を捜し見つけてはあの世に連れ帰っておる。

例えば、日本で昔何度も起きた大飢饉のときに、幼子を喰らうた、先に死んだ者の骨をしゃぶり、飢えを抱えたまま現世を彷徨う餓鬼に成り果てた者たちは、すでに

ほとんどいないのじゃ。万が一、昔ながらの餓鬼が取り憑いたならば、食べても食べても腹がふさがらず、太ってもやめられず、身体を壊すまで食べ続ける。あるいは、食べても食べても太らすむしろ痩せ続け、最後は骨と皮になり果てるであろう。

が、現代ではそのような心配は滅多になく、なった場合はよほどその餓鬼と今世あるいは前世、あるいは家系の因縁があるはずで、そちらの因縁解消が急務となろう。

しかし、現代で多いのは比較的近い時代やつい最近に餓死した者、病気で絶食した挙句「あれが食べたかった」と、好物への未練を抱えたまま亡くなった者の念が主である。

これらもまた、施餓鬼供養により成仏できるものも多いが、たまに生前意固地であった者、食い意地が張っていた者は人に取り憑き飽くなき食欲を満たそうとする。

あまり害のないものとしては、インスタ映えするようなスイーツしかふだんは興味を示さぬ若き女子が、祖父の見舞いで病院に行ったのち、急に「きなこ棒が山ほど食べたい」衝動に駆られ、まったく見栄えのしない地味なきなこ棒を朝から晩まで食べ、しかし3日もするとまた急速に飽きて、なぜこんなものを?と疑問に思うた、などがある。

これは実は、祖父を見舞った病室の隣のベッドにいた、かれこれ長く寝たきりで胃瘻となっていた老婆の未練を受け止めてしまったものだったのじゃ。

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老婆はその女子が病院を出る間際に臨終となったが、身体を離れ本来であればそのまま天に昇るはずが、若く健康そうな女子の姿を見かけ、また、時代も好みも異なるが「甘いものが大好き」な乙女同士で波長が合うたのであろう。老婆は決して悪気なく「ほんのちょっとだけ、お嬢ちゃんに助けてもらおう」と彼女に取り憑き、ささやかな未練……己の少女時代に好物であったきなこ棒を心ゆくまで堪能し、満足してすぐに離れていったのじゃ。

このような短期的な好みの変化であれば、見ず知らずの霊の未練解消に身体を貸すのはどうかとも思うが比較的害がなく、気にするものではないのじゃ。

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