【芦屋道顕】憑依の可能性(2)無性に◯◯したくなったら要注意【現代の呪2】

【芦屋道顕】憑依の可能性(2)無性に◯◯したくなったら要注意【現代の呪2】

憑依の可能性(1)はこちら

さて、(1)ではそれまでの習慣や文化にはないにも関わらず、無性に「生肉が食べたい」衝動に駆られたらそれは憑依によるものかもしれぬと話した。

今回は、それ以外の憑依の可能性である「無性に◯◯したくなる」について、要注意なものを2つ紹介するぞよ。

■取り憑かれてるかも!要注意な衝動

無性に「誰でもいいから」Hしたい

これは説明不要かもしれぬが、いわゆる色情霊に取り憑かれている可能性じゃ。特に、風俗や水商売の店、ラブホテルなどがひしめく歓楽街で酒を飲んでいるときに、色情の未練を残して命を落とした者の霊が、身体を手に入れて思い残しを解消しようとするのじゃな。また、日本には少なかろうが、外国ではドラッグなどをやって理性を失うて性的なコントロールが失われた人も多々おるようじゃが、やはり色情霊の仕業であろう。

取り憑かれると、付き合っている恋人がいる、結婚している、一途に誰かを思っているはずが、無性にその相手でなくとも身体を交わらせたくなり、自ら誘惑してしまう。異性とみれば、面識がなくともその身体に触れたくなるほどのこともあるようじゃ。

とてもこのような品行方正な大和撫子の集まるサイトで話すのは気が引けるが、世の中には「痴女」なるAVのカテゴリ……ではなく、そのものずばりの女性が存在するが、脳機能やホルモンバランスなど現代医学で説明がつかない事件の犯人には、このような憑依も疑わしかろう。

酒により理性効かなくなっているときには色情霊のみならずあらゆる魑魅魍魎に憑かれやすく、

特に毎年お盆の頃と陰の気が強くなる12月の冬至前後は人の形を持たぬ者たち、かつて人の形をしていたが、失ってしまい肉体に未練を持つ者たちの霊力・妖力が非常に強まる。(お盆は地獄の釜の蓋が開くというが、あちこちの異界との境界が薄れるゆえ、どちらかというと「妖(あやかし)の数が増える」じゃな)

もし取り憑かれてしまっているなら、まずこのような話を目にして気付けることもなかろう。ゆえにこれを読んでいる段階で、もしおぬしがそもそも恋愛体質でなおかつ酒好きであるなら、これを防ぐには酒を控えること、歓楽街で飲むにしてもなるべく健全な店の多い場所を選ぶことであろう。

無性に廃墟や自殺の名所に行きたくなる

【芦屋道顕】憑依の可能性(2)無性に◯◯したくなったら要注意【現代の呪2】

廃墟マニアというものが最近はおるようじゃな。廃墟でもライティングなどでオシャレスポットにしているような場所、歴史的に価値ある場所を巡って写真に収め人に見せたいというカメラマンやカメラ女子的な興味であればまだよい。その場合も一人ではなく誰かとともに、また日が落ちて暗くなってからは行かないなどふつうの安全策を講じればよい。

が、それでも廃墟はこの世になんらかの理由で留まっている良からぬもの、異界から出てきてこちら側に居座った妖(あやかし)の棲家となっていることが多い。波長が合ってしまえばひょい、と乗っかられることもあるゆえやはり注意が必要じゃ。

そして、写真が趣味でもなくただ、あるときから無性に「ある、特定の」廃墟や自殺の名所に惹かれるときは、そこで不本意に命を断たれた何者かが、己の無念を伝えようとそこへ導いていることがある。

あるいは自殺の名所であれば、そこで自ら命を断ち、しかし己が死んだことに気付けず「死にきらなければ」ともう一度自殺するための肉体を探し、憑依した肉体をそこに導くことがある。

これらの憑依が起きたあと実行するまでの間には少しタイムラグがあるのが幸いじゃ。また、憑依されたとはいえ、その人物を守護している霊や高次の存在、猫がいれば猫もこれらの憑依に気付き、なんとかして本人に気づかせようとする。猫は飼い主が憑依されると、

懐いていたのが毛を逆立てて怒るようになり、噛み付くこともあるので分かりやすいぞよ。また、該当者がゼロであることを願うが、万が一これを読んでいるおぬしが、最近無性に廃墟や自殺の名所に行きたいと思うていたなら、難しいお経を唱えたり儀式をするよりも、まずは「出て行け!」と、自分の身の内にいる何やら分からない者に向かって、本気で怒鳴りつけることじゃ。

「出て行け!これは私の身体だ!」

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とな。悪霊や魑魅魍魎を怒らせる心配などせずともよい。人の身体を乗っ取ろうとする妖は、人間でいえば自分一人では何もできない弱虫じゃ。(本当に恐ろしい妖であれば、人の形を自ら作り出し自在に動き回る)

怒鳴りつけたのち、それまでどこかへ無性に行きたかった気持ちが失せていれば一件落着。しかし再憑依を防ぐためにも、それまでの生活や心の持ち方を見直し、粗塩をひと舐めしさらには紙に包んで持ち歩き、さらには最寄りの神社仏閣に参って加護を頼むと安心じゃぞ。

憑依の可能性(1)はこちら

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